品質管理責任者(QMR)とは?役割と業務内容についても解説
- 品質管理責任者は、「顧客満足」を達成するために組織の内部から様々なアプローチをしていくことが主な役割
- QMSを構築し、改善していくことも品質管理責任者の役割
品質 における責任を負う品質管理責任者(QMR)とは、どのような仕事を行う人なのでしょうか?ISO 9001を取得する企業では、品質管理責任者はシステムを維持し、改善する役割を担うとされていますが、品質マネジメントシステムを維持し、改善するとは具体的にどのような作業を行う必要があるのでしょうか?
ただし、ISO9001:2015に改訂されてからは、管理責任者の設置は必須ではなくなっています。組織の状況に合わせ、トップが実行責任者を兼務することや、複数名の事務局で管理することなど、柔軟に対応することができます。
今回は、品質管理責任者の役割とその業務内容についてご紹介していきたいと思います。
品質管理責任者とは?
品質管理責任者とは、品質において全ての責任を負う管理者のことを指します。とりわけ、医薬品や医療機器などの薬機法規制下にある製品分野においては、品質管理責任者は社内の人間であり、社内に常駐している者でなければならないという法規制もあり、非常に重要な役割を果たすポジションであるといえるでしょう。
製品やサービスの品質に関わる方はISO9001という言葉を聞いたことがあるかと思います。ISO9001は、品質向上・顧客満足度向上を目指すためのQMS(品質マネジメントシステム)に関するルールを決めた国際認証です。
取得が取引の条件にしている企業もいることがあり、取引要件を満たしたり、信頼できる企業であることを対外的にアピールするために取得する企業が多いです。
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品質管理責任者の役割とは?
品質管理責任者は、「顧客満足」というものを達成するために、顧客が望む製品を提供し続けられるように組織の内部から様々なアプローチをしていくことが主な役割になります。
ここでいう顧客満足とは、品質マネジメントシステムにおける顧客満足のことで、ザックリ言ってしまうと「顧客が期待する製品を届けること」によって顧客満足を得ることができるのですが、これは非常に複雑なものです。
例えば、不良品は「顧客が望む製品」とは真逆にあるものであると考えられます。このため、不適合製品が出ないように内部から改善を促していくことも品質管理責任者の役割であるといえるでしょう。
製品やサービスの品質に関わる方はISO9001という言葉を聞いたことがあるかと思います。ISO9001は、品質向上・顧客満足度向上を目指すためのQMS(品質マネジメントシステム)に関するルールを決めた国際認証です。
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内部から改善を促すとはどういうことか
さて、ここで注意しておきたいのが、「内部システムから改善していく」というフレーズです。これはどういうことでしょうか?
例えば製品を出荷する前に内部の検品作業が不十分であり、不良品を市場に出してしまったとします。このときに「不良品が出ないように検品作業を強化しろ」という命令を出したとしても、それは再発防止につながるとは考えにくいです。
今いる従業員は「ミスをした」という記憶があるためミスがあった部分を改善することができるかもしれませんが、新しく新人が入ってきた場合はどうでしょうか?
つまり、組織の中でも流動的なリスクをしっかりと理解した上で改善策に取り組む必要があるのです。
個人の技量や好ましくない状況に対応する必要がある
品質管理責任者は、組織が置かれている状況を理解した上で、どのようなリスクがあり、そのリスクはどのようにすればシステマチックに防止することができるのかということを検討し、その改善策を実行していく必要があります。
システマチックに防止するということは、「誰がやっても、どのような状況にあっても(もしくは状況をコントロールして)顧客が満足する製品やサービスを届ける」ということです。
例えば前述の検品漏れが品質に影響を与えているのであれば、「その検品漏れがなぜ発生したのか」を把握し、それに対する適切な措置を講じる必要があるのです。
検品を誰がやっても漏れがないようにするためには、チェックリストを作成し、そのチェックリストが正しく運用されるように改良したりする必要が出てきます。
こういった管理手法を用いて、品質を改善し、最終的に顧客満足を達成することが、品質管理責任者の役割なのです。
まとめ
今回は、品質管理責任者の役割についてご紹介してきました。品質管理責任者は、ISO9001においても非常に重要な役割を果たすポジションです。また、ISO9001は品質を改善していく上で組織の一助となるものでもあります。
社内でISO9001を取得する予定がなかったとしても、品質改善という目的でISO9001を一読することはとても重要なことかもしれません。
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