【2026最新】ISO9001取得企業一覧!事例や業種別の取得数を徹底解説

FAQISO9001取得企業に関するよくある質問
ISO 9001は、品質マネジメントシステムに関する国際規格として、世界190カ国・83万件以上の企業・組織が取得しています。
日本においても組織の規模・業種を問わず、多くの組織がISO9001を取得しており、社会的な信頼を獲得するために非常に有効な手段の一つであるといえます。
一方で、「どんな企業が取得しているのか」「自社と同じ業種での取得事例はあるのか」「取得することで実際にどんな効果があるのか」といった疑問を持つ担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではISO9001の取得企業数・有名企業一覧・業種別の傾向・取得事例まで、2026年の最新情報をもとにわかりやすく解説します。
目次
ISO9001とは?取得企業の共通目的
ISO9001とは、「品質マネジメントシステムに関するISO認証規格」です。
わかりやすくいうと、顧客に満足してもらえる品質の製品・サービスを安定して提供するための仕組みを構築・運用するためのガイドラインです。
ここでいう品質とは、高品質で優れた製品・サービスではなく、「顧客が求める基準や期待を満たしているかどうか」を指します。
そのために、企業は以下のQCDのバランスを意識し、製品・サービスを安定的な提供を実現するための仕組み(マネジメントシステム)を構築・運用します。
- Q(quality:品質):顧客が製品・サービスの品質に満足できるか
- C(cost:価格):顧客が製品・サービスの対価として納得できる価格かどうか
- D(delivery:納期):顧客と合意した納期を順守できるかどうか
ISO9001認証を取得することで、社内外に「品質管理の仕組みを適切に運用している」という根拠を客観的に示すことができます。
なぜ多くの企業が取得するのか?主な取得目的
世界中の企業がISO9001を取得する背景には、「品質改善」「顧客満足度の向上」以外に、以下の3つの目的があります。
取引先からの取得要請に応え、ビジネスチャンスを広げるため
大手企業・官公庁との取引や海外進出において、ISO9001の取得が入札条件や選定基準となるケースが多く、社会的信用の獲得にもつながります。
取引先・顧客からの信頼を獲得できるため
第三者機関が認定している客観的な国際基準を取得することで、はじめての取引先に対しても短期間での信頼関係構築を可能にし、競合他社との差別化につながります。
事業体制を強化できるため
ISO9001はPDCAサイクルを継続的に回す仕組みであり、問題の再発防止と改善の積み重ねによって、より強い企業体質の構築が期待できます。
【世界・日本】ISO9001認証の取得企業数

ここでは、世界各国と日本のISO9001認証取得企業数を解説します。
【世界】取得企業数
世界のISO9001取得企業数は、ISOの公式ホームページ「ISO Survey」から確認できます。2024年の調査結果から、取得企業数が多い10カ国をまとめました。
| 国名 | 取得企業数 | |
|---|---|---|
| 1 | 中国 | 651,851件 |
| 2 | イタリア | 101,426件 |
| 3 | インド | 95,007件 |
| 4 | 韓国 | 51,647件 |
| 5 | ドイツ | 45,983件 |
| 6 | 日本 | 41,525件 |
| 7 | スペイン | 41,616件 |
| 8 | イギリス | 32,988件 |
| 9 | アメリカ合衆国 | 28,783件 |
| 10 | フランス | 14,766件 |
引用:ISO Survey 2023 results – number of certificates and sites per country and the number of sectors overall
世界全体では、ISO9001認証は190カ国で83万件以上取得されています。
その中でも、中国の取得企業数が群を抜いて多いことがわかります。経済成長が続く中で国際的に展開する企業が増え、品質の信頼性を証明するためISO認証取得が奨励されたことが要因と考えられます。
また、人口の多さや企業数の多さも取得企業数に影響しているのでしょう。
その他ではヨーロッパ諸国において取得数の多さが目立つ一方で、アメリカの取得数はそれほど多くありません。アメリカにおいては、自国が主導している規格があることや、人口に比べて企業母数が少ないという産業構造によるものと考えられます。
【日本】取得企業数
2024年時点の日本国内におけるISO9001取得企業数は41,525件です。
日本は、世界全体で見てもISO9001取得件数が多い国の一つであり、2024年の「ISO Survey」では世界6位に位置しています。
日本企業では「品質」を重視する文化が根付いていることが、ISO9001普及の背景にあります。近年は、大企業だけでなく中小企業でも取得が進んでおり、業務標準化や人材育成、クレーム削減などの実務改善を目的に導入するケースも増えています。
日本のISO9001取得企業数の推移

「ISO Survey」のデータによると、日本のISO9001取得件数は近年増加傾向にあります。
特に2020年以降は、品質管理体制の見直しや事業継続体制(BCP)強化への関心が高まり、ISO9001を活用して組織力を強化する企業が増えています。
| 年 | ISO9001取得企業数(日本) |
|---|---|
| 2020年 | 32,287件 |
| 2021年 | 40,834件 |
| 2022年 | 38,916件 |
| 2023年 | 39,584件 |
| 2024年 | 41,525件 |
2020年から2021年にかけて、ISO9001取得件数は大幅に増加しました。2022年には一時的に減少したものの、2023年には再び回復し、2024年には過去5年間で最多となる41,525件を記録しています。
背景には、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけとしたBCP対策への関心拡大や、品質マネジメントシステム(QMS)を活用した業務改善ニーズの高まりがあると考えられます。
そのため、ISO9001は現在も企業競争力を高める重要なマネジメントツールとして普及が進んでいるのです。
【2026最新】ISO9001を取得している有名企業一覧

ここでは、2026年5月19日現在、ISO9001を取得している主な有名企業・大手企業をまとめました。
- AGC株式会社
- ALSOKグループ
- Dynabook株式会社
- KDDI株式会社
- YKKAP株式会社
- 旭化成株式会社
- 日立建機株式会社
- アキレス株式会社
- いすゞ自動車株式会社
- エクシオグループ株式会社
- コニカミノルタ株式会社
- コスモ石油株式会社
- サントリー株式会社
- 住友化学株式会社
- 東芝テック株式会社
- 東邦チタニウム株式会社
- 日本航空電子工業株式会社
- 日本製鉄株式会社
- パナソニック株式会社
- 株式会社ヤクルト本社
- 株式会社リコー
- ローム株式会社
※グループ会社や一部事業所での取得を含む
さまざまな有名企業・大手企業がISO9001を取得していることは、顧客満足度の向上や社内の業務効率化、取引先からの信頼獲得など、さまざまなメリットを享受している証でもあります。
そのため、ベンチマークとしている企業がISO9001を取得している場合、自社でも取得することで、業務改善や市場での競争力向上といった効果も期待できるでしょう。
ISO9001を取得している企業の調べ方
ISO9001を取得している企業の調べ方は、主に以下の3つがあります。
公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)のホームページから検索する
日本国内におけるISO9001認証数や取得企業の最新情報は、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)のホームページの「適合組織検索」から確認できます。
ただし、JABから認定を受けた認証機関(審査機関)から認証を受けた企業のみご覧いただけます。海外の認定機関から受けた認証機関から認証を受けた企業は、JABのホームページでは把握できません。
組織のホームページを確認する
取得しているかどうかを知りたい組織のホームページを確認することで、多くの場合はISO9001の取得状況を確認できます。
ただし、ホームページを用意していない場合には確認できないため、別の手段を選択することが必要です。
パンフレット・名刺を確認する
ホームページを用意していない企業の場合には、パンフレットや工場の入口、社員の名刺などを確認することで、ISO9001を取得しているかどうかを調べられる場合があります。
ISO9001認証を取得している企業が多い4つの業種
ISO9001はあらゆる業種で取得可能ですが、特に品質の安定が信頼に直結しやすい建設業・製造業・卸売業・小売業・情報技術業の4業種で広く普及しています。
ここでは、それぞれの業種におけるISO9001の取得目的を解説します。
建設業
国内で最もISO9001の認証取得数が多い業種のひとつが建設業です。建物や道路といったインフラを担うため、品質確保のための管理体制や業務プロセスの明確化が求められます。
公共工事の入札参加資格や経営事項審査において加点対象となったり、発注者からの信頼を担保したりするために、ISO9001を取得する企業が多くなっています。
製造業
製造業も、ISO9001の認証取得数が多い業種です。日本のものづくりを支える製造業では、品質の安定性が非常に重視されます。
中小企業が自動車メーカーや電機メーカーなどのサプライチェーンに入る際、取引条件としてISO取得を義務付けられるケースがあります。「安定して不良品を出さない仕組み」の証明として、ISO9001取得が活用されています。
卸売業・小売業
近年、メーカーと顧客をつなぐ「流通」の現場でもISO9001の認証取得が進んでいます。
単に商品を右から左へ流すだけでなく、検品体制や納期管理、カスタマーサポートの質を標準化するために導入されます。大手スーパーやチェーン店への納入条件として求められることもあります。
情報技術業
形のないサービス業であるIT業界でも、サービス品質の証明としてISO9001の認証取得が加速しています。
特に情報技術業においては、ISO9001とISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の両方を取得することで、自社のITサービスの信頼性を高める動きが活発化しています。
ISO9001を取得できる企業・組織

ここでは、ISO9001を取得できる企業・組織の傾向、共通点について解説します。
中堅・大手企業
ISO9001を取得している組織のイメージといえば、中堅・大手企業でしょう。
中堅・大手企業がISO9001を取得する理由には、「国際的な競争力の向上」や「コンプライアンスの強化」「顧客満足の向上」などが挙げられます。
特に中堅・大手企業の場合には、複数の拠点をもつ場合や多方面の分野に携わる場合が多いため、サプライヤーとの連携や法規制を確実に順守する体制づくりが求められるのです。
小規模企業
実は、ISO9001の取得企業の半数以上が、100人以下の組織であるといわれています。
大企業のように知名度の高さや実績の豊富さを武器にできない中小企業や小規模企業の場合には、自社の製品・サービスの品質を担保できるものを探さなければなりません。
国際規格であるISO9001であれば、信頼性を取引先や消費者にアピールできるため、多くの中小企業や小規模企業が取得に動いているのです。
単独企業以外の組織
ISO規格は単独企業以外の組織も取得可能です。
共同企業体や事業組合、もしくは法人の会社以外も取得実績はあります。例えば、商店街や清掃事業組合がISO規格を取得しています。
取得するには、組織のISO9001の認証取得範囲が明確であること、且つISO9001のマネジメントシステムの要件を満たすことが必要です。
ISO9001取得企業が得られる具体的なメリット・成果

実際にISO9001を取得した企業では、業務効率化・顧客信頼の獲得などの具体的な成果が得られます。
取引機会の拡大
ISO9001を取得することで、新規取引や大型案件への参加機会が広がります。
大手企業や官公庁では、サプライヤーの選定条件としてISO9001取得を求めるケースがあるため、認証を取得することで、商談や入札時に有利に働く場合があります。
また、海外取引においてもISO9001は国際的な品質基準として認知されているため、海外企業との取引拡大につながるケースもあります。
対外的な信頼の獲得
ISO9001は、品質管理体制が整備されていることを客観的に証明できます。
顧客や取引先に対して、「一定水準以上の品質管理を継続している企業」であることを示せるため、企業信頼性の向上につながります。
特に近年は、品質トラブルや情報公開への関心が高まっており、継続的に改善活動へ取り組む姿勢を示せる点も評価されています。
業務効率化・品質向上
ISO9001を運用することで、業務効率化と品質向上の両立がしやすくなります。
ISO9001では、業務手順や品質基準を明確化し、組織内で統一したルールに基づいて運用を行います。そのため、作業ミスや手戻りを減らしやすくなり、業務全体の効率化につながります。
また、不具合やクレームが発生した場合も、原因分析から再発防止までを仕組みとして管理できるため、継続的な品質向上につながります。
ISO9001取得企業の事例

最後にISO9001取得企業の事例をご紹介します。ISO9001を取得することにより、どのような変化があったのか、ぜひ参考にしてください。
ブルーコンシャスグループ株式会社
ブルーコンシャスグループ株式会社は、2011年に創業した太陽光発電システムや蓄電池システムを中心に事業を営む総合エネルギー事業の会社です。
| 業種 | 総合エネルギー事業 |
| 企業規模 | 201~300名以下 |
| 取得前の課題 | 事業規模拡大のために、マネジメントシステム構築の必要性を感じた |
| 取得後の変化 | 品質マネジメントを中心に内部体制が強化され、社会的信用も高まった |
事業規模の拡大に向けて、企業として品質を大切にするためにマネジメントシステム規格を取得しました。その結果、内部体制が強化され、社員が目指すベクトルが揃ってきました。また、ISO9001取得により、大手企業とのつながりをもてるようになり、取引先からの見られ方も変わってきたという実感されています。
ブルーコンシャスグループ株式会社のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
ハイキス株式会社
ハイキス株式会社は、1997年に創業した半導体の部品製造や難削材の加工などを手掛ける製造業の会社です。
| 業種 | 製造業 |
| 企業規模 | 21~50名以下 |
| 取得前の課題 | 営業面でのPRや社員教育を強化し、事業をステップアップさせたい |
| 取得後の変化 | 社員の意識が高まり、業務が円滑に進むようになった |
ISO9001と情報セキュリティマネジメントシステムに関する規格であるISO27001を同時取得。取得後には、社員が業務に取り組む姿勢が変化しました。また、これまで曖昧だったルールや仕組みが、ISO取得過程で明確になり、業務がより円滑に進むようになりました。
ハイキス株式会社のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
株式会社野崎造園
株式会社野崎造園は、1983年に創業した造園業を営む会社です。
| 業種 | 造園業 |
| 企業規模 | 20名以下 |
| 取得前の課題 | 元請けに方向転換したことで、内部統制が統一できなくなった |
| 取得後の変化 | 社内のルールをつくり、内部統制の統一に向けて動き出せた |
もともと、大手建築会社の二次下請けとして事業を開始しましたが、最近元請けに方向転換しました。その結果、現場により手法や進行具合が大きく異なる事態が発生し、社員の離職につながってしまいました。
そのため、属人的な事業体制を変革する必要があり、ISO9001に則った内部統制づくりを実施。品質の安定化と事務の書式・管理方法の統一などを実現し、会社全体で業務フローの進行が安定したのです。
株式会社野崎造園のISO9001取得事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
ISO9001の取得企業や取得におけるメリット・デメリットについて解説しました。
品質マネジメントシステムは、すべての業種において応用が可能な仕組みとなっています。
自社における商品やサービスの品質を向上させ、合理的な管理体制を築きたい組織の方は、ISO9001の取得について検討してみてはいかがでしょうか。
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