自然環境だけじゃない!ISO14001における環境の適用範囲とは

著者:ISOプロ担当者
投稿日:
更新日:2020年07月08日

  • ISO14001における環境とは、その適用範囲たる組織を取り巻く環境のこと
  • 環境とは、人・モノ・金・情報の全てを指し必ずしも自然環境だけでない
  • 「環境」というキーワードを正しく理解し、適切な環境方針を決定する必要がある

ISO14001は環境 マネジメントシステムに関する国際規格ですが、「環境」というと大気や水質、森林、大地のような自然環境をイメージしてしまいがちです。
しかし、ISO14001における「環境」とは、組織を取り巻く環境(人・モノ・金・情報)の全てを指します。

今回はISO14001の適用範囲である組織を取り巻く環境「労働者」「政府・自治体」「周辺住民」「自然環境」「顧客」「取引先」について解説していきます。

ISO14001における環境とは?

環境とは、人間や生物、あるいはコンピューターや製品・サービスなどあらゆるモノゴトを取り巻く周りの状況のことを指します。周りの状況とは、必ずしも自然環境だけではありません。そのモノゴトを取り巻く人・モノ・金・情報すべてのことを指します。

この考え方については、エンジニアの方は理解がしやすいでしょう。エンジニアは、「開発環境」という言葉をよく使います。これは、ソフトウェアなどを作り上げていくにあたって使用するコンピューターの状況のことを指します。

そのコンピューターはどのようなOSで動いていて、どのようなソフトがインストールされていて、そのソフトのバージョンはいくつなのか、またどのようなエィターを用いるのかということについてもひっくるめて「環境」と呼びます。

さて、この環境は私達が日常的に利用する「環境」とは異なり、自然とは全く関係のない属性を持っています。——これはISO14001における環境を理解する上で一助になるものです。

環境とは具体的にどのようなものか?

——さて、では具体的にISO14001における環境とはどのようなものがあるのでしょうか? ISO14001における環境とは、その適用範囲たる組織を取り巻く環境のことを指します。

この考え方は日本語では広報と訳されたPublic Relationsという西洋の考え方と親しいものがあります。Public Relationsとは、PRと略されますが、その中でも分かりやすいものがインベスター・リレーションズ(IR)です。IRとはインベスターとのリレーション。つまり株主や投資家との関係のことを指します。大企業のHPなどでは、「IR情報」というものをよく見かけますね。

この株主も、組織にとっては、環境と呼べるものでしょう。

以下では、この他にもどのような環境があるのかということについてチェックしていきましょう。

労働者

組織で働く労働者も、組織を取り巻く環境の一つだと言えるでしょう。組織は労働者に影響を与え、逆に労働者からも影響を与えられています。PR領域では、エンプロイ―リレーションズと言います。

政府・自治体

政府や自治体も組織が影響を与える存在であるため、環境と呼べます。組織はその自治体に納税を行い、影響を与えています。

周辺住民

企業の周辺に住む人達も環境の一つです。企業はその場所で組織活動を行うことで、少なくとも周辺住民に雇用機会創出という影響を与えていますし、場合によっては騒音や大気汚染という悪い影響を与えるかもしれません。

自然環境

自然環境ももちろん環境の一つです。組織は自然環境に何らかの影響を与えることをなしに活動はできません。この自然環境は、あらゆる企業・個人にとって環境となるため、ISO14001でも特に例として引き合いに出されることが多いのです。

顧客

企業は顧客なしに経営していくことができません。そして、何より大きな影響を与えている顧客も環境と呼ぶことができます。

取引先

企業が原材料を調達する取引先も環境の一つです。企業の規模が大きくなればなるほど、企業が与える影響も大きくなるでしょう。

環境とは改めてどういうことか

——さて、ここまで様々な環境についてご紹介してきましたが、これらに共通することは「組織が活動を行う上で、大小・良し悪しは問わずに何らかの影響を相互に与える人やモノ」ということです。

環境マネジメントシステムは、ズバリこの環境に対しての影響を管理するマネジメントシステムなのです。ISO14001でもとりわけ自然環境について言及される理由は多くの企業にとって自然環境は無視できないものであり、分かりやすいものであるからです。

——しかし、環境マネジメントシステムを構築するにあたって、必ずしもその影響をマネジメントする対象が自然環境でなくても良いのです。もちろん、自然環境であっても良いのですが…。

環境を正しく理解しよう

ISO14001を取得する企業はせっかく環境マネジメントシステムを構築するのですから、より重要度の高い影響を管理することができるマネジメントシステムを構築すべきでしょう。

そのためには、「環境」というキーワードを正しく理解し、適切な環境方針を決定する必要があります。

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