当サイトには日々多くのご相談をいただいております。ISO取得の外注を検討されている方、ISOのコンサルタントのリプレースを検討されている方、どなたにも共通するのが「良いコンサルタントにお願いしたい」という点です。
その中でも「コンサルタントのリプレース」を検討されている方から、リプレースを考えている理由やトラブルのお話を伺うことは少なくありません。
今回はISO取得を検討中の方がコンサルタント会社選びに失敗しないように、実際にあったご相談内容を交えて「テンプレート型サポート」の危険性について解説していきます。

そもそもISOのテンプレートとは

まずISOのテンプレートとは何なのかを説明していきます。ISOのテンプレートとはISOコンサルタントもしくはISOコンサルタント会社が独自に用意している“どの企業にも当てはめられるマネジメントシステムのひな型”のことです。
ISOは4項から10項までありますが、その会社に合わせて変更するのは一部のみであとはすべて一緒とすることでテンプレート化します。そのテンプレートを用いて、取得をサポートすることで1社あたりの対応コストを抑え、低価格で提供し、薄利多売で売り上げの最大化が可能となります。また取得する企業は低価格で、早期の取得ができるメリットがあります。

もちろん取得する企業にとっては、メリットばかりではありません。

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テンプレ型サポートの3つのデメリットと危険性

低価格で利益を確保するには、1社に掛けるコスト(人件費など)を抑える必要があります。そのためお客様ごとに融通を利かせるのは難しく、コンサルタント側の都合主体でのサポートになる傾向にあります。では、具体的にどんなデメリットがあるか説明していきましょう。

自社の状況を考慮してもらえない

テンプレートには基本的に取得する企業の要望が入る余地はありません。低価格を維持するためには、組みあがったマネジメントシステムに変更を加えるリソースを割くことも難しいでしょう。
テンプレート対応では会社の方針や目標が他社と同じという現象が起きます。当初は取得が目的であれば問題ないかもしれません。しかし運用していくに連れて「これを目標にしていこう……」「ここをもっとこうしたら……」という改善したい気持ちが出てくることも少なくありません。ISOを社内で有効に活用したくなったときに、対応してもらえないのはリスクと言えます。

担当者の知識が少ない

テンプレートで対応できるということは、誰でも対応できるとも言えます。コンサルタントの力量が低くても、作業に近いレベルで対応を行えるのもコンサルタント側のメリットです。事業体としてみたときにコンサルティング企業側としては、人件費があまりかからない人材を担当に付けた方が利益の増加に繋がるという背景があります。
取得する企業にとっては、質問をしても求めている回答を得られなかったり、持ち帰りになったりと、折衝における負荷(ストレス)がかかることとなります。コストをかけ依頼している企業のレスポンスや対応の悪さを経験したことがある方なら、どれだけの心理的・物理的負荷がかかるか想像に難くないと思います。

担当者の変更が多い

誰でも対応ができるからこそ、配置転換が自由に出来ます。より効率よく複数の会社を担当させるための変更や担当者の退職が原因のひとつです。価格の低さは人件費(従業員の給与)の低さにも繋がり、定着率が悪いケースも少なくありません。
担当者との信頼関係も築けず、担当者の変更のたびにイチから説明をしないといけない点なども取得する企業にとっては負荷となります。

テンプレ会社を利用した方の事例

ISOプロにも、テンプレートでサポートをするコンサルタントを利用した方からご相談をいただくことがあります。どういったお声があったかご紹介していきます。

自社の意見を全然聞いてくれず、担当に不満

以前、ISOプロも検討企業に名を連ね料金を理由に他社様へご依頼された方からしばらくして再度ご相談がありました。
「実際にサポートが始まり、私たちの要望を伝えたのですが担当の方が内容を理解できなかったのか持ち帰りとなりました。後日なにごともなかったかのように今まで通りの内容で話を進められ、指摘するもまともに取り合ってもらえず。不信感から解約を検討しています。」

担当変更が多く、その度にイチから説明させられる

こちらはISOプロへの相談は初めての方で、すでにISOを取得済みですがコンサルタント会社のリプレースを考えているとご連絡いただきました。
「ISO取得するまでに担当が3回ほど変わりました。変わるたびにイチから説明させられ、社内連携はどうなっているのかな?と思いました。3回目の変更のときは勘弁してくれと伝えたのですが、上から目線で対応されもう任せられないと感じました。無事取得はできたので、このタイミングでリプレース先を探しています。」

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テンプレ対応の会社の見分け方

お金を支払いISO取得を外部委託する以上、失敗したくないものです。経営者の方はさることながら、ISOの取得を上司に任された担当者様なら尚のことかと思います。
前述のようなトラブルや負荷を避けられるように、テンプレート型のコンサルティング会社の特徴を説明していきます。

価格が極端に安い

価格が極端に安いところは注意が必要です。特にコンサルタント企業の場合は、個人のコンサルタントと違い利益を確保しなければなりません。売り上げが固定である以上、利益を確保するにはサービスの質などで調整する必要があります。つまり顧客にしわ寄せがいく構造となりがちです。
安い場合は「安さの理由」や「テンプレート型の対応かどうか」を事前に確認すると良いでしょう。

経験の浅い若いコンサルタントが多い

テンプレート型のサポートは誰でもできるため、経験を積んだコンサルタントよりも人件費を抑えられる若い方が多い傾向にあります。若い方を多く起用することで人件費を抑え、利益の最大化を図ります。
企業に合った最適でコンパクトなISOを構築できるようになるには時間が掛かります。業界知識を学び続け、多くの実務経験を積み、トライアンドエラーを繰り返す必要があり、どうしても時間がかかるため若い方は少ない印象を受けます。
もちろん若い方だから全てダメというわけではなく、コンサルタント歴2~3ヶ月といった経験の浅い方が担当になると苦労することになります。若くとも数年間で数百社の顧客対応をし、経験豊富な方もいているため、そういった方であれば安心できるかと思います。
「新卒採用を積極的に行っているか」や「企業ページで紹介されているコンサルタントの年齢」や「経験した顧客数、業界」を事前に確認すると良いでしょう。

企業の実情に合ったISOが実のある改善を実現させる

企業の実情に合わないISOの構築は、ISOを取得・維持するためだけのルールや業務が生まれるため、本業と関係ない業務が加わることとなります。ISOの担当者は兼務であることも多く、業務負荷がかかります。それだけでなく、「必要だからやっているだけ」とただの作業となり形骸化していきます。業務負荷が大きくなるとISOを維持しきれず、ISOを返上することも少なくありません。

企業の実情に合わせてISOを構築することで、負荷を最小限に実のある改善を続けることができます。取得することでさまざまな対外的なメリットがありますが一過性のものであっては意味がないでしょう。せっかく取得するならば、中長期的に有効なツールとしてISOを運用することが事業成長に繋がっていきます。そのためISOの初期構築は非常に重要と言えます。

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まとめ

安さには必ず理由があります。安さを実現するために犠牲になっているものは何かを見極める必要があります。コストをかけて外注する以上、「実のあるものに」もしくは「負担少なく」したいところですが、一歩間違えると「実がなく」「負担が大きく」なる可能性もあります。
ぜひ今回の記事を参考に「良いコンサルタント」を見つけていただければと思います。

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