• ISO14001取得により事故や緊急事態などの環境リスクの低減
  • 企業として社会的責任を果たしている証明になるため従業員の意識や勤務態度の改善に繋がる
  • 材料の節減や資源の削減などのコストダウン
  • 社会的な信用に加え、企業のイメージ向上
  • 従来の通常業務にマニュアル文書の作成などの業務が追加されるため一時的に業務が圧迫される

ISO 4001は環境 マネジメントシステムに対する国際規格 で企業または団体などの組織が組織活動をする際に環境リスク低減を目的とした規格です。
規格の 認証 を受けることで、消費者や社会に対してのアピールポイントになるため「企業のイメージ向上」に繋がる対外的メリットや「事故や緊急事態などの環境リスクの低減」「資源等のコストダウン」などの社内的メリットが得られます。

しかし、デメリットがありISO14001に限ったことではありませんが、従来の通常業務にマニュアル文書の作成などの業務が追加されるため一時的に業務が圧迫されることがあります。

この記事では、ISO14001取得の簡単な流れと規格取得のメリット・デメリットについて解説していきます。

ISO14001取得の流れは?

ISO認証の審査プロセス

ISO14001とは、組織が環境リスク低減に取り組むことを目的に作られた「環境マネジメントシステム(Environmental Management System)」のことです。

この規格では、組織や企業を取り巻くすべてのヒトとモノに対して組織が与えている影響を明確化し、悪影響を与えている場合はそれを解決に導くマネジメントシステムを構築します。

ISO14001を取得した企業は、「環境リスク低減の取り組みを行っている」と認識されます。

ISO14001を始めとした環境に関するISO14000シリーズは、1992年の「環境と開発に関するリオ宣言」をきかっけに、持続可能な開発のための国際規定策定が議論され96年に制定されました。

管理対象は、「ライフサイクルの視点を考慮し、企業・組織が管理できるもの及び影響を及ぼすことができる範囲の活動や製品」であり、取組みにおいては、経済性や技術的条件も十分考慮し対処すればよい、とされています。

ISO14001を取得するには、まず「環境方針 の設定」として組織の環境に対する取り組みを示し、その後に「リスクアセスメント 」として環境側面 の洗い出し、法的・その他の要求事項 を明確化します。次に、それらの重要度を評価・管理方法を決定し、実際にその手順で運用と見直しを繰り返した上で文書化し審査を受けるという流れです。

なお、ISOを取得するには、外部機関に第三者認証 してもらわなければなりません。日本では、「財団法人日本適合性認定 協会(JAB)」等の 認定機関 から認定された、50以上の認証機関の審査を通過することで認証することができます。

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ISO14001取得のメリット

ISO14001メリット
ISO14001の取得は、社内的なメリットと対外的なメリットがあります。社内的なメリットとしては、第一に「事故や緊急事態などの環境リスクの低減」が挙げられます。マネジメントシステムを構築することで、業務が標準化・構造化し、事故などを未然に防ぐことができます。

加えて、緊急事態に対する手順のレビューと訓練を行うことにより、仮に事故が起きてしまっても、迅速な対応を取ることができるようになります。

また、「企業体質の強化」などの間接的なメリットも挙げられます。企業として社会的責任を果たしている証明になるので、従業員の意識や勤務態度の改善に繋がる傾向があるようです。このように、時世に応じた意識の変化は、企業で働く従業員にとって重要といえます。

また、コストダウンという観点からも有効といえるでしょう。例えば、製品投入処理の効率化、代替原料の使用、サイクルなどによる材料の節減、排気、排水、廃棄物処理・輸送・廃棄に伴う費用の削減、エネルギー消費の削減、資材管理の削減など。また、保険料の節約なども有効です。

一方、対外的なメリットですが、社会的な信用に加え、消費者や社会に対してのアピールポイントとなります。長く続く環境問題から、消費者のみならず社会全体で環境意識は高まっており、企業が及ぼす環境や人間への悪影響に敏感になってきています。

組織としてそうした状況にしっかりと対応していると表明できるということは、企業のイメージを向上に繋がり、経営上のメリットになります。同様に、監査機関に対しての印象も良くなるでしょう。

ISO14001取得のデメリット

一方、ISO14001取得にはいくつかのデメリットもあります。これはデメリットというよりも敷居が高いという意味ですが、基本的に利益や品質の向上に結び付きやすい「品質マネジメントシステム」の取得が先に行われるため、多くの組織においてISO14001の取得は後回しにされる傾向にあります。

また、ISO14001を取得したにも関わらず、「資源ごみの削減や節電などで終わってしまった」「庭に木を植えるだけで終わってしまった」といった声はよく耳にします。この他、ISO14001に限ったことではありませんが、従来の通常業務にマニュアル文書の作成やチェック作業などの業務が追加されるので、一時的に業務が圧迫されることもデメリットといえるでしょう。

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まとめ

さて、ここまでで環境保護に取り組むために作られた環境マネジメントシステムであるISO14001の概略、取得の流れ、そしてメリットとデメリットをご理解いただけたかと思います。

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