運用にプロの手を!業界トップの三浦組紐工場が狙うISOのスリム化

クライアントプロフィール

株式会社三浦組紐工場
総務部 三浦伸介 様
課題
ISOを取得したものの、社内になかなか浸透せず作業負荷が高かった
業種
製造業
規模
51~100名以下
規格
ISO9001

今回の「ISOプロが訊く」は、愛知県の「株式会社三浦組紐工場」様にリモートでお話を伺いました。株式会社三浦組紐工場様は、1962年に設立された製造業の会社です。主に化繊の厚地ベルトや産業資材用テープを製造・販売しており、厚地ベルトのトップメーカーとしての地位を確立しています。インタビューでは、株式会社三浦組紐工場様がどのような理由でISO9001認証を取得し、会社全体がどのように変わっていったのかを詳しく伺ってきました。

取得前課題
ISOを取得したものの、社内になかなか浸透せず作業負荷が高かった
取得後
ISOに関する作業のスリム化が進み、運用方針も改善に向かっている

新幹線さえ吊り上げる、強じんな厚地ベルトを提供する三浦組紐工場様

ーーまず三浦組紐工場様について、会社概要や具体的な事業内容などをお聞かせください。

三浦様:
弊社の設立は1962年で、主にナイロンやポリエステルなど化繊の厚地ベルトや産業資材用テープを、製造・販売しています。1990年には、ベルトスリング(吊り具)の日本工業規格(JIS)において、業界で最初に表示認定を受けました。こうして厚地ベルトのトップメーカーとしての地位を確立し、現在に至ります。

ーー 貴社の主力製品や、一般の方にとって身近な製品についても教えていただけますか。

三浦様:
主力製品はスリング(吊り具)で、新幹線や、原子炉の一種である核融合炉の試験炉などの、かなり大きいものを吊り上げられます。数百トンの吊り上げ能力があるスリングも取り扱っていますね。身近な製品としては、建設現場で重いものを吊るベルトや、作業員の方が高所作業の際につける、安全帯のベルトを製造しています。国内トップのメーカーさんとも、長くお付き合いしています。

ーー貴社のサービス提供における強みは何ですか。

三浦様:
長い歴史の中で得たノウハウを生かして、他社にはない製品を研究開発している点です。近年では、中国やベトナムなどの海外で作られた製品が安く手に入るため、製品を量産するだけでは生き残れない状況になってきています。既存の製品を販売しつつも、他社にはない新製品を開発することで、国内製品を希望するクライアントさんの要望に応えたいと思っています。

状況把握と要望への対応が依頼の決め手に。審査会社選びのアドバイスも

ーー貴社がISO9001を導入したきっかけは何でしたか。

三浦様:
取引先から「ISO9001を取得してほしい」と言われたことです。ISO9001自体は10年ほど前に、JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)さんに認証していただいています。ISOを取得するだけではなく、取得後も社内でうまく運用できるよう、審査が厳しいと聞いていたJQAさんに当時はお願いしました。

ーーISO取得後、運用に課題を感じたそうですが、どんな課題だったのでしょうか。

三浦様:
当時、ISOに詳しい人材を採用して、品質管理責任者としてISOの運用を任せていたんです。しかし、採用から6年ほど経ち知識も蓄積してきたあたりから、ISOについてはその担当者のワンマン運用になってしまいました。現場の作業になじまない書類を作成したり、とにかく時間をかけて作業をしたり……。ISOが社内に浸透しないうえに作業負荷が増えてしまい、注意しても改善されず悩んでいたのですが、その担当者が定年を迎え退職。改めてISO運用について向き合うことになりました。

ーーそんななか、コンサルを活用されたきっかけや、ISOプロを選んでいただいた理由をお聞かせください。

三浦様:
新たにISO担当を採用することも考えましたが、今後はしっかり要望を叶えてくれる、コンサルタントにアウトソーシングしようという結論になりました。前担当者の人件費を考えると、コンサル費用もそれほど高くはありません。コンサルの方に運用方針を相談しながら、実際の運用は社内の人間で行っていきたいと考えました。

そこでISOプロの営業担当の方とお話したところ、弊社の現状をしっかりと理解してくださったんです。そのうえで、「ISOの運用をスリム化し作業負荷を軽減したい」という要望についても「対応できます」とご回答くださり、それが決め手になりました。

ーー審査会社の変更もご検討されていましたが、その背景をお聞かせいただけますか。

三浦様:
ISOの運用をスリム化したいので、その実現のために、スリム化に肯定的な審査会社に変更したいと考えたからです。審査会社選びについても、貴社の営業担当さんに「この企業はスリム化に強いですよ」などとアドバイスを頂きました。

心強いプロの意見。業務もすでにスリム化に成功

ーーISOプロのサポートを受けてみて、感想はいかがでしたか。

三浦様:
運用方針に対してはっきり良し悪しを判断してくださるので、非常に助かっています。私も今の品質管理担当者もまだ経験が浅いため、「その方針で大丈夫ですよ」「こんな方法もありますよ」とプロから意見を頂けるのは、とても心強いです。

ーーISOプロへのご依頼を通して、導入の効果や社内外の変化は見られましたでしょうか?

三浦様:
ISOの運用方針についてはまだ改善途中ですが、書類作成やISOに関する事務のスリム化が、しっかりできてきたなと感じています。ISOプロさんは弊社の要望を踏まえたうえで提案をしてくださり、相談にも乗っていただけるのでとても助かっていますね。後任の品質管理担当者もまだ担当になって日が浅いのですが、ISOプロさんは説明が分かりやすく話しやすい環境を作ってくださるので、相談しやすいです。今後の社内外の変化に期待しています。

まとめ

三浦組紐工場様は、すでに取得されていたISO9001について、社内への浸透や運用に関する負荷の大きさに悩まれていました。そして今回、社内のみでの運用からISOプロへのアウトソーシングを決定され、コンサルとの伴走を実行。すでに事務のスリム化が図られてきており、今後も運用方針の改善に取り組まれるそうです。社内のみでのISO運用に課題が見られる場合は、コンサルへ依頼することが、解決への近道となるかもしれません。
ISOプロでは、お客様に合わせた柔軟な対応を心がけております。ISOの取得を検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。

会社情報

社名 株式会社三浦組紐工場
設立 1962年4月
資本金 1000万円
所在地 愛知県蒲郡市形原町東御屋敷51
URL http://www.miurakumihimo.com/index.html

記事掲載日:2022年11月11日

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