【必須】食品業者が抑えたいHACCPを導入する5つのメリット
- 衛生管理の知識を得る機会が多くなることによる衛生管理への意識向上
- 製造工程でのムダが省かれるため、生産性の向上と利益の拡大に繋がる
- 全工程の「見える化」により事故発生時に原因究明と改善対策がスムーズにできる
- 汚染のリスクが高い製品の出荷を未然防止による事故とクレームの減少
- 衛生管理に力を入れている企業として顧客の信頼と企業イメージのアップ
HACCPは、アポロ計画で宇宙食の絶対的な安全性を確保するために考案された食品衛生管理の手法で作業工程全体を見える化し、問題点をスムーズに分析することができます。
先進国を中心にHACCP導入を義務化する国が増えており、食の安全が国際的に求められるようになってきました。
日本でもHACCPの義務化が進められていますが、導入することでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
今回は、「衛生管理への意識向上」、「生産性の向上と利益の拡大」、「事故発生時に原因究明と改善対策がスムーズにできる」、「事故とクレームの減少」、「顧客の信頼度と企業イメージのアップ」の5つのメリットをご紹介します。
目次
メリット①衛生管理への意識向上
HACCPを導入するには、業者内でHACCPチームを編成する必要があり、衛生管理の知識を持つ人材を育成する必要があります。また、各工程で徹底した衛生管理が行われ、的確に行われているか記録をし、問題点があればその都度再分析が重ねられるため、多くの人員が衛生管理に携わることになるわけです。これによって、人員が衛生管理の知識を得る機会が多くなり、衛生管理への意識向上が期待できます。
食品の衛生管理は、管理者や各工程のリーダーなど限られた人員のみが行うものではなく、全ての人員が一丸となって行うことで、より効果的な衛生管理を可能にするのです。
メリット②生産性の向上と利益の拡大
HACCPを導入するには、綿密な自社製品の分析と製造工程の一覧、各工程で起こりうる危険因子の解析や管理方法の検討など、多くの項目を設定しなければならず、非常に複雑な計画を行わなければなりません。
しかし、一度形式化した衛生管理方法は「見える化」されるため、多くの人員が行うことが可能になり、将来的には衛生管理を簡潔に行うことができるようになります。その結果、製造工程でのムダが省かれるので、生産性の向上とそれに伴う利益の拡大が期待できるというわけです。
メリット③事故発生時に原因究明と改善対策がスムーズにできる
HACCPでは、全ての製造工程での危険因子の分析とその管理方法が一元的に監視され、記録されるため、万が一事故が発生しても容易に原因究明を行うことができます。また、その原因に対する改善策の検討へとつなげることができ、更なる衛生管理の技術向上が期待できるのです。
メリット④事故とクレームの減少
HACCPは、各工程での危険因子と管理方法を設定し、その管理方法が正確に行われているかどうかの記録が残されます。これによって、管理基準に満たない状態で製造された製品は汚染のリスクが高いと考えられ、出荷を未然に防ぐことができるのです。
食品を扱う業者にとって、食品衛生の事故は多くの健康被害を生み、社会からの信頼度を大きく損なう可能性があるため、最も避けなければならないトラブルだと言えるでしょう。
しかし、HACCPを導入すれば、食品汚染による食中毒事故や異物混入などによるクレームを軽減させることが可能となり、結果として経済的利益にもつながると考えられるのです。
メリット⑤顧客の信頼度と企業イメージのアップ
HACCPは、今や食品衛生管理の世界基準となっており、日本でもその考え方が広く浸透しつつあります。HACCPの認証を受けた業者は、それをアピールポイントとして活用することも可能であり、衛生管理に力を入れている企業として顧客からの信頼度を得ることが可能です。また、一般的には優良企業としてのイメージアップにもつながると考えられるため、HACCPの導入は製品や企業自体のブランディングにもなると言えるのではないでしょうか。
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