• QCサークル活動は製造業を中心に採用されている品質管理に小集団で取り組む活動のこと
  • 継続的な品質管理を目指したい場合にはISO9001を取得することがおすすめ

日本の製造業における品質管理の方法として、QCサークル活動を採用している、もしくは採用しようとしている企業は多いのではないでしょうか。QCサークル活動を実施することで、自社製品・サービスの品質向上につながっている企業も多くあります。

しかし、効果的なQCサークル活動を行うには、適切な方法で実施する必要があります。

そこで、この記事ではQCサークルの概要や構成要素、進め方、実施するうえでの注意点を紹介しています。

QCサークルとは

QCとは、(QC:Quality Control)の略で、品質管理を意味しています。QCサークルは、QCの改善に10人程度の小集団で取り組む活動のことです。

日本独自の仕組みとして発展し、日本の品質向上に貢献したことで、国際的にも注目されています。

QCサークルを構成する4つの要素

QCサークルは、以下の4つの要素で構成されています。QC活動の有効性を向上させるには、以下の4つの要素のレベルをバランス良く高めていき、それぞれの相乗効果を狙うことが大切です。

最も重要な要素です。経験やスキル、知識はあった方が良いですが、最も大切なのはQサークルのメンバー全員が活動に積極的に取り組むことです。

問題に対し、原因を解明し改善策を実施するには、熱意や気力といったモチベーションが欠かせません。そのため、定期的に成果の発表会を実施したり、イベントに参加したりして、モチベーションを高める工夫が必要になります。

グループ力

グループ力は、メンバー全員が積極的にQC活動に取り組むことによる相乗効果のことです。

役割分担や責任の所在を明確にしたり、メンバー全員が問題意識をもてるテーマを選定したりすることで、グループ力を高められるでしょう。

改善力

改善力は、現場における問題や課題を解決・改善していくための能力になります。改善力を高めるためには、明確なテーマを設定することが欠かせません。

「製造工程Aで発生する不良品を10%低減する」のように測定可能なテーマにすることで、改善力を高められるでしょう。

管理者の支援

工場長など管理者は、企業目標の達成に責任を負っているため、QC活動においても適切に支援することが重要です。

QC活動に直接参加するとチームメンバーのプレッシャーになってしまう可能性があるため、サポートを行う意識で関わることがおすすめです。テーマの選定や活動の進捗状況などを管理し、必要に応じてメンバーを指導したり、必要経費について検討したり、積極的に支援する姿勢を見せていきましょう。

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QCサークル活動の進め方


QCサークル活動の進め方を解説します。

1.グループの結成

まずは職場内において10人程度の規模でサークルメンバーを決定します。小規模の人数でグループを作ることにより、「自分は言われたことだけやればいいか」というような受け身になることを防ぎます。

2.テーマと目標の決定

QCサークル活動のテーマを決定します。そのためには現在の問題点を洗い出し、緊急性や重要性といった観点から評価し、対応すべき優先順位を決めていくことが必要です。例えば、「工数差異を10%改善する」「製品Aの製造リードタイムを5%短縮する」といったテーマが考えられます。

その後、テーマに沿った目標を設定していきましょう。例えば、「工数差異を10%改善する」場合であれば、各工数における工数差異を把握し、分析していくことで、改善すべき目標が見えてくるでしょう。

3.テーマに適したQCストーリーの選定

テーマと目標を決定したら、QCストーリーを選定していきます。QCストーリーには以下の3つのタイプがあります。

問題解決型

一般的な問題解決方法です。問題解決型は、発生している問題を調査・分析し、対策を講じていくタイプのことです。

施策実行型

施策実行型は、問題解決型と異なり、すでに発生している問題の原因がわかっている場合に行います。原因に対する改善策を立てるところからスタートし、施策を実行して解決するタイプのことです。

課題達成型

課題達成型は、今後達成していきたい目標を選定し、計画を立てて長期的に取り組むタイプのことです。

それぞれのタイプの具体的なQCストーリーの進め方については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:QCストーリーとは?問題解決のための3つのタイプを解説!

4.対策の実行

それぞれのQCストーリーを進めていき、対策を実行します。
その際、対策前後の記録をつけるようにしましょう。記録することで、次の効果測定を正確に行えるようになります。

5.効果測定

効果測定を行い、目標の達成率について分析します。複数の施策を実施した際には、どの施策が「何に」「どの程度」影響したのかもあわせて測定することで、その次のテーマ選定の際にも参考になる場合があります。そのため、できる限り効果を明確にすることがおすすめです。

QCサークル活動を実施する注意点


QCサークル活動を実施する注意点を解説します。

正確な現状把握を実施する

正確に現状把握を実施することで、適切なテーマ選定につながります。そのためには品質管理活動を行うためのデータ分析手法である「QC7つ道具」を活用することがおすすめです。以下の7つの器具のことをいいます。

  • パレート図
  • 特性要因図
  • グラフ
  • チェックシート
  • ヒストグラム
  • 散布図
  • 管理図

これらの詳細については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:【品質管理のキホン】QC7つ道具とは

活動成果を正確に記録・共有する

QCサークル活動を推進するには、活動成果を正確に記録し、管理者や上司に報告して共有する必要があります。

進捗状況はガントチャートに記録して、改善のためにどのように活動しているのかを一目で確認できるように工夫しましょう。

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より継続的な品質向上を目指すならISO9001取得がおすすめ

ISO 9001は、品質マネジメントシステム に関する規格 です。製品・サービスの品質向上を目指し、継続的改善をしていく仕組みをつくることで、「顧客満足」を達成することが最終的な目標となっています。

そもそもISO規格とは、国際標準化機構(ISO)が運営している国際規格であるため、ISO規格を取得することで、「自社のマネジメントシステムが国際的な基準を満たしている」という証明を得られるのです。

ISO9001の詳細については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ISO9001とはなにか?導入企業や他の規格との違いを徹底解説!

ISO9001を取得するメリット

ISO9001を取得することで、以下のようなメリットが受けられます。

  • 取引先や顧客に安心感の醸成
  • 取引先の拡大
  • 品質の継続的な改善
  • 業務効率化

ISO9001を取得することで、自社の品質マネジメントシステムの質が担保されるため、取引先の拡大や取引先や顧客に安心感を醸成できます。

また、品質マネジメントシステムを構築・運用することで、製品・サービスの品質を継続的に改善できたり、ムダな工程を省くことで業務効率化につながったりといったメリットを受けられるのです。

ISO9001を取得するメリットの詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ISO9001認証取得のメリット・デメリットをそれぞれ解説

ISO9001を取得する方法

ISO9001を取得する方法には、自社の社員で取得する「自社取得」とプロのコンサルティング業者にサポートを依頼する「コンサル取得」があります。

基本的に、自社にISO9001に精通している人材がいない場合にはコンサル取得することがおすすめです。月額の依頼料はかかってきますが、総合的には取得にかかる労力・期間・費用のいずれの面でも自社取得よりも負担を少なく取得できるでしょう。

そのためには、信頼できるコンサルティング業者に依頼することが大切です。コンサルティング業者の選び方や料金相場については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ISOコンサルタントの必要性は?選び方やサービス内容、料金相場を解説

まとめ

QCサークル活動は、製造業などの企業で取り入れられている品質管理における活動のことです。現状を正確に把握した対策と、日々の活動の中での成果報告を適切に行うことで、有意義なQC活動につながります。
また、より継続的な品質管理を目指すなら、ISO9001の取得がおすすめです。取得することで、自社製品・サービスの品質向上だけでなく取引先や消費者からの信頼醸成や取引先の拡大といったメリットが期待できるでしょう。

品質向上を継続的に目指したいという企業は、ISO9001の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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