ISO14001は土木建設会社、建築会社にとって、ぜひとも取得しておきたいものです。公共事業への入札申請を行うにもISO14001を取得していれば信頼度は格段に違います。ISO14001への関心は高まる一方でセミナーなども多数開催されていますが「ISO14001のセミナーでよく寄せられる質問とは何なのか?」という点について解説しましょう。

2015年以降の文書審査について

ISO14001のセミナーで寄せられる代表的な質問に、2015年以降の文書審査に関する問題があります。従来の2008年版にはなく、2015年版で新たに要求されるようになった文書がいくつかあるため、当然、気になるところでしょう。

たとえば2015年版では新たに「組織及びその状況の理解」として「会社内部の課題」「外部の課題」を監視してレビューすることが要求されています。つまり、ISO14001を導入することによって社外および社内でどのような成果が予想され、その結果新たに生まれる課題は何なのか考察しなくてはいけないということです。

また「利害関係者のニーズ及び期待の理解」という文書も新しく求められるようになりました。組織に関係している利害関係者を特定して、そのニーズと期待を特定しながら監視してレビューをしなければいけません。

さらに、製品やサービスに関する知識を明確にして維持し利用するための「組織の知識」、製品やサービス提供に関する変更を記録する「変更の管理」、品質 マネジメントシステムが意図した結果を達成できるかについての「リスク及び機会への取り組み」なども新規で加えられました。

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内部監査について

先に述べた品質マネジメントシステムが的確に実施され維持されているかどうか、一定間隔での内部監査の実施も2015年版で新たに要求されることになりました。また、内部監査員 の知識レベルに関しても旧 規格 のままではなく新規格に対応するようにと定めています。つまり、2008年版で 認定 された内部監査員では2015年版の内部監査を行うことはできないのです。2015年版内部監査員養成セミナーに参加するなどして、不可欠な知識を習得するようにしましょう。セミナーでは2015規格 要求事項 の確認とともに、内部監査の進め方の復習、質問チェックリストの作成など実践的な事柄を数多く学ぶことができて大変便利です。

リーダシップ及びコミットメントについて

2008年版と2015年版の大きな違いは、経営層の品質マネジメントシステムへの関与が強く要求されているか否かです。2015年版では経営者の具体的な役割が列挙されるようになり、リーダーシップやコミットメントに関する記述が増えています。2008年版と比較しても2015年版はリーダーシップ及びコミットメントに要求する項目が多くなっているのも事実です。もはやISO14001 は現場の問題だけではなく、リーダシップをとる人にとっても無視できない存在になっているのです。

その上で、2015年版では自社の活動、業務フロー等に合致する品質マネジメントシステムの構築が必要とされています。他社の品質マネジメントシステムに関するマニュアルを多少手直ししたようなものではなく、自社に最適なマニュアルを構築することが求められています。

トップマネジメントはつねに説明責任を追うともされています。ひとたび事が起きた時に、トップマネジメントは自分自身の言葉で説明する力量 が必要とされています。問題点に対してどのように具体的に対処しているかも求められているのです。

さらに2015年版ではトップマネジメントが「顧客重視に関するリーダーシップ及びコミットメントを実証しなければいけない」と、定めています。その際に、顧客要求事項 及び適用される法令・規制要求事項 を明確にして、それを守り抜くことが求められているのも忘れないようにしましょう。もちろん、各種リスクに目配りしながら顧客満足を向上させることも期待されています。顧客要求事項、法令・規制要求事項などを従業員に守らせるために、トップとして気を付けていること、リスクに対処した具体例なども、トップマネジメントが自分の言葉で語ることができるようにと求められているのです。

いかがでしたでしょうか。同じISO14001とはいえ、2008年版と2015年版は大きく異なります。ISO14001に関するセミナーでも、当然この点に関する質問が多くなります。このような改定があった理由としては、2008年から2015年の間に様々な事件や災害があり、ISO14001 も時代の流れとともに変わることが求められたのだとも言えるでしょう。たとえ会社の規模が小さくても取り入れる価値があるISO14001。そのISO14001を取得しているということは、信頼できる業者であることを証明するものでもあります。また、ISO14001 取得に向けて作成した環境 マニュアルは、環境への取り組みをどうするかの社内的なマニュアルにもなります。とくに部下を指導しなくてはいけない管理職、トップマネジメントにとっても役立つ資料になることでしょう。社外的な信頼を獲得するためにも、内部の意志を統一するためにも役立つISO14001なので、セミナー等に積極的に参加してぜひ取得してみてはいかがでしょうか。

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