ISO認証取得にかかるISOコンサルタント業者の費用と選ぶポイント
これからISO
コンサルタント業者を使って、ISO認証取得を考えている企業は、「どれくらい予算を確保すればよいのか?」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
インターネットでコンサルタント業者を調べても最安値の価格のみ表示記載していて、“本当にこの金額以上はかからないのか”と不安になってしまいがちです。
このページでは、このようなお悩みを持つ方々に向けて、どれくらいの予算で見積もればよいのか、相場はどれくらいなのかについて解説していきます。
目次
ISOコンサルタント業者の料金相場
ISOコンサルタント業者の料金は業種や事業規模、認証取得を目指す規格
など、どの範囲をISOコンサルタント会社に業務委託をするのかで大きく変動します。ISO9001やISO27001
、ISO14001といったメジャー規格の取得費用の相場はだいたい年間で45-150万円程度です。
また、下記は一例ではありますが、各費用の相場をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
何にそんな費用がかかるのか?
ISOのマネジメントシステム認証を取得する場合に、かかる費用科目と金額目安を解説します。
- 審査費用(認証取得前の審査費用及び、ISO登録手数料):30~100万円
- 業務委託にかかる費用(文書作成や帳票整備などにかかるコンサルタント業者の人件費):45~150万円
- 人件費・教育料(内部監査員の養成や従業員教育):100~450万円
以下ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
審査費用
ISOを取得する際に必ずかかる必要です。ISOの審査費用は事業規模や取得する認証によって異なりますが、最低でも30万円程度の費用が発生します。
またISOは取得して終わりではなく、1年ごとの維持審査と3年ごとの更新審査が必要になります。審査機関とは長い付き合いになる点、審査機関によって単価設定や指摘箇所や指摘数も異なる点などを考えると、事前に複数の審査機関に確認しておくと良いでしょう。
業務委託にかかる費用
ISOのコンサルタントの費用は、月額制のところから取得までの一括制などがあります。年間換算にすると45-150万円程度が目安です。審査費用と同じく、事業規模やサービス内容などにより金額は大きく変わります。
外部に委託しなければ発生しない費用ではありますが、コンサルタントを活用するのが一般的な印象です。自力で取る場合、ISOの要求事項を理解しながらの取得となるためスピードに欠け、確実に取得できるかも分かりません。取得した後に「コンサルタントの費用の方が安く済んだのに」「本業に集中できずに機会損失が生じた」ということも多いです。
必要経費として認識しておくと良いでしょう。
人件費・教育費
忘れてはいけないのが業務委託の有無にかかわらず、必ずかかる費用である人件費です。月25万円の人材に依頼した場合は、単純計算で300万円かかります。基本的に力量
のある=仕事ができる人が任されるケースが多いため、実際はもっとかかるでしょう。関与する人員が2名ならさらにかかります。また自力取得の場合は、内部監査員
セミナーなど教育費や研修費もかかることがあるでしょう。
トータルコストで考えると業務委託をした方が安いケースが多いです。
ISO維持費が高くなるポイント
ISOコンサルタント業者を選定するポイントとして“費用”が1つの判断基準になるかと思います。しかし価格だけで見てしまったがばかりに、かえってISO維持費が高くなってしまったというケースも少なくありません。
例えば、90年代にISOコンサルティングをしていた方に多い傾向ですが、過去のISOの認識で止まっているがために、とにかく文書を作るというケースがあります。本業に関係ない文書が増えることで、担当者の業務負荷は肥大化し、重いISOとなります。
担当者の残業代など人件費が増加し、維持に余計なコストがかかることでしょう。
「ISOは大変そう」「書類いっぱい」というネガティブなイメージは上記のような形で出来上がっていきました。
では、どのようにすればランニングコストを安く抑えられる“良いコンサルタント”を見つけられるでしょうか。次で解説していきます。
ISOコンサルタント業者を選定するうえでのポイント
ISO規格を取得する際に、コンサルタント業者を選定するポイントをご紹介します。
コンサルタントの質の高さ
まず重視したいのは、コンサルタントの質の高さです。
コンサルタントの質の高さは、組織の実情に沿ったマネジメントシステムの構築・運用につながり、有効なISO規格の取得につながります。
契約前に質の高さを確認するためには、価格を比較するとよいでしょう。コンサルタント会社も企業体であるため、利益を出さなければなりません。1社あたりにかけられる時間=質とすると、価格はひとつ目安になるでしょう。
他社と比較して低価格な場合は、質の高さやサポート内容に問題がある可能性が考えられます。ただし、低価格であっても適切な理由があるコンサルタント会社もあるため、低価格である理由を確認することが大切です。
コンサルタントのサポート内容
コンサルタントにも種類があり、実作業は担当者にさせる指導型や代行型、事務局型などもあり、業務範囲やサポート内容が異なります。
また訪問回数に制限があるか、審査の立ち合いは可能か、気軽に電話で聞けるか、何かあった際にすぐ来てくれるか(距離的にも)、また担当者のレスポンスが早いかなど事前に確認することが大切です。
密なコミュニケーションを行えるコンサルタント会社を選定することが、ISO取得にかかる労力やストレスを減らすことにつながります。
コンサルタントの実績
コンサルタントの力量はイコール実績といっても過言ではありません。必ず確認しましょう。取得予定のISO規格において、自社と同じ業種や規模の組織をサポートした実績があると、さらに心強いサポートを受けられる可能性があります。
ホームページに実績を記載している会社もあるため、事前にどのような企業のサポートをしてきたのか把握することが可能です。実績を対外的に出している(顧客もサービスに満足して協力してくれている)企業から選ぶことで、コンサルタント選び失敗の可能性を下げられるでしょう。反対に、ホームページに実績が載っていない会社はわざわざ相見積もりに入れる必要がないといえます。
ISOコンサルタント業者のおすすめの選定方法
必ず、複数のコンサルタント会社の見積もりや資料を依頼し、比較するようにしましょう。ISO取得までに、大体1年ほどの期間がかかるだけでなく、取得後も継続的に運用をしていき、審査も年に1度受け続けることになります。
そのため、自社に合った信用できるコンサルタントを選定することが大切です。
複数社の見積もりや資料を確認し、紹介した3つの選定ポイントをしっかり見極めたうえで依頼してください。
ISOプロでは、ISO審査員資格保持者や経験豊富なコンサルタントが在籍しており、あらゆる業種に対応できる体制を築いています。また、取得までのスケジュールや工数、価格などのさまざまな面において、お客様のご要望に寄り添った取得・更新の実現が可能です。
ご紹介した選定ポイントについて、ISOプロでの取り組みをご紹介していますので、ぜひ御覧ください。
まとめ
今回は、ISOコンサルタント業者を利用してISO認証取得を行った場合、どのくらいの費用が必要なのか、何を基準にISOコンサルタント業者を選定すれば良いのかを解説してきました。ISOコンサルタント業者の料金は人数や企業の規模などに左右されるので、企業様の中には高く感じてしまうところもあるかと思います。
しかし、自社でISO担当者を新たに雇用したり、従業員に残業させたりしてマネジメントシステムを構築し、「重いISO」を作るよりも、ISOのプロが専門家視点でマネジメントシステムを構築してスリムなISOを運用した方が、費用が抑えられる場合もありますので、ISOコンサルタント業者の料金は費用経費だと考え、安さだけではなく、自社に見合ったISOを構築してくれるコンサルタント選びを行いましょう。
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