労働安全衛生マネジメントシステム の国際認証 規格 である ISO 45001。ISO45001では、PDCAサイクルによる継続的な労働安全衛生水準の改善を目的として様々なことを規格は要求しています。この要求事項 に従えば、PDCAサイクルによる有効なマネジメントシステムの構築ができるわけですが、これを根本的に理解するためには労働安全衛生マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルというものを理解する必要があります。

ということで、今回は労働安全衛生マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルとは具体的にどのようなものなのかといことについて解説していきたいと思います。

そもそもPDCAサイクルって?

そもそもですが、PDCAサイクルとはどのようなものでしょうか?

PDCAサイクルとは、P(計画)、D(実行)、C(確認)、A(改善)という4つのフェーズを繰り返すことで、モノゴトを継続的に改善していくフレームワークのことです。少しわかりにくいかもしれないので、私達の身近なものに例えてみましょう。

例えば、皆さんが1年間で風邪を引く回数をできるだけ少なくしようという計画を立てたとします。これを実現するために、まずは1月1日から12月31日までの1年間で、風邪を引く回数を前年比の20%に減らす目標を立てたとしましょう。

この目標を達成するために、

  • 一週間に二回の運動
  • 一日六時間以上の睡眠

この2つを計画し、それを1年間に渡って実行していきます。そして、それを実行できたかどうかを毎朝記録していきます。

しかし、どうしてもこの計画を実行できない日も来ると思います。このような場合には、「なぜ計画を実行できなかったか」ということを記録しておき、そして1年間を振り返るタイミングで「計画のどこに誤りがあったのか、どうすれば計画を実行できたか」ということをレビューするのです。こうすることで、過去の活動から、次年度はより綿密な計画を立てられるようになり、より健康的な日常を送ることができるようになることはイメージできると思います。

このように、PDCAサイクルとは、計画を立て、その計画を実行、実行結果を顧みて、次回の計画を改善する…そんな一連の流れを経てモノゴトを改善していく枠組みなのです。

改めて、労働安全衛生マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルとは?

労働安全衛生マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルでは、組織の労働安全衛生水準を高めることを目的として、計画し、実行し、確認し、改善していくサイクルを構築することを意味します。

具体的にISO45001では、以下のようにPDCAサイクルを構築し、労働安全衛生水準の継続的改善を図ります。

労働安全衛生目標の策定

労働安全衛生目標 とは、労働安全衛生方針と整合性の取れた計測可能な目標のことです。数値を伴った目標を掲げることで、PDCAのC(確認)を行う時にレビューしやすくなります。

また、この目標を策定する前には労働安全衛生上のリスクを抽出する必要があります。

労働安全衛生計画の実行

労働安全衛生目標を達成するための計画を策定し、その計画を実行します。

計画実行結果のレビュー

労働安全衛生計画を実行し、その結果を労働安全衛生目標と照らし合わせて「どの程度達成ができたか」ということをレビューします。

是正措置・予防処置

レビューの結果に基づき、労働安全衛生マネジメントシステムの改善点の抽出や具体的改善、計画実行の中で発覚したリスクについての予防を行います。

労働安全衛生目標の再設定

時間が経つと、組織の状況や課題も変わってきます。このため、定期的に労働安全衛生目標を見直し、またリスクアセスメントを行い、新たな目標を策定していきます。そして、次の計画にそれらを反映していくのです。

まとめ

今回は、労働安全衛生マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルは具体的にどのようなものなのかということについて解説してきました。このPDCAサイクルによる継続的改善は、ISOのマネジメントシステムの根本的な考え方でもあるため、しっかりと理解を深めた上でISO45001規格の労働安全衛生マネジメントシステム構築に取り組むのが良いでしょう。

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