リーダーシップについて

著者:ISOプロ担当者
投稿日:
更新日:2019年11月06日

トップマネジメントは、とりわけ以下に示す規格要求事項 に沿って、リーダーシップを発揮しなければなりません。
リーダーシップは2015年改定版で経営者の責任に代わって新しく設定された節で、トップマネジメントほか経営層の、 マネジメントシステム への コミットメント =心血を注いで専念することが、強化されたということです。リーダーシップは経営戦略的な方向性と、その課題の明確化から始めます。
ISO45001OH&Sシステムのリーダーシップも同じで、OH&S管理を経営戦略の中で位置づけ、リーダーシップの下で事故ゼロのエクセレントカンパニーにして行く、重要な経営戦略要素です。

規格要求事項に沿って、リーダーシップ要素を整理して、該当する事項を記載します。

4.1 組織及びその状況の理解

経営理念との関連性におけるOH&Sマネジメント成果達成のための組織の能力に影響を及ぼす、内部・外部の課題を明らかにします。
社会及び市場環境についての最新情報を収集・整理するプロセスの実施を前提としますが、この知的基盤(事業シナリオ)を確立するためには、自らの組織の固有の能力、強み、弱み、競合関係、置かれた環境全てに関する情報を精査するとよいとされます。
自らの組織に内在するOH&Sに関する知識や技術を、組織文化の視点で再確認するとよいでしょう。

  • 環境分析、市場分析、経営分析、能力分析、OH&S管理能力の証明。
  • 事業ドメイン再定義、MI、ビジョン、ミッション、経営方針、事業方針。
  • 中長期経営計画、中長期経営展望、方針によるマネジメント展開(JIS Q9023参照)。
  • OH&S活動の本質・能力分析⇒固有能力の特徴、業務機能展開、JIS Q9005参照、TQM参照。
  • 問題構造学システムズアプローチ、知力経営。

4.2働く人及びその他の利害関係者のニーズ及び期待の理解

OH&Sの影響が少しでも考えられるあらゆる関係者を特定して、その関係者のOH&Sへのニーズ及び期待を決定し、また時々検討して最新のものにします。
改善だけでなく、OH&Sパフォーマンス向上のために将来のニーズ及び期待を検討することが重要で、OH&Sマネジメントでの新規取り組みへの手がかりとなり得ます。

  • 顧客、エンドユーザー、株主、親会社、社員、供給者、請負者、来訪者、地域、官庁、産学協同、学会、技術関連団体、同業団体、近隣住民、地域住民、近隣通行人・・・。
  • 地域ヒヤリング、市場調査、マーケティング、モニター調査。
  • 新製品・新事業・新工場・新店舗等の研究開発からのOH&Sへの影響。

5.1 リーダーシップ及びコミットメント

5.1.1 OH&Sマネジメントシステムの構築と運用をトップは強い決意で積極的に指揮し、心血を注いで専念していることを、以下の実施により実証します。

  • a)労働に関係する負傷及び疾病を防止し、安全で健康的な職場と活動を提供して、全体の責任及び説明責任を負います。
  • b)経営戦略的な方向と両立する、OH&S方針及び目標を確立し、
  • c)事業そのものにOH&Sシステムを統合し、
  • d)必要な経営資源を提供し、
  • e)OH&Sマネジメントそのものとシステムの適合性の重要性を周知し、
  • f)意図した成果の確実な達成を確実にするため、
  • g)システムの有効性に人々を参画させ、自らも指揮し支援し、
  • h)継続的な改善を確実にし、推進して、
  • i)管理層が自ら指揮してその役割を果たせるように支援し、
  • j)OH&Sマネジメントシステムの意図した成果を支援する組織の文化形成を主導し推進して、
  • k)職場でのインシデント、危険源、リスク及び機会の報告への報復から報告者を保護し、
  • l)OH&Sについての労働者との協議及び参加のプロセスの確立及び実施を確実にし、
  • m)OH&Sに関する委員会の設置及びそれが機能することを支援します。
  • 方針によるマネジメント、方針管理、重点課題、目標管理。
  • 社内掲示、社内巡回で伝達、事業とOH&SMSの統合。GMS俯瞰図、OH&SMS 教育、ISO教育。
  • 資本調達、予算計上。社長訓示、社長講話、社内報で執筆。
  • 目標設定の指揮・承認、人材育成、社員参画の経営理念策定、目的展開。
  • 新規取り組みの奨励。幹部社員教育、管理者教育、マネジメント力強化、問題解決手法、創造性開発など。

5.2 方針
以下を満たすOH&S方針を確立します。

  • a) 労働に関係する負傷及び疾病の防止と、安全で健康的な職場と活動の提供に心血を注ぎ、組織の目的、経営方針に適切で、規模や状況、リスク及び機会の性質に適切であり、
  • b)目標の設定、見直しの枠組みを明示して、
  • c)法的及びその他の要求事項を満たすことに心血注いで専念することを含む方針を確立し、
  • d)危険源の除去と、OH&Sリスク低減に心血注いで専念することを含み、
  • e)OH&Sシステムの継続的改善と、
  • f)労働者とその代表との協議に心血注いで専念することを含みます。
  • 経営理念や事業方針のブレイクダウン、重点課題、スローガン、ステイツメント。

そして以下に示す事項を満たします。

  • a)文書にし、
  • b)周知徹底して理解させ、
  • c)文書の入手を可能にし、
  • d)組織の状況に対して妥当であることを確認します。
  • 方針カード、社内掲示、ISO教育、社長訓話、巡回時に認識を確認、印刷物で随時発行、MRでレビュー、改訂。

5.3 組織の役割、責任及び権限

トップは各要員の組織でのOH&Sにおける役割について、その責任と権限を割り当てて周知し、全要員に理解させます。
トップはシステムの有効性に責任があり、また以下の事項について責任と権限を誰に割り当てるかを明示します。

  • a)システムを規格要求事項に適合させ、
  • b) OH&Sシステムの成果の達成程度、パフォーマンスをトップに報告する。
  • 責任と権限は、副社長、専務、常務、役員、OH&S管理責任者、ISO事務局長の誰かに委ねる。職務分掌一覧表。
  • 規格適合状況の監視、プロセスアプローチによりOH&Sシステムをプロセスの論理的配列で構築して維持。
  • プロセスの順序や相互関係、プロセスそのものの改善をトップに進言。ISO教育、変更計画のレビューと実施状況の監視。

9.3 マネジメントレビュー

トップは、OH&Sシステムが適切・妥当・有効であることを確実にするために、年に二回とか三回とかあらかじめ計画した間隔で、内外の状況変化と自らの戦略的方向性とを考慮して、OH&Sシステムのマネジメントをレビューします。マネジメントレビューを会議形式で実施する組織が多いのですが、基本はトップが実施するものです。
レビューでは以下のことを考慮します。

  • a)それまでのレビュー結果と処置。
  • b)利害関係者のニーズ及び期待、法的及びその他の要求事項、リスク及び機会を含むシステムの内外の課題の変化。
  • c) OH&S方針及び目標の達成程度。
  • d) 以下を含むOH&Sパフォーマンスに関する情報。インシデント・不適合・是正処置・継続的改善、監視・測定の結果、法的及びその他の要求事項の順守評価の結果、監査結果、労働者の協議・参加、リスク及び機会。
  • e)有効なOH&Sマネジメントシステム維持のための資源の妥当性。
  • f)利害関係者とのコミュニケーション。
  • g)継続的改善の機会。

レビューの結論には以下に関連する決定を含み、労働者及びその代表者に伝達します。

  • 意図した結果を達成するためのOH&Sシステムの適切性・妥当性・有効性。
  • 継続的改善の機会。
  • システムの変更の必要性。
  • 必要な経営資源。
  • 必要な処置。
  • OH&Sシステムの事業プロセスとの統合を改善の機会。
  • 戦略的方向への示唆。
  • 経営チェック。経営会議、幹部会議。品質会議。経営戦略。
  • 方針によるマネジメント。経営課題。是正処置の有効性。プロセスの指標。検出事案件数、監査員の力量。OH&Sクレームの再発有無、賞賛。利害関係者の期待。経営資源の必要性。問題解決能力。OH&Sパフォーマンスの向上。システム更新。OH&Sリスク未然防止、パフォーマンス向上機会への未然対応。
  • OH&S改善推進委員会。予算付けと組織変更、管理策プロセスの手順変更。

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