地方自治体でISO14001を初取得!「千葉県白井町」の環境共生のこだわりとは

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ISOの14001は、環境保全に関するマネジメントシステムです。独自の規格を実践することにより、自然に優しい会社、組織作りへと繋げられます。14001を取得しているほとんどの企業は、製造業となっています。

物を作るには何かと廃棄する部分も必要となってくるため、重要視されているのです。また世間的にもそういった風潮が大きいため、ISO14001取得という肩書きは社名の印象を上げる存在ともなってくれます。

そんな中、地方自治体である「千葉県白井町」が取得したことで、話題となっています。そこにはどういった背景や効果などがあったのでしょうか。詳しくご紹介します。

「千葉県白井町」がISO14001を取得した背景

「千葉県白井町」は、日本国内において先駆けて14001認証を取得した町です。前述の通り、通常は製造業などの企業にフィットする規格であるため、特別な取り組みといえます。企業組織を役場、さらには地域全体に当てはめて工夫を凝らし実践することで、1998年1月、見事認証へと至ったのです。

ではいったい、なぜ企業ではない千葉県のいち町が取得を目指すことになったのでしょうか。

白井町は当時、関東千葉県にありながら比較的都心部から離れており、自然豊かな地域でした。ですが1998年頃、宅地造成が頻繁におこなわれ、急激に人口増加が起こったのでした。これにより現れたのが、自然状態の悪化という影響です。自然を切り開いて増やされる住宅地、そして人が増えることによるゴミの増加、大気・水質汚染など、従来の自然溢れる町の環境が脅かされる結果となってしまったのです。

そこで当時の担当者が目をつけたのが、ISO14001だったのです。企業向けのマネジメントシステムとはいえ、役場を企業と見立ててマネジメントするという前代未聞のプランを打ち立て、自然を守るべく立ち上がったのです。もちろん、前例のない企画で認証に至ることは容易ではありませんが、以下のような強い想い、取り組みの結果、見事取得へと至ることができたのです。

ISO14001を取得した自治体の想いと取り組み

通常、ISO取得を企業などがおこなう際、外部コンサルティング会社などに依頼するのが一般的です。承認されるためのポイントを指示してもらい、各所改善していくことで最終的な取得に繋げます。

ところが、地方自治体におけるISO14001は前例がなく、異例の取り組みであったことから、当時どこにも依頼することができませんでした。そのため取り組みは、町の役場が独自に調査、実践するといった形でおこなわれたのでした。

14001認証でポイントとなるのは、自然を破壊することに繋がるシステムを根本から見直すことです。表面上でなく、そもそもロスが出ないようにするといった意識により、効率的な貢献を実現します。同町でおこなわれた例としては、コピー用紙の両面使用や、道路を補正する際の材料に再生材を進んで取り入れること、ゴミ分別や堆肥リサイクル化を進め、廃棄物となるゴミを減らすこと、役場内の省電力などがあり、合計すると十数項にも上るそうです。

いずれも特徴的なのは、大掛かりな取り組みでなく、普段の仕事内容を見つめなおし、身近なところから改善していくという姿勢です。規格を別ものと考えず、自然に組織ルールへと盛り込んでいく。これはISO全体の理想型でもあり、同町はコンサルティング会社を介さずして、見事効率的な実践を実現できていたのです。

その結果、前年9月に取り組みを始めたにもかかわらず、翌年1月末のスピード認証へと至れたのでした。これも、自然を想う役場職員の強い想いがあったからこそといえるでしょう。

ISO14001を取得した後に自治体が実現したこととは

ISOの14001は、取得してその事実を公表することが真の目的ではありません。システムを導入し、継続的に実践して効果が現れてこそ、はじめて意味を成します。その点、白井町では目に見えて数字の改善が見られたそうです。

例えば、1年後の事務用紙使用量は、前年度データと比べ22%、電気の使用量が4%と、一目瞭然の結果が現れたそうです。これは当初の目標を大きく上回った数値でもあったらしく、企画はひとまず成功を収めた形に至ったのでした。

国際規格ISO14001の効果は、企業に留まらず地方のいち町でもとても有益な存在となったのです。またその他、国際規格を全国に先駆けて取り入れたという事実が職員の意識改革に繋がり、作業や配慮の細かさが期待できるようになったり、取得したことが話題となって、町内住民までもが自然を守ることの大切さを共有してくれたことなども嬉しい効果であったといえます。

自然を守る取り組みは、企業や町それぞれのみならず、世界規模の問題です。そこに国際規格をもってして貢献できたという事実は、千葉県、さらには日本人の大きな進歩に他なりません。白井町の意義ある取り組みは、今後も日本人全体が見習い続けるべき前例として語り継がれていくのではないでしょうか。

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