この講座は、ISO マネジメントシステム運用に有効なさまざまなマネジメントの手法を紹介し、プラス思考で創造的なマネジメントをしていくための方法論を示すものです。これらのマネジメントの手法を学ぶ研修の実施が可能ですので、当社までお問い合わせください。

ジョハリーの窓

ネットに公開されているジョハリーの窓の説明を引用して、その概要を紹介します。
自分には「公開された自分」(open self) と「隠された自分」(hidden self) があると共に、「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自分」(blind self) や「誰からもまだ知られていない自分」(unknown self) もあると考えられます。

Ⅰ 開放の窓(自分にも、他人にも分かっている姿)

自分が考えている姿と、他人に見えている姿が一致している状態を示します。ここの領域が大きければ、誤解のない、円滑なコミュニケーションができるようになります。

Ⅱ 盲点の窓(他人に分かっているが、自分には分かっていない姿)

自分に分かっていない領域です。でも他人には分かっている姿。
「あの人、自分では気づいていないけれど○○だよね。」などと言われる部分です。

Ⅲ 秘密の窓(自分に分かっているが、他人には見せない姿)

他人に隠している姿です。ここの領域が大きいと、他人とのコミュニケーションが不自然になりがちです。

Ⅳ 未知の窓(自分にも他人にも分かっていない姿)

あなた自身も周囲の人も気付いていないあなたです。この部分があるから、
人生は楽しいのです。無限の可能性を秘めています。

これらを障子の格子のように図解し、格子をその四角の枠に固定されていないものとして、格子のみ移動しながら考えると、誰からもまだ知られていない自分が小さくなれば、それはフィードバックされているという事であるし、公開された自分が大きくなれば、それは自分開示が進んでいるととる事が出来るでしょう。

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自分開示、フィードバック、気づき、プラス思考

あなたが相手に自分開示すると、相手はあなたのことをより知るようになります。そして「開放」の領域が広がります。
あなたの話を聴いたり、あなたの様子を見たりした相手が、感じたことをあなたに伝えることがあります。
その言葉を聴いて、「そのように受け取られているのか」「そう見えているのか」と気づくことがあります。「盲点」の領域にあるものの気づきです。そして「開放」の領域が広がります。
「自分開示」と「フィードバック」を重ねることによって、「開放」の領域がどんどん広くなっていきます。自分洞察と自分理解が深まります。その過程で、あなたも相手も知らなかったことに気づくことがあります。「未知」の領域の「気づき」です。

成長のスパイラル

強い「意欲」は「行動」を生みます。「行動」すれば「結果」が出ます。「結果」が良ければ「自信」がつきます。「自信」は「意欲」を生みます。こうして成長のスパイラルが生まれます。
変化をもたらすのは多くの場合「行動」です。しかし、闇雲な行動がかえって事態を悪化させることもあります。適切な行動計画が必要です。
安全な場所・安心できる相手だからこそ、自分開示できます。自分開示は心理的な負担を伴うことがあります。他者が自分評価以上に自分を評価してくれると感じたとき、その評価を守りたくなるのが人の気持ちでしょう。特に自分に自信がない人ほどそうなりがちです。「本当の私を知ったら失望するかも・・・」その恐れが自分開示を躊躇させます。
自分に自信がない人は、自分の欠点(と思っていること)はよく分かるのに、長所には気づかなかったり、気づいても過小評価したりしています。そのような人に必要なのは、自分理解を深めること。自分理解を深める最初の一歩は自分開示です。
自分開示するには、「何を話しても否定されない」「何を話しても受け入れてもらえる」「個人情報が保護される」という安全な場所・安心な相手が必要です。

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自分発見シート

自分開示をするためには、自分を分析して今の自分にわかっている自分を自分発見シートで整理します。
自分発見シートでは、つぎの問いに答えながら自分自身をもう一度見直してみます。

  1. 今までの人生の中で最高の経験は何だったか。
  2. 今までの人生の中で最低だったのはいつのどんな時だったか。
  3. 過去に大きな転換点があったとするとそれはいつのどの事がきっかけか。
  4. 青春時代の自分の夢は何だっただろうか。
  5. 自分にとって人生でいちばん大事と思うこと(もの)は何か。
  6. 自分の最大の強みは何だと思うか。
  7. 自分が克服したいと思っている弱みは何だと思っているか。
  8. 自分が人から高く評価されていると思うところはどの点か。
  9. 自分が今後とも伸ばしたいと思う持ち味は何か。
  10. 今の自分にとって最大の障壁は何か。

以上の記入が終わったら、自分発見シートを記入してのまとめをします。

  1. 一番書きにくかった項目は、またその理由は何か。
  2. 今まであまり考えたことのなかった項目はどれか、また書いてみての感想はどうか。
  3. すべての項目を書いてみて、自分について何か気づいたことはあるか、それは何か。
  4. 自分はどれだけ自分を分かっているだろうか、どんな自分になりたいのだろうか。
  5. 自分は人生に対していった何を求めているのだろうか、何のために生きているのだろうか。

最後に自分のやり遂げた履歴書は何かを問い直します。
より充実した職業生活を実現するために、次の6項目で自分チェックします。

  1. そもそもあなたの本業は何か?
  2. これまでに実際にやり遂げた「一仕事」は何か?
  3. 顧客・上司・同僚の中で誰がそのことを証明してくれるか?
  4. 自分の仕事がある水準にあることを示す、どんな証拠があるか?
  5. 競争が激化する一方の社会に、対処していくのを助けてくれるような、新しい知人を会社という枠を超えたところで得たか?それはどこの誰か?
  6. 今年度末の履歴書は昨年の履歴書と違った内容になるだろうか?何が違うか?

職務の充実です。職務の拡大です。目標へのコミットです。今後の自らの責任・期待・役割・機能のマネジメントをしっかり動かしながら、状況の変化に適応しうるような、個の自律を促進します。それは「知識創造社会」に適合するためなのです。

ISO9001 :2015規格 の7.3 認識には「組織は,組織の管理下で働く人 々が,次の事項に関して認識をもつことを確実にしなければならない。c) パフォーマンスの向上によって得られる便益を含む,品質 マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献」とあります。自らの貢献を明確に認識するための手法です。

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