• 「なぜなぜ分析」とは、問題や課題の根本原因を探るための手法
  • 「なぜなぜ分析」を成功させるには、的確に問題を把握し、組織の仕組み改善のために行う

製造現場では、多くの人や機械が製品をつくる過程において、さまざまな問題や課題が発生しています。小さな問題や課題であっても、積み重なることで経営に大きな影響を与えているかもしれません。そうした問題や課題の原因を分析するための手法として「なぜなぜ分析」があります。

考え方が非常にシンプルであるため、誰でも行いやすい点が魅力です。しかし、実際にどのように行うのかわからないという方も多いでしょう。

そこで、この記事では「なぜなぜ分析」の概要や進め方、成功させるポイントを解説します。

「なぜなぜ分析」とは

なぜなぜ分析とは、問題や課題の根本的な原因を探るための手法です。
発生した事象をもとに、「なぜ発生したか?」を基本的に5回程度繰り返し問いかけることで、根本的な原因が見えてくるといわれています。

分析するのにツールやシステムが必要ないため、製造現場でも手軽に実施できます。トヨタ生産方式の一つとしても有名です。

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「なぜなぜ分析」のやり方


それでは、具体的な「なぜなぜ分析」のやり方を3つのステップで解説します。

1.課題を設定する

まず、解決したい問題点をピックアップします。現場の声や運用の記録などを収集し、どのような問題が発生しているかを把握してください。その際には、従業員の主観的な意見をそのまま問題として捉えるのではなく、その意見の裏付けを取るようにしましょう。

問題点の具体例は、製造現場であれば「納期遅れの発生」「不良品の発生」「使用機器の不具合の発生」などが挙げられます。また、製造現場以外でも、「新商品の満足度が低い」「Webマーケティング施策の結果が得られない」「営業結果が前月比より悪い」などさまざまな要因においても活用できます。

2.「なぜ?」を繰り返し、原因を追究する

課題が明確になったら、「なぜ?」と問いかけを繰り返します。
追究していく過程で複数の要因が現れることもありますが、枝分かれしても構いません。枝分かれしたそれぞれの要素に対する原因を解明しましょう。

その際、「なぜ?」と問いかける回数は決まっていません。
根本的な原因にたどり着いたかどうかが大切です。根本的な原因にたどり着いたと思ったら、原因が合っているかの確認のために原因→課題へとさかのぼってみましょう。その際には、「〇〇だから、××になる」というように「だから」でつなげていくことで判断しやすくなります。

3.解決策を立て、実施する

分析した原因についての解決策を立てて、実施します。原因が複数ある場合には、それぞれの解決策を策定しましょう。

解決策を実施する際には、実施前後で記録を取ってください。そうすることで、その解決策が有効なのかどうかを評価できます。

「なぜなぜ分析」を成功させるポイント


「なぜなぜ分析」を成功させるポイントを解説します。

問題を的確に捉える

問題をピックアップする際には、的確に捉えることが大切です。そのためには5W1Hを用いて具体的に問題発生の状況を整理し、具体的に問題点を把握しましょう。

例えば、「納期遅れの発生」と課題が漠然としている場合、「人員不足だから」と問題解決できない原因に向かってしまう可能性があります。そこで、5W1Hを用いて「〇月×日に予定していたA社への納期が10日間遅れたのはなぜか?」と具体的に絞ることで、原因を絞って考えられるでしょう。

個人の問題ではなく仕組みの問題と捉える

課題を分析する際、「担当者が忘れていた」「担当者の集中力が散漫だった」というような属人的な原因に終着させないようにしましょう。というのも、属人的な要素を原因にしてしまうと、その現場に潜む根本的な課題を改善することなく、その担当者への指導で終わってしまいます。

例えば、「メールアドレスを間違えたまま送信した」場合でも、「担当者が気づかなかったから」ではなく、「アドレス帳が整理されていなかったから」や「メール送信のマニュアルが定まっていないから」といった原因を発見することが大切です。そうすることで対策を立てられるため、別の担当者に変わったときにも同様のミスは発生しにくくなるでしょう。

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品質の継続的発展を目指すならISO9001取得がおすすめ

なぜなぜ分析は、手軽に行える製造現場の問題の原因分析手法ではありますが、全社や工場、事業所といった大きな単位で品質を合理的に管理することが難しい可能性があります。そうした場合の品質管理を目指すのであれば、ISO 9001の取得がおすすめです。

ISO9001 とは、自社の製品・サービスの品質向上を目指す品質マネジメントシステム に関する国際規格 です。ただし、ISO9001では品質を向上するだけでなく、顧客満足の達成を目指しています。そのため、Q(quality)C(cost)D(delivery)という品質・価格・納期の3つのバランスを保ちながら高めていくことを重視しています。

製造業や建築業など、さまざまな業種の企業がISO9001を取得しています。ISO9001の詳細は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ISO9001とはなにか?導入企業や他の規格との違いを徹底解説!

ISO9001取得のメリット

ISO9001取得のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務効率化・生産性向上
  • 製品・サービスの品質向上
  • 取引先や消費者からの信頼獲得
  • 取引先の拡大
  • 公共事業の入札加点や参加条件を満たせる

ISO900認証取得を取得する過程で、品質マネジメントシステムを構築・運用するため自社の事業体制の強化が見込めます。また、第三者認証 であるため、ISO9001を取得すると自社の業務体制が国際的な基準に達していることの証明になり、取引先や顧客からの信頼を獲得できます。このように、ISO認証取得により、組織の内外に良い影響を与えられます。

ISO9001を取得する方法

ISO9001を取得するには、以下の2つの方法があります。

  • 自社取得:自社の社員で取得する方法
  • コンサル取得:プロのコンサルティング業者に依頼する方法

ISO9001を取得する企業の多くは、「コンサル取得」を選択しています。それは、自社取得できるほどISO9001に精通している人材がいないためです。
一方、コンサルティング業者に依頼することで、自社で行う工程の大部分をアウトソーシング可能です。月額の依頼料はかかってきますが、取得にかかる労力・期間・費用のいずれの面でも自社取得と比較して負担を少なく取得できるでしょう。

コンサルティング業者を選ぶポイントは、自社と同じ業種や企業規模の取得サポートがあるかどうかです。業種や企業規模によって抱える課題は大きく異なるため、自社に似た企業の取得サポート経験があると、さまざまな状況に対応できる可能性が高いといえるでしょう。

コンサルティング業者の選び方や料金相場については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ISOコンサルタントの必要性は?選び方やサービス内容、料金相場を解説

まとめ

毎日、大量の製品を製造している現場において、何らかの問題や課題が発生していることは多くあります。その際に、原因を曖昧にしたり、属人的に捉えたりしたりすると、同じようなミスが改善できません。その結果、年間の事業活動に合算すると、多くのロスが発生してしまうでしょう。

そうした問題や課題の根本的な原因を追究する手法が「なぜなぜ分析」です。やり方が非常にシンプルであることから誰でも行いやすいため、原因究明に困った際には、まず行ってみると良いでしょう。

ただし「なぜなぜ分析」がうまくいかない場合やより良い品質活動を目指し、事業体制を強化したい場合にはISO9001の取得がおすすめです。信頼できるコンサルティング会社に相談してみましょう。

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