世界一のISO大国だった日本の環境離れをISO14001改訂で克服

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経済大国である日本は世界一のISO大国としても知られていました。しかし、現在はISOの取得は減少しています。世界一の経済大国であった日本のISO離れは改善されていくのでしょうか。

ISOとは

ISOとは国際標準化機構の略称です。国際的な品質の安定を目的として、国際規格を策定するための組織で、政界の貿易を、標準規格を制定することで、発展や促進を促しています。ISOでは2万もの規格を制定しており、その分野は工業製品から農業や医療に至るまで大変幅広い分野にわたります。

ISOで制定された国際的な基準をクリアすることによって、国際的なお墨付きのうちに自社の製品を宣伝することができ、取引先に対して信用できる商品であることをアピールするために取得を目指す企業もありますし、長期的な展望から自社の製品を考えた際に、国際的な基準を無視して進むわけにはいかないという展望のもとに取得を目指す企業もあります。また、ISOを取得すること自体が企業イメージを向上させ、事業参入機会の拡大を促進し、取得に向けた様々な取り組みによって社内の様々な仕組みやシステムが強化、向上されていくことも注目されており、企業にとって重要な規格となっています。

日本はISO規格を取得している世界一の大国として知られていましたが、実はその取得の数は減少しています。品質向上や環境保全に関するISOの基準は変わってはいないものの、ほかの組織による認証規格の台頭や、自社の技術の向上でISOを取得する意義を見出せないことなどその原因は様々です。

また、国際基準を維持するために、定期的な監査や更新審査などが必要となり、通常業務に支障が出てしまい、人件費も作業の負担も増大してしまうという実務上の理由により、ISOの取得には積極的ではない企業も多々あります。

ISO取得のデメリット

ISOの取得は以前は国際的な基準として企業のスキルや名声を上げるツールとして利用されてきましたが、認証取得に関する経費と維持するコストを比較検討した場合、損失となってしまうケースも少なくありませんでした。ISO取得をしても十分にそれを利益につなげることも難しく、取得すること自体が企業の目的となってしまうこともあり、企業としては本末転倒な傾向がみられたこともISO離れの一員といえるでしょう。

ISO14001の改訂とは

そのようなISO離れの進む中で注目されているのが、ISO14001という規格の改訂です。ISO14001とは、環境マネジメントシステムのことで、組織を取り巻く関係者である地域住民、利害関係者や水や空気といった資源に対して組織の与える影響を明確にして、悪影響を与えないようにしっかりとマネジメントをしていくシステムのことを指します。ISO14001を取得していることにより、建築に携わる建設系の企業や土木関係者は環境保全にもしっかりと携わっている企業であることを内外に周知することができ、企業イメージの向上につながるだけでなく、企業としての取り組み方に問題がある場合はそれを克服するための有益な規格として知られています。

ISO14001の改訂の主な点として、マネジメントシステム規格の共通的な構造を採用したことが挙げられます。他の様々な分野におけるISO規格の基本的な規格構造を共通にすることで、よりほかのISO規格との利便性を高めることに成功しています。また、共通の用語や定義が用いられているために、複数のISO規格を取得している企業がよりそれぞれのISO規格を連結させ効率的に利用できるように改善されているのです。

日本において有益と期待されているのが、自然を保護するための事前対応への取り組みに関して重視されている点です。また、排水や廃棄における自然破壊に関する取り組みの自社の目標水準にまで達するような組織的な取り組みにも注目されています。

現在、企業の自然を保護する取り組みは、組織としてのイメージの向上だけでなく、利益を重視するあまり自然を破壊して短絡的な経営を継続することの無いように注意している企業はそれだけ高品質な仕事ができる企業としてビジネスチャンスが広がる可能性もあります。日本がかつての政界一のISO大国であった経験がこの改訂によってより活かされることになり、問題克服やISO14001の取得による環境保全への取り組みは社会全体の利益になるとも考えられています。

ISO14001の取得は、自然をどのように守ったかという結果を重視するわけではありません。どのように自然を保全に対する試みを行っているかという過程を重視しています。ですから、企業としては、やろうとしていることが自然に与える影響について事前に考え、判断していくことによって、実際に大きく動き始めてから自然への悪影響が問題となり、より深刻な企業イメージのダウンや、改善に対する取り組みで大きな出費を出さざるを得ない状態を回避することが期待できるのです。

こうした、ISO14001取得の利点が注目されており、自然保全に関する取り組みへの意識離れが懸念される日本の企業の傾向を変える要素として期待されています。

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