建築業におけるISO9001規格と品質管理システム

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国際的な基準として設けられている建設業のISO9001規格は、細かく段階を分けて品質を管理するための規格となっています。

品質を管理することへの注力は、どのような会社においても実施されているでしょう。ですが、国際規格に沿ってそれを実践すること、さらに安定した管理を実施し続けることには、社内だけでは実現できないようなメリットを生みます。品質管理システムがどのような内容で、どのような意味を成しているのか、知っていきましょう。

ISO9001規格と品質管理システム

このISO規格は、顧客満足を目的とした品質の管理規格です。建造物の品質のみならず、組織の品質、会社の品質にまで焦点を当て、国際基準の要求事項に沿ってアプローチしていきます。これが社内改革の域に留まらないのは、資格を有する外部機関が第三者目線でメスを入れ、内からも外からも向上を目指せるためです。

内部ですべて把握している、管理できていると思っていても、外部から見れば物足りないといった場合も十分あり得ます。さらにはその目がISO基準のプロフェッショナルともなれば、有効性はかなりのものです。

これまでの技術や成果の文章化、現状態の維持、そして不足している部分の改善と、過去・現在・未来に渡って管理をおこなうことにより、製造企業はさらなる安定や発展を目指せます。

品質管理システムを企業自身が評価をする理由

9001のISO規格には、外部機関による評価のみならず、企業内部でも評価すべきといった項目が含まれています。有効性や精度を考えると、明らかに専門機関によっておこなわれる評価の方が有益に感じられます。なぜ、重複して企業自身でもおこなうのでしょうか。

理由としては、例えば内容を正しく理解することが挙げられます。世界的にも認められた国際基準なだけに、ISO9001規格自体は実績、有効性、期待値それぞれ申し分ありません。加えて、実施・取得することにおける付加価値も大きなものです。ですが、どれだけ素晴らしい規格であっても、それを企業内部の人間がしっかり理解していなければ正しく機能しません。その点、外部機関からの指示を単発的に受けるだけでは、浸透しにくいです。そんな中、企業内部で組織的に共有や監視・測定などを通し評価していけば、企業そのものの機能として反映できます。

品質維持が業務の一環として身近に感じられてくるので、専門機関と直接接する機会がないチームリーダーや現場作業員に至るまでしっかり方針が行き届きます。企業自身が評価をすることで、より規格を浸透させられるというわけなのです。

また、仕事を見える化させられる効果もその一つです。ISO導入に伴い、建設技術や作業手順、さらには立場や権限の明確化がおこなわれます。誰がまとめる側であり、労働者は誰に従いまとめられれば良いかなどをはっきりすることにより、作業品質や建築の品質をより向上させることが可能です。クオリティ、スピード面共にスムーズになり、働く人間もまたやりがいが見出せるでしょう。

特にオフィスや島などがなく立ち位置を共有しにくい建設現場などであれば、この有効性は魅力に感じられます。この効果を効率的に浸透させる方法としても、やはり企業自身での評価がポイントとなります。内部で定期的に意識のすり合わせをおこなうことで、高水準な組織維持へと繋げられます。

品質マネジメントシステムの基本

ISO9001には、大きく分けて6つの段階が存在します。そしてこれこそが、品質マネジメントにおける基本となっています。まず一つに、「経営者の責任」項目です。経営者のコミットメント、顧客重視の理念、責任や権限などの組織管理面などを、トップ視点で計画立てします。次に、「資源の運用・管理」です。

建設における資源としては、資材や作業環境、そして人的資源といった面が該当します。これらを細かく計画立てて実際に建築やそれに付随する建造、その他サービス展開といった「製品の実現」がされていきますが、この製品における品質も重要視されます。実現計画から、顧客管理、設計・開発、購買など、各カテゴリにおいて高い水準を目指します。

そして前項でも取り上げた、「測定・分析・改善」などの企業内評価フェーズも重要です。高水準の建築作業やサービス提供を徹底しても、常に100%とはいきません。頻繁に評価をおこなうことで、できる限りの品質維持に繋げられます。そして最後に、これら規格レベルの安定を図るための「マネージメントレビュー」「継続的改善」の2つが加わり、計6点の基本が構成されています。

外部機関における要求事項の実行、認定に伴い得られるのが、「ISO9001取得」という肩書きです。「顧客満足のため最善の企業努力をおこなっている」という場合と、「国際基準の品質管理規格に従い、専門家である外部機関から認定を受けている」という状態では、同じ品質を管理するための努力でも、まったく意味合いが異なってきます。そして後者の証明となる9001の取得をアピールすることで、それこそ、顧客や関連企業からの信頼、満足を得やすくなります。

内部評価へも注力した基本6点に従うことで、建設企業内部の向上、そして顧客からの信頼向上、この二つの効果を期待できるのがISO9001というわけです。

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