輸出業者なら知っておきたい中国における品質認証機関「CQC」とは
中国の品質 認証 センターであるCQCは、中国最大のCCC認証機関です。このCQCはマネジメントシステム認証を審査する組織ではありませんが、中国への進出を検討していたり、中国ですでに取引があったりする企業はよく注意しておくべき組織であります。
今回は、中国最大のCCC認証機関であるCQCについてご紹介していきたいと思います。
CQCとは
CQCとは、中国品質認証センターの略称で、この組織は中国最大のCCC認証機関です。また、CCC認証制度とは、中華人民共和国に輸入される製品に対して、中国政府によって審査される制度のことです。要するに、中国国内に入ってくる輸入製品を中国政府が強制的に審査を行うという制度のことです。
CCC認証とは
このCCC制度は中国強制認証、中国安全強制認証制度とも呼ばれています。この審査を行う中国最大の機関がCQCです。例えば日本の企業などが、この中国への事業展開を考えた場合、CCC認証を取得する必要が出てきます。これは他の国であっても例外はありません。
また、CCC認証は以下のような製品群が認証対象となっています。
- 1.電線ケーブル類
- 2.電気回路スイッチ及び保護又は接続用の電気機器装置
- 3.低圧電気機器
- 4.小電力モーター
- 5.電動工具
- 6.電気溶接機
- 7.家庭用及びこれに類する用途の設備
- 8.オーディオ・ビデオ設備類
- 9.情報技術設備
- 10.照明機器
- 11.自動車製品及び車部品
- 12.タイヤ製品
- 13.強化ガラス製品
- 14.農機製品
- 15.通信端末類製品
- 16.消防製品
- 17.防犯製品
- 18.無線 LAN 製品
- 19.装飾内装製品
- 20.玩具類製品
このCCC認証とは別に、CQCはCQC認証マークというものを発行しています。
CQCマーク認証とは
CQCマーク認証とは、日本で言うところのJISマークのようなもので、CQCの厳正な審査を通過した製品に対して与えられる認証です。このCQCマークはCCC認証制度とは異なり、認証取得は任意となりますが、CQCブランドは中国市場に幅広く認知されているものであるため、認証取得はメーカーのイメージ力の向上にも繋がります。
なお、CQC認証マークは以下のような製品群に対して発行されるものです。
- 電子製品及び部品
- 自動車製品
- 家庭用電器付属品
- 3C証書を取得した電線ケーブル製品のCQC品質マーク認証
- 電器付属品
- 実験用計測、制御機器
- 照明機器及び付属品
- 土木機械及びその部品
- 電動工具及び付属品
- 電気自動車充電用連結装置充電端子
- 中小型電機及びその部品
- 織物
- 医療器械
- 建築製品
- 家庭用電器
- 衛生器具
- 業務用機械
- セメント製品
- 照明機器
- 機械製品
- 電線、ケーブル
- 事務用機器
- 低圧電器
- 雷防護製品
- ⾃動⾞部品
- AV製品(性能)
- モーターバイク部品
- 小型電気自動車及びその部品
- タイヤ類
- 電気自動車及びその部品
- ガラス類
- ベアリング製品
- 電力システムリレー保護装置及び自動化装置
- 特定有害物質使用制限(RoHS)
- ウォータポンプ
- 非金属材料及び部品性能標識認証
- 電力メーター
- 鉛蓄電池CQC標識認証
- 低圧セット設備及び部品
- 学用品
- 高圧設備及び電機
- 多環芳香族炭化水素(PAHs)認証
- 発電ユニット
- 金属溶接機、カッター、熱処理設備
- 太陽光発電類製品(PV)
CQCマーク認証を取得するメリット
CQCマーク認証は中国市場に対して商売を行うために必須の製品ではありませんが、中国市場に進出する場合にいくつかのメリットがあります。――それは、先程解説したブランド力の向上だけでなく、CCC認証でCQCマーク認証と重複する試験項目が免除されるという点です。
CCC認証制度は最低限必要なものでありますが、どうせ同じような試験を受けるのであれば、CQC認証を受けておいたほうがマーケティング的なメリットも享受することができて、中国進出を確実なものにすることができるというわけです。
このため、CQCマーク認証は積極的に取得されています。
まとめ
今回は、中国の認証制度であるCQCについて解説してきました。マネジメントシステム認証とは異なる認証ではありますが、こういった認証の取得にもチャレンジしてみても良いかもしれません。
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