SQFを構成するために必要なこと

投稿日:

ISOプロ担当者

最終更新日: 2019年10月02日

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食品の安全と品質に関するSQF。この規格はHACCPによる衛生管理手法とISO9001の品質管理システムの要素を併せ持つといわれています。このSQFプログラムを構築し、SQF認証を取得するためにはどのようなことが必要なのでしょうか?

今回は、SQFを構築するために必要なことをご紹介していきます。

SQFとは

SQFとは、Safe Quality Foodの略で、「安全で高品質な食品」を保証する国際規格のことです。SQFは食品の製造過程におけるハザード(危害要因)を低減するべく、重要管理点(CCP)に加えて、食品の品質を維持改善するための管理点(CQP)を管理することで認証されるもので、HACCPとISO9001の要素を併せ持った国際規格であると表現されることもあります。

SQFは3つの認証レベルに分かれる

SQFは3つの認証レベルに分けられます。認証を取得する企業はこの3つのレベルから自社の状況に合わせて認証レベルを変更することが可能になっています。

レベル1は基礎レベルの認証となっており、GMP(適正製造規範)・SSOP(衛生標準作業手順書)を整備する程度のものです。成長中の中小企業向けのエントリーレベルで、食品安全に関する基本要求事項のみを対象としています。

レベル2は、食品安全を対象とした食品安全システムとなっています。これはHACCPの考え方に基づき、7原則12手順を実行するものです。ハザード(危害要因)を除去・予防するために製品および製品製造プロセスにおける食品安全リスクを分析し、重要管理点を設定していく必要があります。

レベル3はレベル2に加えて品質システムの認証となっており、品質マニュアルを構築し、運用していく必要があります。

SQFシステムの「必須要素」

SQFにはマネジメントシステムに要求事項の中でも特に重要とされる20項目が存在しており、認証を取得するにあたっては、これらを適用除外することができません。SQFシステムにおける必須要素とされているのは、以下の通りです。

要求事項番号 要求事項
2.1.1 経営方針
2.1.2 経営責任
2.1.3 食品安全・品質管理システム
2.1.4 マネジメントレビュー
2.2.1 文書管理
2.2.2 記録
2.4.1 食品関連法規(規制)
2.4.2 食品安全の基礎
2.4.3 食品安全プラン(レベル2,3)
2.4.4.1 食品品質プラン(レベル3)
2.4.8 製品リリース
2.5.2 妥当性確認および有効性
2.5.4 モニタリング活動の検証
2.5.5 是正処置および予防処置
2.5.7 内部監査
2.6.1 製品の識別
2.6.2 製品トレース
2.6.3 製品回収とリコール
2.7.1 食品防御
2.9.2 トレーニングプログラム

SQF認証を取得するまでのプロセス

SQF認証を取得するまでには、以下のようなプロセスを踏みます。

1. SQF規定の入手

SQF規定はインターネット上から無料で入手することができます。以下のサイトに日本語版の規定が掲載されているため、まずはこちらをダウンロードしましょう。

ダウンロードページ

2. SQF評価データベースへの登録

次にSQFの評価データベースへの登録を行います。以下のサイトから登録が可能になっています。

登録ページ

また、SQFプラクティショナー(SQF実施責任者)の指定を行います。SQFプラクティショナーは、以下のような要件を満たしている必要があります。

食品安全

  1. フルタイムの会社従業員として雇用されていること
  2. SQF システムマネジメントに関して責任を負う役職についていること
  3. HACCP に基づくトレーニングコースを修了していること
  4. HACCP に基づく食品安全プランを実施および維持する力量があること
  5. SQF 食品安全コードと、サイトの認証の対象範囲に関連する SQF システムの実施および維持の要求事項を理解していること

品質

  1. HACCP に基づく食品品質プランを実施および維持する力量があること
  2. 品質マネジメントシステムを実施および維持するためにSQF 品質コードと要求事項を理解していること
  3. プロセス変動を削減し、不適合の根本的な原因分析を追究するための統計的プロセス管理(SPC) および/またはその他の品質ツールの力量があること

3. SQL規定の文書化およびマネジメントシステムの運用

次にSQL規定をもとにマネジメントシステムの運用と文書化を行っていきます。

4. 認証機関の選択と認証範囲の確認

SQL認証は認証範囲の選択をすることができます。製品を対象とする場合と事業所を対象とする場合でそれぞれマネジメントシステム構築の方法も異なりますので、注意しておきましょう。

5. 認証審査および現地審査

第三者機関による認証審査を実施します。また、もちろん現地調査もあるため、コンサルタントなどを入れている場合は立ち会ってもらうようにすると良いでしょう。

6. 審査スコアの格付けと認証授与

SQFではスコアというものがあり、審査の結果がスコアとなって返ってきます。スコアによっては不適合となり、是正措置が必要になります。また、規格適合の場合もスコアによって再認証審査のスパンが異なりますので、できる限り高いスコアを目指すほうが良いでしょう。

スコア 格付け 認証 審査頻度
96–100 E-優 認証書発行 12か月ごとに再認証審査を実施
86–95 G-良 認証書発行 12か月ごとに再認証審査を実施
70–85 C-合格 認証書発行 6か月ごとにサーベイランス審査を実施
0–69 F-不合格 認証書発行なし SQF審査不合格とみなす

ISOプロからのお知らせ:セミナー開催!

今回ISOプロではHACCPをはじめとした食品安全マネジメントシステムのセミナーの開催を予定しております。

消費者の食品に対する安全・衛星への要求が高まってきている現代で、厚生労働省が食品製造業を対象にHACCP導入の義務化の動きが出てきています。
今のうちからできる事や費用感であったり、セミナーを通じてHACCPの導入のあれこれを細かく解説していきます。

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