いまや、ITによる企業の経営は避けては通れない必須事項となっているといっても過言ではないでしょう。IT化を使いこなすことによって組織の業務を円滑にすることが可能となる一方で、IT 化によって蓄積され管理されている情報資産をどのように保護し、安全に管理していくかが企業としての課題ともなっています。そうした重要な問題に対応するために注目されているのがISO 規格の承認取得です。その特徴をご紹介します。

ISMS運営とは

ISMS とは、情報セキュリティマネジメントシステムのことを指します。近年、これまでにないほどにIT化が進み、情報資産に対する認識の重要性が注目されてきました。IT化が進む中で、不正アクセスの問題や、ウィルスによる被害、内外部からの情報漏洩など、情報資産の意識的な保護が必要な事例が増加しており、ISMSの必要性は今後も高まっていくでしょう。

そうした個別の様々なセキュリティ対策だけでなく、組織そのものの運用やセキュリティプランの構築、資源の配分といった様々な要素を管理するためにISMSの重要性は増しており、企業として自社の運用にしっかりと組み込むことが信頼性の向上と、実質面での損失の防止に役立っているのです。

情報セキュリティとして重要とされている要素には、認可されていない個人や組織に対して情報が公開されないような機密性 、正確さや完全さにおいて品質 を保証する完全性 、また認可された対象が使用する際に不自由なくアクセスできるような可用性が挙げられます。こうした柱となるシステムの構築を行い、かつ組織としての経営に十分に生かすことができるよう各企業が意識して取り組んでいるのです。

累計ダウンロード5,000件突破!ISO27001丸わかり説明資料

ISO27001とは

ISO27001 とはISOの規格として定められた国際基準であり、情報セキュリティに不可欠な要素が組み込まれています。ですから、システム開発業にとって、ISO27001の承認取得を目指すことは一つの目標であり、承認取得がなされた後に実際の業務にどのように活用していくかが大きなポイントとなるのです。ISO27001の特徴としては、どのような組織でも必ず適用させることが求められている必須事項のほかに、事業内容によっては除外される項目も含まれており、企業にとって自身の企業としての特性に応じて幅広く利用することが可能な規格となるよう配慮がなされています。ただし、適用項目の除外を安易に行ってしまうと、資産の保護の面で重要な損失を被る場合もあり、長い目で見た組織の発展を行っていく上ではより厳しい目線での取得や適用が求められるでしょう。

情報セキュリティマネジメントシステムに悪影響を及ぼさないことや、情報セキュリティの目的に相反しないこと、関連する種々の法規的な決まりが要求する事柄ではいことなど、適用の除外が認められる場合には、ほかの要素も十分考慮されたうえで判断がなされます。こうして十分な確認と方針が固まったうえでISO27001の取得を行うなら、それは企業にとっても情報セキュリティの実務的な面で大きな前進ともなりますし、信頼して取引をしたいと願っている取引先に開示することによっても、信頼性を高めるための効果的なツールとなるでしょう。

関連記事:【初心者向け】ISO27001とは?取得メリットや手順・費用について解説

ISO27001の活用方法

ISO27001は取得が目的ではなく、取得した後に生かすことが本来の目的です。そのために活用されているのがマネジメントレビューです。これは、組織が実施した監査内容をもとにして組織内で情報セキュリティがしっかりと実行されているかどうかを判断するための活動のことで、一年に一回は少なくても実施しなければなりません。

こうした定期的なマネジメントレビューが行われることによって、企業としての適切な情報保護が行われるよう運営していくことができますし、日々変わりゆくIT化の進歩の上で、自身のセキュリティ保護を見つめ直して必要な改善を図ることによって、何か問題が発生した際の対応にかかる費用や人的な損害、社会からの信用の失墜など様々な悪影響を未然に防ぐことができるように守ることができるのです。自社内での情報セキュリティ担当者は監査結果や運用の中で生じた様々な問題、改善するための具体的な提案などを考えるうえでの基準ともなり、企業のトップがより的確な情報保護対策に関する決定を行えるようサポートするものとなります。これには常に第三者からの苦情などが入らないか、そうした事例がすでに報告されていないかを確認する上でも重要な機会となるため、問題がたとえ生じた場合でも最小限の被害のうちに適切な処理を行えるよう企業を守ることにもなるでしょう。

このようにIT化は世界的な組織の在り方として今や当たり前のものとなっている中で、情報管理の側面から考えた場合継続的で定期的な確認作業と改善箇所の確認、具体的な施策が必要になることが分かります。その上でISO27001はぜひ取得承認を目指したい国際規格として知られており、その取得は企業の運用に直接影響を与えるだけでなく、外部の取引先からの信用にも影響を与える重要なものとなっているのです。

累計ダウンロード5,000件突破!ISO27001丸わかり説明資料
  • 無料資料 | ISO27001・Pマーク導入 徹底解説
  • 『ISO27001・Pマークを網羅的に分かりやすく』をコンセプトに、ISOコンサルタント監修のもとISO27001・Pマークについて図解などを交え詳細に解説しています。分かりやすいというお声も多くいただいていますので、ぜひ御社でご活用ください。
  • 必須ご担当者様名
  • 必須電話番号
  • 任意会社名
  • 任意メールアドレス
  • 必須個人情報の取り扱い
    (個人情報保護方針を読む)

ISOプロでは月額4万円から御社に合わせたISO運用を実施中

ISOプロではISO各種の認証取得から運用まで幅広くサポートしております。

また、マニュアル作成など御社に合わせたムダのない運用を心がけており、既に認証を取得しているお客様においてもご提案しております。

サポート料金においても新プランを用意し、業界最安級の月額4万円からご利用いただけます。

ISO27001、40,000円/月から作業工数ほぼ0実現!ISO新規取得・運用完全サポートならISOプロ