2020年からHACCPが義務化されることが決定しましたが、それにあたってトラブルが発生することもあるかもしれません。以下では、HACCPについてよくある勘違いとトラブルについてまとめていきたいと思います。

HACCPの便乗商法に注意しよう

HACCP関連のよくあるトラブルとして、最も多いと想定されるのが「HACCP対応の商品」の購入です。インターネットの通販サイトなどでは「HACCP対応の帽子」や「HACCP対応の食器」などが販売されていますが、これらの商品を購入したからといってHACCPを導入したことにはなりません。

「HACCP(ハサップ)対応の製品」を買ってもHACCPは導入できない

――そもそもですが、HACCPとは衛生管理の手法であって、特定の要件を満たすものではありません。従来の一般衛生管理でも実施するような最低限の衛生管理や設備要件については前提条件として満たす必要がありますが、それ以上の設備投資は全く必要ないものです。

HACCPは「流通過程や製造工程上で起こり得る食品に付随するリスクを分析し、そのリスクを除去するために重要な工程を決定。その工程を管理する」というものであり、「ステンレス製の器を使いなさい」や「最新の機器を使いなさい」ということは一つも求めていないのです。

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HACCP義務化は認証の取得ではない

「HACCPの義務化」と聞くと、衛生管理を実施して、それを実施したことを認証してもらわなければならないのではないかと考えてしまいがちですが、2020年6月から開始するHACCPの制度化はあくまで「HACCPに基づく衛生管理の実施」です。――つまり、認証を取得していなかったとしても、HACCPを実施していれば法律上は何ら問題がないのです。

なお、これは「業種や規模を問わず」です。今回の義務化では、規模に応じて基準A基準B に分けられますが、基準Aであっても基準Bであっても認証を取得することを改正食品衛生法は求めていません。

無理な認証取得コンサルに注意しよう

こういった中で、HACCP認証や、それよりも上位の食品安全マネジメントシステムであるISO 22000やFSSC22000といった認証取得を迫る企業が出てくるかもしれません。確かに認証を取得することでメリットを得られる場合もありますが、当面必要ないのであれば無理に2020年の6月までに認証を取得する必要はありません。

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