FAQQC工程表の書き方に関するよくある質問

  • QC工程表と作業標準書の違いは何ですか?

    QC工程表は工程全体の管理方法を管理者向けに、作業標準書は個々の作業手順を作業者向けにまとめた文書です。

    ISOプロ編集部

    月間10万PV越えの業界最大級ISO取得・運用情報サイト「ISOプロ」の編集部。ISO取得や運用に関する悩みや基礎知識を初心者の方にも分かりやすくお届けします。サイトユーザー様がISOに関わる業務を円滑に進められるよう、有益で信頼できる情報発信に努めて参ります。

  • QC工程表に決まった書式はありますか?

    決まった書式はなく、自社の製品や製造工程に合わせて作成できます。

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  • QC工程表はいつ見直せばよいですか?

    製品の仕様や製造工程、使用設備、検査方法などに変更があったときに見直します。

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取引先などの外部企業に、自社の品質管理体制を説明する際に役立つのがQC工程表です。QC工程表は、製造工程ごとの管理項目や管理方法を一覧にまとめた資料で、品質をどのように確保しているのかを可視化できます。

これからQC工程表を作成する場合、どのような項目を記載し、どのような手順で作成すればよいのでしょうか。管理基準や検査方法を具体的に示し、実際の製造工程に合った内容にすることが重要です。

そこで、本記事ではQC工程表のサンプルを掲載したのち、QC工程表の概要や記載すべき内容、作成方法を解説します。自社でQC工程表を作成する際の参考にしてください。

QC工程表のサンプルと記入例

QC工程表を作成する際は、サンプルで全体の構成を確認し、各項目にどのような情報を記載するのかを把握するとスムーズです。

ここでは、QC工程表の記入例と主な記載項目を紹介します。自社の製品や製造工程に照らし合わせながら、必要な情報を確認していきましょう。

QC工程表の記入例

以下に、QC工程表の記入例を示します。
工程ごとに作業内容や管理項目、管理基準、検査方法などを整理すると、製造工程全体の品質管理の流れを把握しやすくなります。

※サンプルはあくまで記入例です。実際に作成する際は、自社の製品や製造工程、品質管理の方法に合わせて内容を調整してください。

サンプルで確認すべき主な記載項目

QC工程表のサンプルを確認するときは、自社で作成する際に必要な情報が含まれているか、各項目をどのように記載すればよいかをチェックしましょう。

【確認すべき主な記載項目】

  • 工程名称・作業内容:製造工程の順序に沿って、工程名や作業内容が記載されているか
  • 管理項目(管理特性・品質特性):各工程で管理すべき条件や品質特性が明確になっているか
  • 管理基準:寸法や重量など、合否を判断できる具体的な基準が記載されているか
  • 使用設備・作業方法:使用する設備や機器、作業条件などが示されているか
  • 検査方法・検査頻度:どのような方法で、いつ、どの程度の頻度で検査するかが明確になっているか
  • 異常時の処置:管理基準を満たさない場合の報告先や対応方法が定められているか

これらの項目がサンプルに含まれているかを確認し、自社の製品や製造工程に必要な情報を整理しましょう。

ただし、必要な記載項目は製品や工程によって異なるため、サンプルをそのまま流用するのではなく、自社の品質管理の実態に合わせて調整することが大切です。

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QC工程表とは?

QC工程表とは、原材料の受け入れから製品の出荷までの各工程について、管理項目や管理基準、管理方法などを工程の流れに沿って一覧にまとめた表です。

製造現場では作業標準書に沿って作業を行いますが、工程全体の品質管理の方法を把握するには、各工程の管理点を一覧で示すQC工程表が役立ちます。

QC工程表の目的

QC工程表を作成する目的は、主に「自社の品質活動に活用するため」と「社外への説明資料に活用するため」という2つに区分されます。

QC工程表を自社の品質活動に活用すると、次のような効果が期待できます。

  • 一目で製品の作業工程や管理方法、管理点(管理項目・管理基準)などを確認できる
  • 監督者が現場の状況を把握しやすくなる
  • 新人教育に利用できる
  • 品質の問題点を可視化できる
  • 是正処置で見直した管理方法を工程表に反映し、関係者で共有できる

品質活動を行ううえで大切になるのは、管理者や作業員が共通の認識をもつことです。その際、QC工程表を利用することで、各工程の管理方法を一目で理解できるため、認識のズレを防止することにつながります。

また、「社外への説明資料」としても活用可能です。QC工程表を見せながら自社の管理体制を説明すれば、取引先に品質管理の取り組みを具体的に伝えられ、信頼を得やすくなります。ただし、社外に見せる資料は現場で使うQC工程表とは区分し、品質管理体制を伝えられる部分のみを抜粋するようにしましょう。

作業標準書(作業手順書)との違い

作業標準書(作業手順書)は作業の基準となる文書であり、誰が作業しても同じ品質になることを目指す作業手順を定めたものです。

QC工程表との違いは、「主な内容」と「使用者」です。以下に、違いをまとめています。

QC工程表作業標準書
主な内容製造プロセス全体の管理方法や管理点製造プロセス一つひとつの作業手順や使用設備、注意点
使用者管理者作業者

QC工程表に関連する作業標準書の文書番号を記載しておけば、工程全体の管理と個々の作業手順をひも付けて管理できます。

作業手順書の詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:【製造業】作業手順書の作り方は?記載項目・見本を紹介

QC工程表に記載すべき内容

QC工程表には決まった様式がなく、各企業が自社の実情に合わせて項目を決められます。一般的に記載する主な項目は、以下のとおりです。

工程記号

工程記号は、JIS Z 8206(工程図記号)で定められています。JISに沿った記号を使えば、社内外の関係者が工程の流れを共通の見方で理解でき、取引先への説明もしやすくなります。

工程(工程名称、作業名など)

工程には、製造プロセスを構成する各作業の名称を記載します。例えば、加工や組立、検査、梱包、出荷など、一連の工程の名称を工程の順に記載します。

管理点(管理特性、品質特性)

管理点には、工程の条件を管理する「管理特性」と、工程の結果として製品に表れる「品質特性」があり、それぞれ合否を判断する管理基準とあわせて記載します。

区分内容例管理基準の例
管理特性工程の条件として管理する項目はんだごての温度〇〇±〇℃
品質特性工程の結果として製品に表れる特性はんだ付け部の外観ブリッジや未はんだがないこと

管理方法(測定方法、測定頻度、測定者、責任者)

管理方法は、品質を測定・管理する方法のことです。管理方法として記載する主な項目は、測定方法・測定頻度・測定者・責任者です。具体例を以下にまとめました。

測定方法測定頻度測定者責任者
目視作業開始時作業者ライン長
設備内モニター2回/日作業者ライン長
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QC工程表の作り方

QC工程表は、以下の5つのステップで作成します。ここでは、各ステップで行うことを解説します。

1.QC工程表の書式を決定する

まずは、QC工程表の書式を決定しましょう。決まった様式はないため、自社に合ったフォーマットで作成します。Excelなどの表計算ソフトを使えば、工程や管理項目の追加・修正がしやすく、社内で共有もしやすくなります。

2.製品情報や製造工程を明確化する

QC工程表に記載する製品の情報や製造プロセスにおける情報をすべて収集します。
担当者が思いつきでピックアップするのではなく、製品企画書や仕様書、部品表、工程設計などから確認しましょう。

3.品質特性の管理項目を洗い出す

製品の品質に影響する品質特性(強度や硬度など)と、それを左右する工程の条件(管理特性)を洗い出します。あわせて、各項目の管理方法と管理基準も決めておきます。

4.異常発生時の対処方法を明確化する

管理方法を実施した際に、品質に異常が見られた場合の対処方法を明確にします。作業の停止、不適合品の識別・隔離、責任者への報告、原因の調査など、誰が何を行うのかまで決めておきましょう。

5.QC工程表に情報を記載する

ここまでの工程で収集した情報をもとに、QC工程表に情報を記載します。その際、漏れや間違いがないようにしっかり確認しましょう。作成したQC工程表は、責任者や管理者の確認を受けたうえで品質管理部門などが承認し、正式な文書として社内に周知します。

また、QC工程表は作成して終わりではありません。品質改善の結果や工程の変更を反映し、内容を見直し続けることが大切です。

QC工程表を作成するときの注意点

QC工程表を品質管理に役立てるには、実際の製造工程に沿って作成し、管理基準や検査頻度を具体的に記載することが重要です。

実際の製造工程に合った内容にする

QC工程表は、実際の製造工程や品質管理の方法に合った内容にする必要があります。現場の作業と工程表の記載内容が異なっていると、担当者が正しい管理方法を判断できず、品質上の問題を見逃すおそれがあります。

作成時には、製造現場の担当者に作業手順や検査方法を確認し、工程の順序や管理項目が実態と一致しているかをチェックしましょう。書類上の情報だけで判断せず、実際の作業や使用設備、検査記録なども確認することが大切です。

管理基準や検査頻度を具体的に記載する

QC工程表には、管理項目だけでなく、合否を判断するための基準や検査頻度も具体的に記載しましょう。
基準が曖昧だったり、検査するタイミングが明確でなかったりすると、担当者によって判断や対応が異なる可能性があります。

例えば、寸法を管理する場合は「寸法を確認する」と記載するだけでなく、許容範囲や使用する測定器、検査頻度などを明確にします。検査頻度についても、「定期的に確認する」ではなく、「製造開始時および一定数量ごとに確認する」など、実際の管理方法に沿って記載すると伝わりやすくなります。

工程や製品の変更に合わせて更新する

製品の仕様や製造工程、使用設備、検査方法などに変更があった場合は、QC工程表も更新しましょう。工程表が古いままでは、現場の実際の作業と記載内容が一致せず、誤った管理や検査につながるおそれがあります。

変更が発生した際は、変更内容が品質特性や管理基準、検査方法に影響するかを確認し、必要な箇所を修正します。また、更新した工程表を関係者に周知し、現場で使用される文書が最新版になっていることも確認しましょう。

定期的に内容を見直す機会を設けるほか、不良の発生や監査での指摘などをきっかけに更新することで、実態に即した品質管理を維持しやすくなります。

ISOプロ編集部

月間10万PV越えの業界最大級ISO取得・運用情報サイト「ISOプロ」の編集部。ISO取得や運用に関する悩みや基礎知識を初心者の方にも分かりやすくお届けします。サイトユーザー様がISOに関わる業務を円滑に進められるよう、有益で信頼できる情報発信に努めて参ります。

QC工程表は、作成した内容と実際の記録がひも付いていることが大切です。

QC工程表に記載した管理項目ごとに、どの帳票(チェックシートや検査記録など)に結果を残すのかを明記しておくと、記録漏れに気づきやすくなります。ISO9001の審査でも、QC工程表に定めた検査が記録どおりに実施されているかが確認されるため、帳票名の記載欄を設けておくことをおすすめします。

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QC工程表のテンプレートを活用する方法

QC工程表を効率よく作成するには、既存のテンプレートを活用する方法があります。テンプレートを使えば、基本的な項目を一から設計する手間を省けます。

ただし、用意された書式をそのまま使うのではなく、自社の製品や製造工程、品質管理の方法に合っているかを確認することが大切です。

テンプレートを選ぶときのポイント

QC工程表のテンプレートを選ぶ際は、自社の製造工程や品質管理に必要な項目を記載できるかを確認しましょう。

【選定ポイント】

  • 必要な記載項目がそろっているか:工程名称、管理項目、管理基準、検査方法、検査頻度などを記載できるか
  • 現場で使いやすい書式か:工程ごとの情報を一覧で確認でき、担当者が理解しやすい構成になっているか
  • 自社の工程に合わせて編集できるか:不要な項目を削除したり、必要な管理項目を追加したりできるか
  • 変更や更新に対応しやすいか:工程や製品の変更に応じて、内容を修正しやすい形式か

テンプレートによって項目や書式は異なるため、見た目だけで判断せず、実際の品質管理に必要な情報を過不足なく記載できるものを選びましょう。

サンプルを参考に自社向けに調整する

テンプレートを選んだら、QC工程表のサンプルを参考にしながら、自社の製品や製造工程に合わせて内容を調整します。実際の製造工程を確認し、各工程で管理する項目や基準、検査方法、異常時の処置を具体的に記載しましょう。

製造現場の担当者にも内容を確認してもらい、実際の作業と食い違いがないかをチェックすることが重要です。

品質の継続的発展を目指すならISO9001取得がおすすめ

QC工程表は製品ごとの工程を管理するための資料であり、会社全体の品質管理の仕組みまでは整えられません。そのため、より広い範囲の品質管理を目指すのであれば、ISO9001の取得がおすすめです。

ISO9001は、品質マネジメントシステムに関する国際規格です。製品・サービスの品質を管理する仕組みを構築・運用し、顧客満足の向上と継続的な改善を図るための要求事項を定めています。

ISO9001は業種や規模を問わず適用できる規格です。ISO9001の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ISO9001とはなにか?導入企業や他の規格との違いを徹底解説!

ISO9001を取得するメリット

ISO9001の取得メリットを以下にまとめました。

  • 製品・サービスの品質が向上する
  • 業務効率化や生産性向上につながる
  • 取引先の拡大が期待できる
  • 公共工事の入札で加点の対象となる場合がある

ISO9001は、世界中で取得されている国際基準となる第三者認証です。取得することで「マネジメントシステムの構築・運用によるメリット」の他に、「自社の品質管理体制が、国際的な基準を満たしていることによるメリット」が挙げられます。そのため、取引先からISO9001の取得を求められるケースもあります。

ISO9001を取得する方法

ISO9001を取得するには、自社だけで取得する「自社取得」と、コンサルティング業者にサポートを依頼する「コンサル取得」の2つの方法があります。

ISO9001の取得には規格への理解や運用の経験が必要になるため、社内にノウハウがない場合は「コンサル取得」が適しています。コンサル費用はかかりますが、取得までの労力や期間を抑えやすく、自社の業務に合った仕組みを構築しやすくなります。

コンサルティング業者の選び方やサービス内容、料金相場の詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ISOコンサルタントの必要性は?選び方やサービス内容、料金相場を解説

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まとめ

QC工程表とは、原材料の受け入れから製品の出荷までの各工程について、管理項目や管理基準、管理方法などを一覧にまとめた表です。
工程ごとの管理項目や管理基準、管理方法を可視化できるため、現場の品質管理だけでなく、取引先への説明資料としても活用できます。会社全体の品質を継続的に向上させたい場合は、国際規格であるISO9001の取得もおすすめです。
経験豊富なコンサルティング業者に依頼することで、自社取得よりも社内で対応する作業を減らせます。まずは、数多くのISO9001取得実績をもつISOプロまでお問い合わせください。

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