【2026最新】ISO9001取得企業一覧!事例や業種別の取得数を徹底解説

FAQISO9001取得企業に関するよくある質問
ISO9001は、商品やサービスの品質を向上させ、顧客満足度を高めるための国際規格として、世界および日本において広く普及している規格です。社会的な信頼を獲得するために非常に有効な手段の一つであるといえます。そのため、取引先からの要求によって取得を目指す企業が多くあります。
そこで、本記事ではISO9001の取得企業数や取得するメリット、取得できる組織、取得事例について解説します。
目次
ISO9001とは?取得企業の共通目的
ISO9001とは、「品質マネジメントシステムに関するISO認証規格」です。
わかりやすくいうと、顧客に満足してもらえる品質の製品・サービスを安定して提供するための仕組みを構築・運用するためのガイドラインです。
ここでいう品質とは、高品質で優れた製品・サービスではなく、「顧客が求める基準や期待を満たしているかどうか」を指します。これは、ISO9001の最終目標が「顧客満足度の達成」にあるためです。
この目標を達成するために、企業は以下のQCDのバランスを意識し、製品・サービスを安定的な提供を実現するための仕組み(マネジメントシステム)を構築・運用します。
- Q(quality:品質):顧客が製品・サービスの品質に満足できるか
- C(cost:価格):顧客が製品・サービスの対価として納得できる価格かどうか
- D(delivery:納期):顧客と合意した納期を順守できるかどうか
ISO9001認証を取得することで、社内外に「品質管理の仕組みを適切に運用している」という根拠を客観的に示すことができます。
なぜ多くの企業が取得するのか?主な取得目的
世界中の企業がISO9001を取得する背景には、「品質改善」「顧客満足度の向上」以外に、以下の3つの目的があります。
取引先からの取得要請に応え、ビジネスチャンスを広げるため
大手企業や官公庁との取引、あるいは海外進出において、ISO9001の取得が「入札条件」や「選定基準」となっているケースが多くあります。ISO9001を取得することで社会的信用の獲得につながるなどの対外的な関係性の構築・改善にも寄与します。
取引先・顧客からの信頼を獲得できるため
自社で「品質が良い」と主張するだけでなく、国際基準を満たしていることを「第三者の公的機関が認めている」という事実は、圧倒的な客観性を持ちます。そのため、はじめての取引相手に対しても短期間で信頼関係を構築でき、競合他社との差別化につながります。
事業体制を強化できるため
ISO9001は「取得して終わり」ではありません。問題が起きた際に原因を突き止め、再発を防ぐPDCAサイクルを回し続けるための仕組みです。この改善を繰り返すことで、より強い企業体質へと発展できます。
【2026最新】ISO9001を取得している有名企業一覧

ここでは、2026年1月24日現在、ISO9001を取得している主な有名企業・大手企業をまとめました。
- AGC株式会社
- ALSOKグループ
- Dynabook株式会社
- KDDI株式会社
- NSKワーナー株式会社
- YKKAP株式会社
- 旭化成株式会社
- 日立建機株式会社
- アキレス株式会社
- いすゞ自動車株式会社
- エクシオグループ株式会社
- コニカミノルタ株式会社
- コスモ石油株式会社
- サントリー株式会社
- 住友化学株式会社
- 東芝テック株式会社
- 東邦チタニウム株式会社
- 日本航空電子工業株式会社
- 日本製鉄株式会社
- パナソニック株式会社
- 株式会社ヤクルト本社
- 株式会社リコー
- ローム株式会社
※グループ会社や一部事業所での取得を含む
さまざまな有名企業・大手企業がISO9001を取得していることは、顧客満足度の向上や社内の業務効率化、取引先からの信頼獲得など、さまざまなメリットを享受している証でもあります。
そのため、ベンチマークとしている企業がISO9001を取得している場合、自社でも取得することで、業務改善や市場での競争力向上といった効果も期待できるでしょう。
【世界・日本】ISO9001認証の取得企業数

ここでは、世界各国と日本のISO9001認証取得企業数を解説します。
【世界】取得企業数
世界のISO9001取得企業数は、ISOの公式ホームページから確認できます。2023年の調査結果から、取得企業数が多い10カ国をまとめました。
| 国名 | 取得企業数 | |
|---|---|---|
| 1 | 中国 | 130,402 |
| 2 | イタリア | 99,419 |
| 3 | インド | 57,658 |
| 4 | ドイツ | 41,760 |
| 5 | 日本 | 39,584 |
| 6 | 韓国 | 38,041 |
| 7 | イギリス | 35,882 |
| 8 | スペイン | 30,341 |
| 9 | アメリカ合衆国 | 26,833 |
| 10 | フランス | 19,987 |
引用:ISO Survey 2023 results – number of certificates and sites per country and the number of sectors overall
世界全体では、ISO9001認証は190カ国で83万件以上取得されています。
その中でも、中国の取得企業数が群を抜いて多いことがわかります。経済成長が続く中で国際的に展開する企業が増え、品質の信頼性を証明するためISO認証取得が奨励されたことが要因と考えられます。
また、人口の多さや企業数の多さも取得企業数に影響しているのでしょう。
その他ではヨーロッパ諸国において取得数の多さが目立つ一方で、アメリカの取得数はそれほど多くありません。アメリカにおいては、自国が主導している規格があることや、人口に比べて企業母数が少ないという産業構造によるものと考えられます。
【日本】取得企業数
公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)によると、2026年1月24日現在、ISO9001を取得している企業数は21,565件です。
日本のISO9001取得数は、2007年の43,023件をピークに、長らく減少傾向にあります。直近でも、2025年3月8日時点では21,791社であるため、わずかに減少が続いています。
この理由に、認証件数が多い業種である「建設業の取得減少」が影響している可能性があります。
以前は、公共工事の入札に参加するための必須条件としてISO9001の取得が求められていました。しかし、近年ではその条件が緩和されたため、「入札のためだけに維持していた」企業が認証を返上していることで、全体の数字を押し下げる結果になったと考えられます。
ただし、JABのサイトに登録されている企業は、JABが認定した認証機関の審査を通過して認証を取得した場合のみです。ANABやUKASから認定されている認証機関で審査を受けた企業は載っていませんので、ご留意ください。
ISO9001を取得している企業の調べ方
ISO9001を取得している企業の調べ方は、主に以下の3つがあります。
公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)のホームページから検索する
日本国内におけるISO9001認証数や取得企業の最新情報は、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)のホームページの「適合組織検索」から確認できます。
また組織の国籍や産業分類ごとに検索できるため、自社の業界における企業の取得状況を知りたい場合にも役立つでしょう。
ただし、JABから認定を受けた認証機関(審査機関)から認証を受けた企業のみご覧いただけます。海外の認定機関から受けた認証機関から認証を受けた企業は、JABのホームページでは把握できません。
組織のホームページを確認する
取得しているかどうかを知りたい組織のホームページを確認することで、多くの場合はISO9001の取得状況を確認できます。
ただし、ホームページを用意していない場合には確認できないため、別の手段を選択することが必要です。
パンフレット・名刺を確認する
ホームページを用意していない企業の場合には、パンフレットや工場の入口、社員の名刺などを確認することで、ISO9001を取得しているかどうかを調べられる場合があります。
ISO9001認証を取得している企業が多い4つの業種
ISO9001はあらゆる業種で取得可能ですが、特に品質の安定が信頼に直結しやすい建設業・製造業・卸売業・小売業・情報技術業の4業種で広く普及しています。
ここでは、それぞれの業種におけるISO9001の取得目的を解説します。
建設業
国内で最もISO9001の認証取得数が多い業種のひとつが建設業です。建物や道路といったインフラを担うため、品質確保のための管理体制や業務プロセスの明確化が求められます。
公共工事の入札参加資格や経営事項審査において加点対象となったり、発注者からの信頼を担保したりするために、ISO9001を取得する企業が多くなっています。
製造業
製造業も、ISO9001の認証取得数が多い業種です。日本のものづくりを支える製造業では、品質の安定性が非常に重視されます。
中小企業が自動車メーカーや電機メーカーなどのサプライチェーンに入る際、取引条件としてISO取得を義務付けられるケースがあります。「安定して不良品を出さない仕組み」の証明として、ISO9001取得が活用されています。
卸売業・小売業
近年、メーカーと顧客をつなぐ「流通」の現場でもISO9001の認証取得が進んでいます。
単に商品を右から左へ流すだけでなく、検品体制や納期管理、カスタマーサポートの質を標準化するために導入されます。大手スーパーやチェーン店への納入条件として求められることもあります。
情報技術業
形のないサービス業であるIT業界でも、サービス品質の証明としてISO9001の認証取得が加速しています。
特に情報技術業においては、ISO9001とISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の両方を取得することで、自社のITサービスの信頼性を高める動きが活発化しています。
ISO9001を取得できる企業・組織

ここでは、ISO9001を取得できる企業・組織の傾向、共通点について解説します。
中堅・大手企業
ISO9001を取得している組織のイメージといえば、中堅・大手企業でしょう。
中堅・大手企業がISO9001を取得する理由には、「国際的な競争力の向上」や「コンプライアンスの強化」「顧客満足の向上」などが挙げられます。
特に中堅・大手企業の場合には、複数の拠点をもつ場合や多方面の分野に携わる場合が多いため、サプライヤーとの連携や法規制を確実に順守する体制づくりが求められるのです。
小規模企業
実は、ISO9001の取得企業の半数以上が、100人以下の組織であるといわれています。
大企業のように知名度の高さや実績の豊富さを武器にできない中小企業や小規模企業の場合には、自社の製品・サービスの品質を担保できるものを探さなければなりません。
国際規格であるISO9001であれば、信頼性を取引先や消費者にアピールできるため、多くの中小企業や小規模企業が取得に動いているのです。
単独企業以外の組織
ISO規格は単独企業以外の組織も取得可能です。
共同企業体や事業組合、もしくは法人の会社以外も取得実績はあります。例えば、商店街や清掃事業組合がISO規格を取得しています。
取得するには、組織のISO9001の認証取得範囲が明確であること、且つISO9001のマネジメントシステムの要件を満たすことが必要です。
ISO9001を取得するメリット・デメリット

ここでは、ISO9001を取得するうえで理解しておきたいメリット・デメリットについて解説します。
メリット
ISO9001を取得することで、以下のようなメリットを享受できます。
- 企業の安心感・信頼感の醸成
- 作業手順書やマニュアルの作成・見直しによる業務プロセスの明確化
- 従業員教育・引き継ぎの効率化
- 業務品質のばらつき低減と安定したサービス提供
- 取引先・顧客からの信頼向上による取引機会の拡大
デメリット
ISO9001を取得するにあたり、以下のデメリットが考えられます。負担となる側面や負担の低減方法についても理解したうえで、認証取得の準備を行いましょう。
- 管理者への負担
- コストや手間がかかる
- 運用の継続が負担になる
ISO9001を取得するメリット・デメリットの詳細は、以下の記事をご覧ください。
ISO9001を取得していない企業が直面しやすい課題

ISO9001認証を取得していない企業は、組織内外においてさまざまな課題に直面しやすくなります。
取引条件で不利になる可能性
ISO9001認証を取得していない場合、取引条件で不利になる可能性があります。現代のBtoB取引では、多くの大手企業や官公庁が「品質管理の客観的な証明」を求めています。
新規サプライヤーの選定基準に「ISO9001取得」が含まれている場合、契約が難しくなります。また、公共工事や自治体の案件でも、認証の有無が加点に影響する場合があるため、未取得であることで競合他社に負けてしまう可能性につながります。
品質トラブルの対応が属人化しやすい
品質トラブルの対応が属人化しやすいのも、ISO9001認証を取得していない企業が抱える課題の一つです。品質マネジメントシステムが整備されていない組織では、品質が「個人のスキルや経験」に依存するケースが多くあります。
例えば、トラブルが起きても、改善につなげるプロセスが構築されていないと、その場しのぎの対応で終わってしまい、「なぜ起きたのか」「どうすれば防げるのか」という改善につながらないのです。
また、特定のベテラン社員しか正しい手順を知らない「属人化」が起きていると、その社員の不在や退職によって、一気に品質が不安定になるリスクを抱えます。
組織改善が場当たり的になりやすい
ISO9001認証を取得していない企業には、組織改善が場当たり的になりやすいという課題があります。客観的なデータに基づいた現状分析ができないと、対策がその場限りの判断になりがちです。実施した改善策が本当に有効だったのかを正確に検証できないため、成功や失敗の教訓を次に活かすことが難しくなります。
このように、根拠をもとにした改善を積み重ねる仕組みがないと、事業体制を根本から強化していくことは困難です。
ISO9001取得企業の事例

最後にISO9001取得企業の事例をご紹介します。ISO9001を取得することにより、どのような変化があったのか、ぜひ参考にしてください。
ブルーコンシャスグループ株式会社
ブルーコンシャスグループ株式会社は、2011年に創業した太陽光発電システムや蓄電池システムを中心に事業を営む総合エネルギー事業の会社です。
| 業種 | 総合エネルギー事業 |
| 企業規模 | 201~300名以下 |
| 取得前の課題 | 事業規模拡大のために、マネジメントシステム構築の必要性を感じた |
| 取得後の変化 | 品質マネジメントを中心に内部体制が強化され、社会的信用も高まった |
事業規模の拡大に向けて、企業として品質を大切にするためにマネジメントシステム規格を取得しました。その結果、内部体制が強化され、社員が目指すベクトルが揃ってきました。また、ISO9001取得により、大手企業とのつながりをもてるようになり、取引先からの見られ方も変わってきたという実感されています。
ブルーコンシャスグループ株式会社のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
ハイキス株式会社
ハイキス株式会社は、1997年に創業した半導体の部品製造や難削材の加工などを手掛ける製造業の会社です。
| 業種 | 製造業 |
| 企業規模 | 21~50名以下 |
| 取得前の課題 | 営業面でのPRや社員教育を強化し、事業をステップアップさせたい |
| 取得後の変化 | 社員の意識が高まり、業務が円滑に進むようになった |
ISO9001と情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格であるISO27001を同時取得。取得後には、社員が業務に取り組む姿勢が変化しました。また、これまで曖昧だったルールや仕組みが、ISO取得過程で明確になり、業務がより円滑に進むようになりました。
ハイキス株式会社のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
株式会社野崎造園
株式会社野崎造園は、1983年に創業した造園業を営む会社です。
| 業種 | 造園業 |
| 企業規模 | 20名以下 |
| 取得前の課題 | 元請けに方向転換したことで、内部統制が統一できなくなった |
| 取得後の変化 | 社内のルールをつくり、内部統制の統一に向けて動き出せた |
もともと、大手建築会社の二次下請けとして事業を開始しましたが、最近元請けに方向転換しました。その結果、現場により手法や進行具合が大きく異なる事態が発生し、社員の離職につながってしまいました。
そのため、属人的な事業体制を変革する必要があり、ISO9001に則った内部統制づくりを実施。品質の安定化と事務の書式・管理方法の統一などを実現し、会社全体で業務フローの進行が安定したのです。
株式会社野崎造園のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
ISO9001の取得企業や取得におけるメリット・デメリットについて解説しました。
品質マネジメントシステムは、すべての業種において応用が可能な仕組みとなっています。
自社における商品やサービスの品質を向上させ、合理的な管理体制を築きたい組織の方は、ISO9001の取得について検討してみてはいかがでしょうか。
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