ISOマネジメントシステムに有効なマネージング手法 第3講座 ~エゴグラムテスト結果の代表的な型(パターン)~

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ISOプロ担当者

最終更新日: 2019年04月04日

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エゴグラムテストは100問ほどの質問に、YESかNOを選択するテストで、その結果は自動的に5つの自我の数値を表すように出来ています。5つの自画の数値が、折れ線グラフになるので、エゴグラムテストと呼びます。
エゴグラムテストの結果の代表的な型が10パターンあります。エゴグラムテスト結果のそれぞれのパターンの特徴を紹介します。エゴグラムテスト結果は折れ線の型をパターン類型で判定します。

∧の字型(円満パターン)NPが高い

∧の字型は、優しく思いやりがあり、一般に対人関係におけるトラブルが少なく、自分も他人も認める常識人といえます。日本人の平均パターンともいわれていますが、このパターンは自分を良く見せたがる人(いいかっこしたがり)の人も描いてしまいやすいパターンなので注意は必要です。日本人としての人間関係においては理想に近いパターンです。
NP をピークとしたゆるやかな「への字型」は、優しく温かみがあり、対人関係がうまくいきやすいタイプです。AC よりFC が高いので、自分をそれほど押さえつけることもなく、ある程度FC も高いので自分を適切に表現することができます。

N型(献身パターン・自己犠牲型)CPとAが低い

N型は、自分を犠牲にしてでも人に対して優しくし、気配りができるタイプです。ただ察することを大事にするため、自分が疲れて言いたいことが言えずに心のうちにためやすく、嫌な感情を後々までひきずりやすいので、ストレスになりやすいのです。
AとACが高いN型、またAが低いN型もありますが、NP とAC が高く、CP とFC が低いN 型は、NPが高く優しく思いやりがありますが、AC が高い人のために自分が我慢をする傾向があります。FC が低いので、自分をうまく表現することができず、ストレスを溜めやすいタイプです。

逆N型(自己主張パターン)CPとFCが高い

逆N型は、自他ともに厳しいタイプです。リーダーシップをとるなど、責任感も強いのですが、自己主張が強く、人の気持ちをあまり考えないなど、対人関係でトラブルが起こることもあります。しかし、その人の持つ野望が芸術や芸能面に向いた時、力を発揮します。
CP とFC が高く、AとACが低い逆N型もあります。NP とAC が低い逆N 型は、自分に自信を持って生きていますが、CP が高く他人に批判的になりやすいため、周りとの間に摩擦が生じやすいタイプです。FC が高いので自分を表現するのは得意ですが、NP が低いので温かみに欠ける部分もあります。

右下がり型(頑固・ワンマンパターン)CPが高くACに向かって低くなる

右下がり型は、頑固な人が多い型です。正義感も責任感もありますが、あまり融通が利きません。上から目線であったり、他の人の意見に耳を貸さず、怒りやすい性格で反発を受けたりします。
責任感が強く、しっかりしていますが、支配的でワンマンになりやすいタイプです。AC が低いので、個性的ではありますが、人の意見を聞こうとしない部分があります。

左下がり型(人頼みパターン)CPが低くACに向かって高くなる

左下がり型は、おとなしく、人にも気遣いをしますが、リーダーシップをとったり、面倒を見たり、とかは苦手です。自信を持てず、くよくよと悩むことも多いタイプです。
良い子に見えますが、主体性を欠き、基本的には甘えん坊です。

V型・U型(葛藤パターン)CPとACが高くAが低い

V型・U型は、A が極端に低く、FCまたはNPも低いU型もありますが、CP とAC が共に高いV 型・U型は、自分にも他人にも厳しくストレスを抱え込むタイプです。「こうあるべきだ」「…しなければならない」と自分や他人に要求しますが、反面口にしてそれを言えず、自分を責める時も多く、いつも心の中で葛藤を繰り返し悩み多き人です。また、客観性よりも主観性が強いため、人間関係にも苦労するタイプです。
強い批判を抱きながら適切な自己主張ができずに、常に葛藤状態にあります。ジキルとハイドのような二面性を示すこともあります。

W型(苦悩パターン)NPとFCが低い

W型は、完全主義の人が多く、こうあるべきとの思いと、現実のギャップに悩むタイプであります。高い目標を掲げ、実行し、現実を吟味したり、分析したりする分、悩みも深刻になります。結果にいつも満足せず、自責の念を持ちやすいのです。それに加え、他人と温かく楽しく交わることが下手で、不快な気持を持続させやすく、その結果ストレスを多く抱えうつ状態にもなりやすいのです。
憂鬱な状態にある時に、W 型がよく現れます。几帳面で真面目ですが、優しさや楽しさといった感情が乏しくなっています。

M型(明朗パターン)NPとFCが高い

M型は、明るく朗らかな人が多いパターンです。他人に対する思いやりがあり、好奇心旺盛で楽しいことが好きな人ですが、M の角度が急な場合は、わがままと呼ばれることもあるので、注意が必要です。Aがあまりに低い場合は情に流され物事を冷静に客観的に捉えることができず、問題になる場合もあります。
M 型は、NP とFC が高いので、人間関係は豊かで、一般的に適応は良いのですが、ただA が低すぎると、行動にブレーキが利かず、問題行動が現れることもあります。

A 優位型(合理的パターン)Aが高い

A 優位型は、円満パターンと似ていますがNPではなくAが高く理性的で合理的な考えを重視します。冷静で客観的な長所を持ち、事実に基づいて判断する力、情報を収集したり、分析したりします。情に流されず現実的である。欧米では理想的なタイプと言われています。

逆∧の字型(かんしゃくパターン)NPが低い

逆∧の字型は、自他ともに否定しやすく余裕がないタイプです。いつもいっぱいいっぱいの状態です。思いやりに欠ける部分があります。
参考文献 https://jobchange-recipe.com/egogram/

今の自分の自我状態から、どのパターンなのかが分かり、同僚のパターンが分かれば互いに知る範囲が広くなり、互いに自分をコントロールでき、自分のマネジメントに役立つだけでなく、組織内の人間関係の良好な維持にも役立つと思われます。
エゴグラムテストはネット上に公開されています。

ISO9001:2015規格7.1.4 プロセスの運用に関する環境には「組織は,プロセスの運用に必要な環境,並びに製品及びサービスの適合を達成するために必要な環境を明確にし,提供し,維持しなければならない。注記 適切な環境は,次のような人的及び物理的要因の組合せであり得る。b) 心理的要因(例えば,ストレス軽減,燃え尽き症候群防止,心のケア)」とあります。組織におけるストレスを軽減する手法としてエゴのタイプを相互に知ることは有効です。

この記事の著者
清水正敏(ISO マネジメントシステム構築運用コンサルタント /ISO 品質システム&食品安全システム審査員)
平成15年ISO品質システム審査員登録、平成20年からQMS 審査員としていくつかの審査機関の審査に従事。システム論と問題解決技法とを統合したマネジメント手法によるマネジメントシステム構築と運用の支援を標榜し、コンサルタント及び研修講師、審査員を勤める傍ら、取材・文筆など多方面で活躍。主な著書は『竹輪の頭はどっち?!』(メタブレーン)『ISO 審査革命』(オンブック)など。

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