労働安全衛生=OH&Sマネジメントシステム を構築するにあたって、準備段階にOH&Sハザード=危険源 の特定・ リスクアセスメント ・管理策の決定のプロセスを行わなければなりません。①対象とする部門のプロセスに関するすべての関連情報を記述し、②あらゆるOH&Sハザード=危険源の洗い出し、③OH&Sハザード=危険源の特定・リスクアセスメント・管理策の決定のプロセスを実行し、④具体的なリスク管理の計画を策定、必要な手順書を作成し、⑤発生した発生事象の調査分析を行います。

OH&Sハザード=危険源とは「負傷及び疾病を引き起こす可能性がある原因」(3.19)となる物の状態又は人の行動です。
対象部門のサイトツアーを実施し、インプット 情報と記述したプロセス解析及びフローダイアグラムに基づき、その情報を確認しながら、可能性のあるなしに関わらず考えられるあらゆるOH&Sハザード=危険源を、危険予知で洗い出して記述し、検討内容も記述します。危険予知においては、不安全な状態を発見すること、さらに現場で作業を観察し、不安全行動につながる行為を発見することが重要です。場所とプロセスについて、不安全状態と不安全行動を洗い出し、それに関連する発生事象も記述して、その状態及び行動を評価して、OH&Sハザード=危険源を特定します。ここでは、非定常活動についても洗い出し、危険予知をしなければなりません。

OH&Sハザード洗い出しシート

洗い出した危険源から可能性評価の中と大について、その重大度を大・中・小で、頻度を高・中・低で判定し、それらの組み合わせで等級をABCなどで分けます。その場合、例えばABを管理対象として特定し、評価して管理策を選択して、C (可能性=中、重大度=小、頻度=低)を受容可能とします。(評価は点数制でも良いでしょう。いずれも評価・採点基準を決めなければなりません。)

ABC評価の場合なら、AとBについて検討内容と過去の類似の発生事象などを参照しながら、優先順位から妥当な管理策を検討して選択、その上でリスク管理の基本枠組を記述します。

管理策の決定の優先順位は、まずは除去、除去が不可能なら代替、それが不可能なら工学的な管理策という順に選択して決定します。この順ではなく、手軽だからといきなり標識やPPE個人用保護具に頼ってはいけないということです。
但し、予算の関係で直ぐには最良で妥当な管理策が講じられない場合もあります。そうした場合は次善の策を選択し、残余リスクを明確にして、その受容可能な理由を明かに示しておくことと、年次事業計画に最良で妥当な管理策を講じることを明記します。

6.1.2危険源の特定並びにリスク及び機会の評価では、危険源を現状及び将来についても特定するために、以下の事項を考慮します。

  • a)作業の編成の仕方、作業負荷、作業時間、虐待、ハラスメント、いじめを含む社会的要因、リーダーシップ、組織の文化について。
  • b)次から生じる危険源を含めて、日常の通常業務活動を通じて形成される定常的な危険源、及び偶発的または予期せずに発生する非定常的な活動及び状況での危険源。短期的と長期的では異なる危険源を形成し得ます。
    • 1)職場のインフラストラクチャ、設備、材料、物質及び物理的条件
    • 2)製品及びサービスの設計、研究、開発、試験、生産、組立、建設、サービス提供、保守及び廃棄
    • 3)人的要因には、能力や限界その他の特性に関するものがあります。安全で快適な作業のための情報が望ましいとされています。
    • 4)作業の実施方法
  • c)緊急事態を含め、組織の内部及び外部で起きた過去の関連あるインシデント及びその原因。例えば慣れや状況の変化の結果からの作業のプロセスの悪化・変更・適応・進化により発生し得ます。
  • d)起こり得る緊急事態。例えば直ちに対応が必要な予想外・予定外の発火や自然災害などの状況があります。
  • e)次の人々
    • 1)働く人、請負者、来訪者、その他職場に出入りする人々及びその活動。
    • 2)影響が及ぶ職場周辺の人々、例えば通行人、近隣住民、郵便配達員、バス運転手などがいます。
    • 3)在宅勤務者のように直接は管理していない単独で働く人々。
  • f)次の事項を含めてその他の課題
    • 1)関係する働く人のニーズ及び能力に合わせることへの配慮を含め、作業領域、プロセス、据付、機械・機器、作業手順及び作業組織の設計
    • 2)組織の管理下での労働に関連する活動に起因して生じる、職場周辺の状況
    • 3)職場の人々に負傷及び疾病を生じさせ得る、職場の周辺で発生する、組織の管理下にない状況
  • g)組織、運営、プロセス、活動及び労働安全衛生マネジメントシステムの実際の変更または変更案
  • h)危険源に対する知識及び情報の変更には、新しい情報の入手先として、出版された文献、研究開発、現場からのフィードバック、自らの経験のレビューが含まれます。

OH&Sハザードの評価表

危険源のリスク評価 の方法及び複雑さは、組織の規模ではなく活動に付随する危険源の特性 によります。実施する評価プロセスは、経済変化などの外部課題だけでなく、日常の運用及び作業ピークや構造改革のような事項も考慮することが望ましく、方法には現場との協議、新たな法令 規制要求事項 の監視・伝達、新規の設備やその他の訓練のどの既存の及び変化した資源の確保も含まれます。

リスクアセスメント結果表

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