【最新版】FSSC22000取得企業数は?取得すべき企業の特徴を解説

FAQFSSC22000の取得企業数に関するよくある質問
FSSC22000認証は食品安全に関する国際規格ですが、実際にどのような企業が取得しているのでしょうか。食品安全に関する規格にはISO22000もあるため、FSSC22000を取得すべきかわからないという企業もあるでしょう。
そこで、この記事ではFSSC22000認証の取得企業数や取得事例について紹介します。また、FSSC22000を取得できる業種についても解説していますので、ぜひFSSC22000の実情を知りたいという方は参考にしてください。
FSSC22000の取得企業数

FSSC22000は、食品安全マネジメントシステムの国際規格として、世界中で取得が進んでいます。
ここでは、世界および日本国内における取得状況と、最新の企業数の確認方法について解説します。
世界の取得企業数
FSSCによると、2026年3月19日時点で世界全体のFSSC22000認証取得数は41,217件です。2025年7月17日時点で、38,242件だったため増加傾向にあります。
食品の安全性に対する関心の高まりや、グローバル取引における品質基準の統一が求められていることから、欧州・アジアを中心に取得企業は年々増加しています。
特に食品メーカーだけでなく、包装資材メーカーや物流事業者など、サプライチェーン全体へと取得の動きが広がっている点が特徴です。
日本国内の取得企業数
日本国内におけるFSSC22000の取得企業数は、2026年3月19日時点で3,519件です。2025年7月17日時点で3,426件だったため微増しています。
世界全体の約1割を日本企業が占めていることからも、日本における食品安全への意識の高さがうかがえます。実際に、大手食品メーカーを中心に取得が進んでいるほか、近年では食品物流や関連サービス業でも取得の動きが活発化しています。
このように、日本国内では特に食品安全の注目度が高く、ISO22000だけでなくFSSC22000を取得する企業が増えています。
FSSC22000取得が多い業種とは?

FSSC22000の取得が多い業種は、主に食品関連業です。原材料の調達から製造、流通に至るまで、食品に関わるサプライチェーン全体で取得が進んでいます。
特に近年は、食品メーカーだけでなく、関連する周辺業種にも取得の動きが広がっている点が特徴です。
ここでは、FSSC22000の対象業種一覧や近年取得が増えている「物流・輸送業界」について解説します。
FSSC22000の対象業種一覧
FSSC22000は食品安全に関する規格ですが、フードチェーン全体において食品安全を担保するために、以下の8つのカテゴリを対象にしています。
- 畜産・水産
- 食品製造
- 食品包装及び包装材の製造
- ケータリング
- 動物の飼料製造
- 流通
- 輸送及び保管サービスの提供
- 生化学製品の製造
取得が多いカテゴリは、食品製造やケータリング、食品包装及び包装材の製造の3つです。食品製造や加工、提供に直接関わるために取得数も多くなっています。
一方、取得数が少ないカテゴリは、畜産・水産、動物の飼料製造、流通、輸送及び保管サービスの提供、生化学製品の製造の5つです。
近年取得が増えている「物流・輸送業界」
近年、FSSC22000の取得が増えている業種として、物流・輸送業界が注目されています。
食品の品質は製造段階だけでなく、保管・輸送の過程でも大きく左右されます。温度管理や異物混入防止、トレーサビリティの確保など、流通段階での管理体制が重視されるようになったことが背景にあります。
また、大手食品メーカーや小売企業がサプライチェーン全体に対して食品安全基準の遵守を求めるケースが増えており、その対応として物流企業がFSSC22000を取得する動きが加速しています。
このように、FSSC22000は食品製造業にとどまらず、流通・保管を含めたサプライチェーン全体で必要とされる規格へと広がりを見せています。
FSSC22000取得企業の確認方法

FSSC22000取得企業の確認方法を解説します。
FSSC22000公式ホームページの「Public Register(公的登録簿)(外部リンク)」を開く
- 「フィルター」をクリックする
- 「Scheme(スキーム)」のうち「FSSC22000」にチェックを入れる
- 「Country(国)」から「Japan(日本)」を選択する
- 「Search(検索)」をクリックする
- 日本の取得企業数が表示される
また「Certificate status(証明書のステータス)」の「Valid(有効)」、「Suspended(一時停止)」を選ぶことで、現在の証明書ステータスの状況も含めて確認できます。
認証機関のWebサイトから確認
FSSC22000の審査を行っている認証機関のWebサイトでも、取得企業を公開している場合があります。
認証機関ごとに掲載形式は異なりますが、認証企業一覧や導入事例として紹介されているケースが多く、業種や企業規模ごとの傾向を把握する際にも参考になります。
ただし、すべての認証機関が一覧を公開しているわけではないため、全体を確認したい場合は公式のPublic Registerを併用しましょう。
取得企業のホームページから確認
企業の公式ホームページでも、FSSC22000の取得状況を確認できる場合があります。
例えば「品質方針」「食品安全への取り組み」「会社概要」などのページに、認証取得の記載や認証ロゴが掲載されているケースが一般的です。
取引先の選定や企業調査を行う際に参考になりますが、最新状況や有効性の確認については、公式登録簿とあわせて確認することをおすすめします。
FSSC22000を取得すべき企業の6つの特徴
FSSC22000を取得すべき企業の特徴として、以下6つの点が挙げられます。
- 食品製造やケータリング、食品包装関連の製造に関わる企業
- 食品事故・リスク管理を強化したい企業
- 品質管理に注力したい企業
- 海外展開・輸出を目指す企業
- 取引先・消費者からの信頼を高めたい企業
- サプライチェーン全体の安全管理を強化したい企業
ここでは、FSSC22000の概要やメリット、取得すべき企業の特徴について解説します。
食品製造やケータリング、食品包装関連の製造に関わる企業
食品やその包装資材に関わる企業は、消費者の口に直接入る製品を扱う責任を負っています。FSSC22000を取得することで、国際的に認められた安全基準を満たしている証明となり、事故の未然防止やブランドの信頼性強化につながります。
食品事故・リスク管理を強化したい企業
FSSC22000の要求事項には、ISO22000をベースに、より強力な管理につながる追加要求事項や前提条件プログラム(PRP)が含まれています。
こうした要求事項に取り組むことで、リスクベースアプローチによる継続的な改善体制を導入できるため、重大な食品事故を未然に防ぎたい企業にとって大きな強みとなります。
品質管理に注力したい企業
食品安全と品質は密接に関係しており、FSSC22000は食品安全だけでなく、組織全体のマネジメントや文書管理、教育訓練まで一貫して見直すきっかけとなります。結果として、現場の衛生意識や従業員の意識向上にもつながります。
海外展開・輸出を目指す企業
FSSC22000はGFSI(Global Food Safety Initiative)承認スキームのひとつであることから、欧米をはじめとする国際的な食品バイヤーとの取引要件として定められることが多くあります。
そのため、グローバル展開を検討している場合には、FSSC22000の取得を前向きに検討する必要があります。
取引先・消費者からの信頼を高めたい企業
「FSSC22000を認証取得している」という事実が、食品の安全性と企業の信頼性を客観的に証明する手段になります。
特に、BtoB取引においては、FSSC22000取得の有無が取引における判断に直結する場合もあることから、他社との差別化にも有効です。
サプライチェーン全体の安全管理を強化したい企業
FSSC22000は、食品製造だけでなく流通、包装資材などの食品に関連するサプライチェーン全体を対象としています。
そのため、自社の衛生管理だけでなく、パートナー企業や外注先との連携を通じた食品安全管理体制の構築につながります。
このように、FSSC22000は単なる「食品安全の証明」にとどまらず、企業の信頼性や国際競争力、内部の業務管理能力を高める全社的な取り組みといえます。自社の事業戦略と照らし合わせながら、取得の必要性を検討することが大切です。
一つでも該当する場合には、取得によるメリットを大いに享受できる可能性があるため、取得を検討してみることがおすすめです。
FSSC22000取得企業の事例

最後にFSSC22000を取得した企業の取得事例を紹介します。
食品の生産や製造、加工を主に行う企業の事例は多くありますが、ここでは物流企業も一社紹介します。というのも、FSSC22000取得をしている物流企業は多くありません。しかし、競合他社がまだ取り組みはじめていないからこそ、取得することで他社との差別化につながるでしょう。
FSSC22000の取得を検討している企業の方は、ぜひ取得事例を参考にしてみてください。
キッコーマン株式会社
キッコーマン株式会社では、グループの国内外にあるほとんどの生産拠点でFSSC22000などのGFSI認証を取得しています。
具体的な取り組みの一つに、日本国内のしょうゆ充填ラインでは衛生管理を厳格化。工場内では異物混入を防ぐために、作業服の上着にはポケットはなく、扉は二重扉に。ホチキスの針やクリップなどの金属類の持ち込みを禁止しています。
この他にも顧客に安全で高品質な商品を届けるために、キッコーマングループではさまざまな取り組みを実施しています。
キユーピー株式会社
キユーピー株式会社では、グループの国内外にあるすべての生産拠点でFSSC22000などのGFSI認証を取得しています。取得しただけでなく、今後も第三者機関の審査を受けることで食品安全確保の取り組みをさらに向上していくと公表しています。
具体的な取り組みの一つに、商品の製造に関わるすべての担当者を対象に、安全の原理・原則などを学ぶ「ものづくり学校品質コース」を設けています。順守すべき法令や自社の取り決め、過去の事例などを学び、品質のルールや考え方を身につけることで修了できるようになっています。
この他にも製造工程の品質を維持するため、ルールを徹底しミス防止の取り組みを徹底。異物混入防止や品質維持のために容器包装の改良など、さまざまな視点から食品安全に取り組んでいます。
森永乳業株式会社
森永乳業株式会社では、関係会社の工場を含む国内すべての生産拠点でFSSC22000を取得しています。これまでHACCPを中心に独自の品質管理システムやISO9001を運用していたものの、より安全・安心を重視した原材料調達と製造を実現し、高品質な商品を安定的に提供することを目指しています。
具体的な取り組みの一つに、社内教育の充実があります。品質を作り上げるのは人であるという考えから、入社3年目までの社員は品質に関する基礎技術や技能・知識・安全衛生の研修を受けることが必須です。製造に直接携わらない部門の社員に対しても、品質を守る重要性や自社の取り組みを理解する研修を行っています。
この他にも、社員のキャリアにあわせた階層別の研修体型を構築。社員一人ひとりが品質管理に必要な知識や技能の向上を図れる体制を整備しています。
株式会社トワード
株式会社トワードは、西日本で初となる物流カテゴリでFSSC22000を取得しました。日本初の「3温度帯同時物流」を導入したことで、食品の温度・鮮度管理を適切に実施しています。
登録カテゴリや登録範囲は、以下のようになっています。
| 登録カテゴリ | G1(腐敗しやすい食品及び飼料の輸送及び保管サービスの提供) G2(常温保存食品及び飼料の輸送及び保管サービスの提供) |
|---|---|
| 登録範囲 | 食品の保管(常温・冷凍・冷蔵)及び輸送(陸送) |
食品の生産や製造などの工程だけでなく、流通を含めたフードチェーン全体での食品安全を実現するべく、取り組みを推進しています。
まとめ
FSSC22000の概要や取得企業について解説しました。
世界だけでなく日本においても食品安全における重要性は高まっています。そのため、日本の大手企業をはじめ、多くの企業がFSSC22000を取得し、自社の安全性を高める取り組みを実施しています。
また、FSSC22000では、取得できる業種は決まっているため、すべての企業が取得できるわけではありません。しかし、食品に関わる企業であれば基本的に取得できるため、より自社の食品安全性を高め、市場にアピールしたい場合には取得されることがおすすめです。
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