ISOマネジメントシステム認証 を受ける際には、どのようなマネジメントシステム 規格 であっても審査機関から審査を受ける必要があります。では、この審査機関はどのような役割を持ち、どのような業務を行っているのでしょうか?

今回は、ISOの審査機関について解説していきましょう。

審査機関とは

審査機関(認証機関)とは、ISO9001 やISO14001のようなマネジメントシステム認証を発行するにあたって、その企業がISOの求める基準(規格要求事項)を満たしているかどうかということを審査する機関のことです。審査機関は各国に1つだけ存在する認定 機関から各規格の審査を行うに値する 力量 があるかどうかということを審査され、その認証を取得することで審査を行うことができるようになっています。

もう少しわかりやすくいうと、ISOのお墨付きをもらった認定機関から、お墨付きをもらった組織が審査機関(認証機関)ということになります。

審査機関やISOの審査員にも実は要求事項というものが存在し、例えば情報セキュリティマネジメントシステムの規格であるISO27001であれば、ISO27007やISO27008は審査員や審査期間に対する要求事項です。当然、「弊社はISO27007の要求事項を満たしています!」と公言するだけでは何の信用もありませんから、審査員たちもこれらの規格が求める要求事項を満たしていることが認定機関から審査されることになります。

日本国内には、正規の審査機関が50ほど存在していますが、世界各国の審査機関をISO、つまり国際標準化機構が面倒を見ることができません。このため、各国に認定機関というものが存在し、彼らによって審査期間や審査員が認定されるという構造になっているのです。

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審査機関によって費用や審査基準が異なるのはなぜ?

ISOコンサルタントを入れている、もしくはこれから入れようと考えている企業であれば、「審査機関によって費用が異なる」といったことや「うちはあの審査機関と仲が良いんですよ…。」なんてことを言われたことがあるかもしれません。

ここで、「なぜ要求事項に則っているのに審査機関によって違いが出るの?」と疑問に感じた方もいらっしゃるかもしれません。――しかし、考えてみれば自然なことで、ISO9001やISO14001のマネジメントシステム認証を取得したからといって、それらの企業のマネジメントシステムは同じではありませんし、製品やサービスの品質は異なっています。

認定機関が審査期間に対して与えるのは、あくまで認定です。このため、ISOが求める最低限のラインさえクリアすればOKとする機関も存在すれば、本当の意味でISOの考え方にそぐわなければNGとする機関も存在します。つまり、どの程度厳しい審査を行うかも、どのように審査を行うかも機関によってバラバラですので、費用も審査の厳密さも変わってくるというわけです。

審査機関はどのように選べば良い?

では、それぞれ異なる審査機関をどのように選べば良いのでしょうか?

それは、企業がISO認証を取得しようと考えた理由について向き合ってから決めてみるのが良いかもしれません。

以下では、いくつかのポイントに分けて考えてみましょう。

審査サイクル

ISOのマネジメントシステム規格は、審査の結果合格すれば一安心というわけではありません。どのようなマネジメントシステム規格であっても、定期的に審査機関から審査を受け、認証の更新を行う必要があるためです。

また、審査機関によっても審査サイクルはバラバラです。1年に1回審査を行うという審査期間もあれば、2年に1回でも良いという審査期間も存在するのです。審査には毎回費用がかかりますから、「1年目の費用が安いから」という理由で審査機関を選んでしまうと痛い目を見ることになるかもしれません。

審査内容

特にIT業界などにおいては、具体的な業務内容が審査員に理解してもらえず、「おかしな審査」を下されることがあるかもしれません。ISOの基準を満たしているからといっても、その業界に詳しくない審査員であればトンチンカンな審査を行う可能性もあるのです。

このため、審査員の得意分野などにも考慮すると良いかもしれません。

関連記事:ISO審査機関の選び方と押さえるべき3つのポイント
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まとめ

今回は、ISOの認証審査を行う審査機関についてご紹介してきました。ISOの審査機関については、皆さんが認証を取得する際に直接的な関係を持つことになりますし、更新審査などで長年お付き合いしていくことにもなります。

審査機関について迷った場合はISOコンサルタントに相談するなどしてみるのも良いかもしれません。

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