高い評価を得る建築物及び土木構造物を提供するための「ISO9001」

監修残田康平
著者:ISOプロ担当者
投稿日:
更新日:2020年05月19日

今では国際間での物販取引も活発となり、国内だけでなく海外を視野に入れた経営が求められるようなっています。それはどの業界にも言えることであり、土木を始めとする建設業界でも同じことです。

自社の価値を上げるISOとは

日本でも、企業などが提供する商品やサービスを円滑に取引できるようにするためISOを導入する動きが活発になっています。ISOとは「国際標準化機構」の略式で、国際間でものやサービスの取引をする際に必要となってくる基準を定めたものです。国際規格であるISOに会社が提供するサービスやものが認証 されると、国内でも同じ規格にてものをやり取りすることが可能となります。
ISOに認証されるメリットとは、自社が提供するものがきちんと他社から判断されていると言える点です。特に、 品質 管理を担うISO9001の認証を受けていると、建築物などにおいても安心・安全の商品であることを認証してもらえるので、消費者や顧客からの満足度にもつながることになります。
日本ではISOの導入がすでに進んでおり、大手企業などはすでに稼働していることが大半となっています。しかし、中小企業や建設業界での参入はまだまだ進んでいない現実があり、ISOを1から構築してくれるコンサルタント会社の協力を得ながら認証を得ようとしている現状です。現在では建設業界も徐々にISOを導入している動きがあります。

建設業界でも進むISOの導入

建設業の人たちは、ISOの中でもISO9001の認証を得ようとする動きがあります。ISO9001は品質管理の分野を担う分野で、こちらの認証取得条件を満たすことで初めて意味を成すようになります。しかし、建設関係を始めさまざまな企業で働く人 は、第三者の機関が「業界のことを何もわかっていない人が、商品の品質についてどのようにチェックしているのだろうか」と考える人もいるはずです。ISOが考える品質管理の審査では、企業が生産しているサービスや商品自体をチェックしません。ISOが評価するのは、その商品を提供するまでの計画性や達成度になります。
たとえば、建築物や土木構造物を生産して利益を上げている会社があるとします。ISO9001の中にある「要求事項 」では、これら建築物や土木構造物自体はチェックしません。要求事項が見るのは、あくまでも会社の「商品を生み出すためのシステム」をチェックします。
「商品を生み出すためのシステム」とは、企業が考える「商品を売り出すまでのプロセス」です。よい商品を生み出すためには、企業が持つ資産や技術だけではありません。それらをどのように使うのかという計画性と、その計画を動かせるだけの組織があってのこと。そうした企業の組織力や計画性、 品質方針 、顧客重視などの要件が「要求事項」には組み込まれているので、それらの要求を達成するための計画書を文書化し、ISOの認証審査をする機関に提出します。その計画性の妥当性や品質管理に関する要件が満たしていると判定されることで、初めて認証を受けることができるのです。
もちろん、顧客の満足度を上げるためだけの計画書では認証を得ることができません。「要求事項」には資源の提供や人的資源、製品実現の計画やプロセス、サービス提供まで計画を練ることが求められます。これは建設業界でも同じで、自社が提供する建築物や土木構造物を生産するまでの計画書をすべて文書化することが必要です。もちろん、審査組織は企業を訪れて直接審査も行いますので、文書に書かれた建築物や土木構造物がどれだけきちんと完成されているのかもチェックされることになります。

ISOを導入する本当のメリットとは

ISO9001は、商品自体ではなくて売り出すまでのプロセスをチェックすることで品質管理を促します。こうした評価方法を取っているのは、元々製造業の品質管理を目的として作られたという背景もあります。しかし、現代では建設業界が提供する商品についてもISO9001の認証を受けようとする動きが活発になっていますが、上手くいっていないケースもあります。。建設業界の人たちからすれば、自分たちが提供する建築物などを作り出すための計画書をISOのために文書化し、記録することは手間でしかありません。施工計画書など、すでに存在している文書をうまく活用することで、余計な手間を最小限に抑えることが可能となります。
ISO9001を導入することで自社の提供するサービスが認証され、仕事が増えることはもちろんメリットです。しかし、それ以上のメリットは、今まで見えていなかった仕事のプロセスの「見える化」を促せる点です。特に、体系化できていなかった部分に関して、ISOの導入を機会に文書化していくことで仕事内容が次第にクリアになっていきます。今まで気づかなかった点についても社員たちが情報を共有化することにもつながり、モチベーション管理にも効果を発揮。こうした商品自体のチェックではなく、会社組織をチェックする中で会社全体の構造に変化を促せるのが、ISO9001を導入する一番のメリットと言えます。

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この記事の監修者情報
残田康平 ( ISOコンサルタント )
約5年間ISOコンサルティング会社で累計200社以上のISO構築に携わってきました。現在はISOプロのISOコンサルタントとして活動中。企業の得意・不得意を引き出しつつ、自社にピッタリなISOを構築することが得意です。これからISOに携わる人々にわかりやすい言葉で情報発信をしています。
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