ISO45001認証を取得することで得られるメリット5選

- ISO45001の取得は社内外の人間が安全で安心して働けるようなマネジメントシステムの継続的な改善が可能となる
- ISO45001は人的資源や経済的資源に依存しないため、無駄なコスト投下が減る
- 顧客・従業員・近隣住民などから「労働安全衛生」に対する信用を獲得することができる
- 「この会社はISO規格を取得してまで労働者の安全を守ろうとしています」とアピールすることで、採用活動を有利に進めることができる
- すでに雇用している労働者と企業の信頼関係醸成に繋がる
ISO 45001は労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際規格 です。日本でも働き方改革関連法施行によって経営者の関心なども高まってきました。そこで知りたいのは、ISO45001を導入することで企業に対してどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、『マネジメントシステムの継続的な改善』、『労働安全衛生に関わるコストの削減』、『採用活動で有利に』、『労働者満足の構造』の5つのメリットを細かく見ていくことで、企業にどのようなメリットが得られるのかご紹介していきます。
ISO45001を取得することで得られるメリット
ISO45001は企業のステークホルダーである社内外の人間が安全で安心して働けるようなマネジメントシステムを構築する一助となるものです。もちろん、労働安全衛生マネジメントシステムを構築してISO45001を取得しないということもできるのですが、規格を取得すると以下のようなメリットを受けることができます。
- 労働安全衛生リスクの低減
- 社会的信頼の獲得
- 従業員満足度の向上
- 採用活動で有利に
- 官公庁入札案件での加点対象に
- 保険料にかかる経費の削減
- 取引先の拡大
- 離職率の低下
以下では、それぞれについて解説していきましょう。
マネジメントシステムの継続的な改善
ISOのマネジメントシステムに関する規格というのは、いずれの規格も「マネジメントシステムの継続的な改善」が重要なキーとなります。このため、規格に沿ってマネジメントシステムを構築することでPDCAサイクルを回すことが可能になり、労働安全衛生マネジメントシステムを継続的に改善していくことが可能になります。
もちろん、継続的な改善をしないマネジメントシステムを構築したほうが良い場合もあるかもしれませんが、マネジメントシステムとは外部要因や社内の人・モノ・カネ・情報の状況に合わせて改善していくほうが、結果的に良い方向に進むことが多いです。
経験と勘によるマネジメントシステムから脱却し、ISO規格に準じたマネジメントシステムを構築することは、結果として企業のメリットになるでしょう。
労働安全衛生に関わるコストの削減
もちろん全てにおいて「ISOに準じていないマネジメントシステムが悪」というわけではありませんが、ISO45001規格に準じたマネジメントシステムを構築することで、管理やマネジメントシステムの改善がしやすくなるため、無駄な人的資源や経済的資源へのコスト投下をへらすことが可能になります。
ISO45001による労働安全衛生マネジメントシステムは、人的資源や設備に依存しないものです。また、マネジメントシステムの継続的改善によって、業務の無駄なコストのカットや適切な人材配置をやりやすくなります。
このような人や資源に依存しないマネジメントシステムを構築しておくことで、長期的なコスト削減につなげることができるのです。
社会的信頼の獲得
近年は労働に対する企業の不誠実な対応に関する世間の目は厳しくなってきています。ちょっとした不祥事でも「管理不足」としてまたたく間にインターネット上に企業の悪評が拡がっていってしまうことも、珍しくありません。一方で、労働者に対して誠実な取り組み(安心・安全で働ける労働環境の提供など)に対する世論のプラスイメージは非常に協力です。
ISO45001規格は、国際的な労働安全衛生マネジメントシステムに関する規格であり、第三者認証 によって取得することが可能な規格です。——つまり、ISO45001を取得している企業は、ISOから「労働安全衛生」に関するお墨付きをもらえるということになるのです。
つまりISO45001を取得することで、顧客・従業員・近隣住民などの様々なステークホルダーから信用を獲得することができるというわけです。
採用活動で有利に
上述した「社会的信頼」と似たような話にもなりますが、企業の労働に関する不祥事から、日本の労働者は「安全・安心な職場で働きたい」と考える人も多くなってきています。
ISO45001を取得していれば、「この会社はISO規格を取得してまで労働者の安全を守ろうとしています」ということを求職者にアピールすることができますから、採用活動を有利に進めることができます。
「就職活動をしているけど、実際働いてみたら過酷な職場で健康を害した」という意見も多く、採用活動を進める中で求職者に一つでも多くのアピールポイントを訴求することができるというのは、とても大きなメリットになるはずです。
労働者満足の向上
職場の労働安全衛生環境を整えることは、これから採用をする新たな労働者だけでなく、すでに雇用している労働者にとってもメリットがあることになります。
「会社が私達のために、このようなことをしてくれる」「私達も会社のために頑張ろう」という労働者と企業の信頼関係醸成の一助にもなるでしょう。また、労働安全衛生を見直す過程で業務の簡素化や無駄の削減を行うことで、生産性の向上にもつなげることができるかもしれません。

まとめ
労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、ISO45001規格を取得することは、様々なメリットがあります。しかし、自社に見合わないマネジメントシステムを構築してしまうと、事業を円滑に進めるためにあるはずのマネジメントシステムが逆に重荷になってしまうこともありますので、注意しましょう。

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