QMS(品質管理システム)とは?わかりやすく解説

監修残田康平
著者:ISOプロ担当者
投稿日:
更新日:2020年09月02日

  • QMSとは、品質マネジメントシステムのことである。
  • 品質マネジメントシステムとは、組織の製品やサービスの品質を改善していく組織の仕組みのこと
  • QMSが最終目標とするものは、品質の改善のさらに先にある顧客満足

主に製造業や建設業などでよく耳にするQMS(Quality Management System)は、品質 管理システムとも呼ばれる、組織が製品やサービスの品質を向上させるために有効的な仕組みのことです。

しかし、初めて聞いた方は「管理システムと言われてもピンとこない」と感じているかもしれませんね―—。ということで、今回はQMS、品質管理システムとはどのようなものなのかということについて分かりやすく噛み砕いて解説していきたいと思います。

QMSとは

QMS(キューエムエス)とは、品質管理システムを英語にしたQuality Management Systemの略称で、組織が顧客に対して提供する製品やサービスの品質を継続的に改善していく仕組みのことを意味します。

QMSでは品質目標 や組織の方針を定め、その目標を達成するために必要な状態を整えていきます。QMSの適用範囲 は事業所であったり、組織全体であったり、製品であったりしますが、いずれの場合でも「顧客満足」を最終目標としており、それは品質の向上によって達成することができると考えられています。

QMS(品質マネジメントシステム)とは

QMSでは上記の画像のように、Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Act(改善)というPDCAサイクルを回すことで継続的に改善していくことが重要です。

分かりやすく言うとどういうことなの?

形式張った表現だけでは少し理解しにくいかもしれませんので、以下では品質管理システムとは具体的にどのようなものなのかということについて触れていきましょう。

そのためには、「マネジメントシステム」とはどのようなものなのかということについておさらいする必要があります。

マネジメントシステムとは

マネジメントシステムとは、簡単に言えば組織を動かすための仕組みです。例えば皆さんが所属している組織には、様々な仕組みがあると思います。その仕組みがどの程度厳格か、定着しているかにかかわらず、それはマネジメントシステムと呼ぶことができます。

例えばある企業で、「朝6時に始業する」というルールを設けたとしましょう。しかし、朝6時に出社させることで社員が十分に睡眠を取ることができず、会社全体の生産性が著しく低下したとします。このときに、「朝6時に始業するというルールは社員の生産性を低下させる」という事実をもとに、始業時間を遅らせて9時に変更したとします。結果、会社の生産性が向上した場合には、「始業時間は9時が良い」ということが導き出せますよね? このような、「ある経営目標を達成するための仕組みやルール」のことをマネジメントシステムと言います。

まとめると、「朝6時に出社させる」という施策に対して、何がいけなかったのかということを検証し、「朝9時に出社させる」という改善策を導き出し、それを実行し検証する仕組みがマネジメントシステムと呼ばれるものです。

改めて、品質マネジメントシステムとは何か

さて、それでは頭に「品質」がついたマネジメントシステムはどのようなものなのでしょうか? それは、「品質を向上させ、顧客満足という目標を達成するためのマネジメントシステム」が品質マネジメントシステムです。

なお、ここで言う「品質」とは、優れた製品や贅沢なサービスのことではありません。品質とは、「顧客の期待するレベル」のことです。例えば、製品を購入した顧客は「その製品が不良品であること」は期待していないはずです。つまり、「不良品を出さないこと」は顧客満足につながるわけです。QCD(品質・価格・納期)に対して顧客の求めるレベルを超えていると顧客満足に繋がるとも言われています。

品質マネジメントシステムは具体的に言えば「不良品率を低減させることで顧客満足を高める」ことや、「顧客の要求を回収し、その要求を製品やサービスに反映させていく」ための仕組みのことなのです。「どうすれば不良品率を低減することができるか?」「問題があったときにどのように対処すればそれ以降その問題が発生しないか?」ということを仕組みに組み込み、継続的に品質を高めていけるような土台と言えばよりわかりやすいかもしれません。

QMSに対する規格とは

そんな品質マネジメントシステムには、「規格」というものがあります。規格とは簡単に言えば、「このようなやり方をして仕組みを構築してください」と指示するガイドラインのようなものです。

このガイドラインに沿ってQMSを構築していくことで、規格の認証を受けることができます。この認証を受けた製品や組織は、「認証団体から継続的な品質の向上が期待できる」と認められたということになりますから、様々なメリットを受けることができます。こういった認証システムのことを、第三者認証と言いますが、QMSにも様々な規格が存在しています。

以下では、どのような規格があるのかということについてご紹介していきましょう。

ISO9001

国際標準化機構によるISO9000シリーズの中核をなす規格であるISO9001はQMS規格の中でも最も有名な規格でしょう。

JIS Q 9001

JIS Q 9001は、ISO9001を日本語訳したもので、日本の国家規格として発行されたものです。基本的にはISO9001の規格を日本で円滑に使用する目的にある規格です。

SQF

SQFは、安全で高品質な食品(Safe Quality Food)に関するマネジメントシステムで、食品限定で発行される規格のことです。この規格は主に食品の衛生管理を行う規格でありますが、同時に品質に関する規格でもあります。

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この記事の監修者情報
残田康平 ( ISOコンサルタント )
約5年間ISOコンサルティング会社で累計200社以上のISO構築に携わってきました。現在はISOプロのISOコンサルタントとして活動中。企業の得意・不得意を引き出しつつ、自社にピッタリなISOを構築することが得意です。これからISOに携わる人々にわかりやすい言葉で情報発信をしています。
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