内製化で急拡大したサンコウ設備工業が、ISOプロに依頼した理由
クライアントプロフィール
- サンコウ設備工業株式会社
- 業務管理部 今井 良郎 様
- 課題
- 会社の規模拡大に伴い、管理体制を再整備する必要があった
- 業種
- 建設業
- 規模
- 20名以下
- 規格
- ISO9001,ISO14001
今回の「ISOプロが訊く」は、愛知県の「サンコウ設備工業株式会社」様に、リモートでお話を伺いました。サンコウ設備工業株式会社様は、2007年に創業した建設業の会社です。自動車系のプラント設備の保全を中心に請け負い、法人はもちろん、個人に対しても設備工事を提供しています。インタビューでは、サンコウ設備工業株式会社様がどのような理由で2つのISO認証を取得し、会社がどのように変わっていったのかを詳しく伺ってきました。
さまざまな工場の設備保全を担うサンコウ設備工業様
ーーまずサンコウ設備工業様について、会社概要や具体的な事業内容などをお聞かせください。
今井様:
弊社は製造業が盛んな愛知県岡崎市にあり、近隣にトヨタ自動車関連のプラントが多く存在しています。そうした各工場において、プラント設備の保全を行うことが主な事業です。具体的には、プラント配管工事や空調設備工事、給排水衛生工事を手がけており、各工場の操業に欠かせない設備管理を担っています。また、自社工場内に部材を内製化する設備を有しているため、タイムリーな施工ができることが特徴です。
また、近年はダイキン工業認定の「ダイキンプロショップ」として、法人だけでなく個人のお客様ともお取引しています。「自動車」「空調」という2大成長分野において、必要とされる事業を行っているのが特徴です。
ーートラック2台での起業から、自社ビルを構えるまでに規模を拡大した経緯を教えてください。
今井様:
弊社の社長は当初、別の会社で経験を積んだ後、愛知県西尾市で起業しています。前職で学んだ設備工事のイロハを生かし、一つひとつの仕事に一生懸命取り組むことで、少しずつ拡大してきたそうです。また正直なところ、お客様に恵まれたということも、規模を拡大できた理由の一つだと思います。トヨタ自動車系のご依頼が多く、月に100件ほどご依頼いただいている状況です。
そして弊社は、他社が嫌がるような依頼でもお受けしてすぐ対応する、ということを徹底しています。このように、社長が先陣を切って徹底対応しているので、我々も一生懸命ついていけるよう、頑張っています。
取引先からの強い推薦を受け、ISOプロに依頼
ーーISO9001、14001を取得したきっかけを教えてください。
今井様:
信用力や安全性の向上、仕事の標準化による生産性の向上を目指すためです。仕事を進めるうえでは、工事看板の表示やKYミーティングの実施など、非常に厳しいルールが課せられます。これらのルールは、工事の大小にかかわらず守る必要がありますし、抜け漏れのないよう徹底しなければ、お客様からの信用を得られません。
これまではとにかくがむしゃらに仕事をしてきましたが、会社の規模や仕事量もある程度のボリュームになったため、管理の重要性を再認識したんです。そして、さらに会社を大きくするためにも、その足がかりとしてグローバルスタンダードであるISOを取得しようと考えました。ISOの取得をきっかけに、仕事におけるルールを改めて定め、それに従い仕事をしていこうと一念発起した次第です。
ーーISOの取得に際して外注を選択した理由や、ISOプロを選んだ理由をお聞かせください。
今井様:
正直なところ、当時の弊社は自社管理の意識がまだ低く、ノウハウもあまりなかったからです。そのため、内製化するのではなく、プロのお力添えをいただこうと考えました。貴社を選んだ理由は、弊社の取引先から強く推薦いただいたことがきっかけです。当時も今も、「本当にお願いしてよかった」と実感しています。
ーーISOプロのサポートを受けて、良かった点を教えてください。
今井様:
信用力や安全性の向上、仕事の標準化による生産性の向上など、目的のすべてにおいてプラスに働いていると感じています。担当者の六鹿(むつか)さんのおかげで、ISOの更新審査の際も、毎回審査員の皆さまに準備を褒められます。経営事項審査においても、加点いただけるようになりました。六鹿さんのご指導に従っているだけなのですが、審査員の皆さまとも良好な関係性を築けていますし、審査の進行もスムーズで、本当に感謝しています。
ISOを共通言語にして、凡事徹底しつつ成長を続ける
ーーISOプロへのご依頼を通して、導入の効果や社内外の変化は見られましたか?
今井様:
仕事が年々増えていくなか、書類作成や提出などの凡事が徹底できるようになりました。やはりどうしても横着するケースは出てくるので、ISOのような一つの基準があることで、基本に立ち戻りやすくなりましたね。ISOのおかげで社内の共通言語ができたというか、「これは駄目だよね」という話がしやすくなりました。弊社としても、独自ルールを作ってお手洗いに貼ったりしているのですが、そうした考え方の一つひとつが、ISOの考え方に基づいています。組織運営的にも業績的にも、いい方向に進んでいると感じていますね。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
今井様:
社長も言っている通り、「今年より来年、来年より再来年」と、少しずつ成長を続けていきたいです。仕事に対して真面目にまっすぐに、これまで通り継続して取り組んでいければ、成長につながるのではと感じています。また、弊社は社員に対して、思い切り働ける環境を用意してくれています。積極的な設備投資はもちろん、社員向けの休憩ルームやフィットネスルームの用意もあります。社長は「この会社に出会えて、入社してよかった」と思えるような会社を目指しているそうです。その思いを受けつつ、お客様や岡崎という街の役に立てるよう、引き続き頑張っていきたいです。
まとめ
サンコウ設備工業様は、急拡大した自社の管理体制を振り返り、さらなる拡大への足がかりとしてISOを取得されました。グローバルスタンダードであるISO資格の取得は、実直な仕事への姿勢を裏付ける証拠にもなりそうです。成長スピードが速い企業であればあるほど、管理体制を強化できるISOの取得は、効果的なのかもしれません。
ISOプロでは、お客様に合わせた柔軟な対応を心がけております。ISOの取得を検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
会社情報
社名 | サンコウ設備工業株式会社 |
---|---|
設立 | 2007年1月 |
資本金 | 500万円 |
所在地 | 愛知県岡崎市日名中町11-11 |
URL | https://sankou-kk.info/ |
記事掲載日:2024年06月07日