ISO認証って何?企業が知っておきたいメリットについて解説します
ISO マネジメントシステム認証 の取得を検討されている企業も多いのではないでしょうか。マネジメントシステム認証の取得のためには、膨大な時間と労力が必要になります。また、自社で認証を取得しようとすると、ISOマネジメントシステムに関する知識も必要となるため、人員の育成も必要事項となってきます。
――一方で、ISOのマネジメントシステム認証は日本やアメリカ、中国などの企業で積極的に取得しています。一体そこまでの労力や費用をつぎ込んでISO認証を取得する理由とはどのようなものなのでしょうか?
今回は、ISOのマネジメントシステム認証を取得することで得られるメリットはどのようなものがあるのかということについて解説していきたいと思います。
マーケティング的なメリット
ISOマネジメントシステム認証の取得を検討している企業の多くは、このマーケティング的なメリットに惹かれて検討を初めたのではないでしょうか? 特にISO9001やISO14001は官公庁案件の入札加点対象ともなりますし、サプライヤーに対して俗に言うグリーン調達 の一貫としてISO14001の認証取得を求める大企業も多いです。
事業チャンスの拡大や受注率の向上は、ISO認証の大きなメリットの一つです。
企業ブランドの向上
ISOマネジメントシステム認証は、国際的なマネジメントシステム規格であるため、認証を取得していることそのものが顧客や取引先に安心感を与えたり、満足度の向上につながったりもします。特に「モノ消費よりコト消費」と言われる現代において、安心感や社会的な意義を持つ活動への支援は顧客が求めるものでもあります。
事業の持続性を高めることができる
ISO規格のマネジメントシステムを構築することは、個人の力量からの逸脱やシステマチックな運用の強化という側面を持っています。もちろん、個人の力量を発揮することは悪いことではありませんが、組織がその個人の力量に依存しすぎると、例えばその人が辞職したときに事業の存続が危うくなってしまいます。
つまり、マネジメントシステムを構築し個人への依存から脱却することは、事業の継続性を高めることにもつながるのです。
合理的な経営判断
ISOマネジメントシステム規格に共通するものとして、「信頼できるデータを収集し、そのデータをもとにレビューを行う」というものがあります。そして、ISOマネジメントシステム規格最大の特徴はPDCAサイクルによる継続的改善です。
これは日本企業の多くが長年囚われ続けてきた「経験と勘による経営」からの脱却を意味します。どういうことかというと、マネジメントシステムを構築することで信頼できるデータを集め、そのデータをもとにレビューを行い、新たに計画していくことで、否が応でも合理的な経営判断ができるようになってくるからです。
もちろん、経験と勘による経営が100%悪いというわけではありませんが、データをもとに合理的な判断を下すことは競争が激しい市場において有利に働く可能性が高いのです。
ノウハウの継承
ISOのマネジメントシステム規格は、文書化や記録を行うことを要求します。文書化や記録は面倒な作業であるため、日常的に取り組んでいる企業は少ないかもしれません。しかし、記録を行うことで個人の持っているノウハウを組織全体の資産として残すことができるようになるのです。
こうした記録は人員の入れ替わりなどのリスクに対応することも可能となります。
まとめ
今回は、ISOのマネジメントシステム認証を取得するメリットについてご紹介してきました。この他にも、各マネジメントシステム規格にあるメリットというものもあります。例えばISO9001の場合は作業工程の見える化による単純化、ISO14001の場合は経費削減といったメリットがあります。
こうしたメリットは、事業を長期継続していく上で大きなベネフィットを組織にもたらしてくれます。こういった理由から莫大な費用や時間を投入してでもマネジメントシステム認証を取得する企業が多いのです。
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