品質 マネジメントシステム の国際認証 規格 である ISO 9001では、PDCAサイクルによる継続的改善が求められます。しかし、マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルとはどのようなものなのでしょうか?

今回は、ISO9001における品質マネジメントシステムのPDCAサイクルは具体的にどのように実行していくのかということについて解説していきたいと思います。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルとは、P(計画)、D(実行)、C(確認)、A(改善)を繰り返すことで、モノゴトを継続的に改善していこうとする枠組み、あるいは手法のことです。ISO9001では、このPDCAサイクルという枠組みをマネジメントシステムの中で構築することで、品質の継続的な改善を図ります。

ISO9001における品質マネジメントシステムは、以下のような大きな流れによって構築され、これらはISO9001の要求事項を満たすことで実現されます。

品質目標の策定

品質目標とは、マネジメントシステム構築段階で設定する品質方針 と整合性の取れた計測可能な目標のことです。例えば「不良品率の20%減少」というものが品質目標の例になりますが、この目標は以下の2つのポイントを抑えておく必要があります。

  • 品質方針と整合性が取れていること
  • 計測可能であること

まず、品質目標は品質方針を実現するためのものでなくてはなりません。なぜなら、品質方針の実現をするためにある品質マネジメントシステムで、それにそぐわない目標を掲げることは良いとは言えません。

また、品質目標は測定可能である必要があります。測定可能とは、「20%減少」のように、「どれくらい達成したか」ということが省みる状態にあることが重要なポイントです。なぜなら、PDCAのC(確認)を行う時に、主観的な視点が入ってしまうと、改善を確実にすることができなくなってしまうからです。

品質計画の実行

次にPDCAのDの部分である品質計画の実行を行います。品質計画とは、品質目標を達成するための計画です。計画は実行しなくては意味がありませんから、実行は単純なフェーズではありますが、確実に行う必要のあるものです。

品質計画の実行を確実にするため、ISO9001では様々な要求がされています。

レビュー

計画を実行したら、その結果と目標との乖離を確かめます。この時に、計測可能な品質目標を定めた意味が初めて出てきます。どの程度達成できたのか、また、達成できたりできなかったりした要因にはどのようなものがあるのかということについて評価をしていくのです。

このとき、品質マネジメント7つ道具を活用したりして、客観的なレビューを行うことがポイントです。レビューを行うことで新たな課題やリスクを発見できる可能性もあります。

改善

最後に、レビューを行った結果発見したリスクや課題を是正していきます。また、予防処置的なアプローチもこのフェーズで行います。

品質目標に関しても見直しの必要が出てくるかもしれません。レビューの結果を元に品質を改善する取り組みを実行していくのです。

ISO9001では、PDCAサイクルが最重要項目

ISO9001では、現時点で品質にどのような問題があるのかという評価はされません。ISO9001は、マネジメントシステムに関する規格ですから、品質の絶対評価ではなく、マネジメントシステムがちゃんとした状態にあるかどうかということが評価されるのです。

つまり、規格の要求事項を満たしている適合性と、PDCAサイクルによって継続的な改善をしていくことができる状態にあるのかという有効性 が評価されることになります。そして、規格の要求事項は全て「継続的改善」のためにあるものです。上記で解説したような大きな流れは全て、要求事項内で「~すべき」と表現されているものばかりです。

この他にもISO9001では、様々な細かい要求事項がありますが、データ駆動で品質を改善していくために必要なものばかりなのです。――これを理解しておくことで、品質マネジメントシステムへの取り組みが大きく変わるのではないでしょうか。

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