産業廃棄処理業で注目を浴びているのが、ISO27001 の取得です。ISO 27001を取得していれば、国際規格 による情報セキュリティマネジメントシステムを顧客にアピールすることに繋がるからです。ではなぜ今産業廃棄処理業で情報資産の取り扱いや個人情報の管理体制を強化すべきなのかをご紹介します。

産業廃棄物の情報は依頼者にとって重要な情報

産業廃棄物の処理といっても、さまざまな廃棄物が存在しています。産業廃棄物とは事業活動において生じた廃棄物のことで、廃棄物処理法により規定があります。これらは20種類に分類されており、あらゆる事業活動に伴う燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくずやコンクリートくずおよび陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物の糞尿、動物の死体、以上の廃棄物に該当しないものです。さらに特別管理産業廃棄物の分類も存在しており、爆発性や毒性、感染性のある廃棄物が含まれます。

このように産業廃棄物といってもさまざまな物質を取り扱い、なかにはどこから撤去してきたかの情報に機密性がある物質も存在しています。これらを外部に漏えいしてしまえば、大きな問題に発展することも少なくありません。また、産業廃棄処理業では、依頼者が廃棄する物質や土壌に関する情報を厳守すると共に、外部に委託する場合も管理を徹底する必要があります。たとえば廃棄物の運搬や処理、再処理を委託する場合、処理に必要な調査の委託などです。

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産業廃棄処理業で信頼を獲得するためには

さまざまな機密性がある物質を取り扱う産業廃棄処理業では、依頼者の信頼を獲得するために、情報管理の徹底が求められます。そのなかで注目を浴びているのがISO27001の存在です。ISO27001とは国際規格による情報セキュリティマネジメントシステムで、ISMS によるものです。ISMSは組織においてセキュリティを管理する仕組みとなっています。機密性、安全性、可用性をバランスよく維持し、組織にとって情報を有効に活用することにも繋がります。ISO27001を取得していれば、個人情報の処理に係る姿勢を明確に提示することが可能となり、依頼者にとって安心、安全に廃棄物を処理してもらう業者の選定にも役立っているのです。

ISO27001取得は、高度に情報セキュリティを管理していることの証明になります。個人情報の保護は産業廃棄に係る業者にも関連しており、大きな信頼を獲得できれば依頼者との信頼関係を一層築き上げることに繋がるのです。ISO27001の取得は適切なセキュリティ管理により、脅威から守り、保護し、適切に管理しているアピールになります。

ISO27001の取得は、業者が取り扱う個人情報の管理体性が徹底できることはもちろん、廃棄において間接的に係る委託先の選定にも役立ちます。廃棄処理には外部事業者に委託する例もあるため、適切なルールを設け、安全が確保できると判断した委託先のみに取引すれば、依頼者にとっても安心感が得られます。

ほかにも社員の教育体制強化にも繋がり、スタッフ1人1人の認識を高め外部に漏えいしないよう対策が可能です。近年は社員1人が書類を持ち出し漏えいしてしまう問題や、重要事項が含まれるパソコンの管理方法が甘い場合、安易にネットで流出させてしまう事例などもあります。これらの問題は社員の認識の甘さが問題となっており、個人がセキュリティの意識を高めることができれば、企業の信頼感を得ることにも繋がるのです。ISO27001では情報の洗い出しや計画、セキュリティ教育まで関連しており、ISO27001の取得するうえで企業全体の流出リスクに対する認識が高まります。

クライアントが産廃処理の依頼に神経質になる理由

廃棄物の処理において情報が漏えいしてしまえば、重要な機密情報が漏れてしまう恐れがあります。そのような廃棄物を扱わない業者であっても、情報の漏えいがある会社に依頼をしたいとは考えません。個人情報の管理体性が甘ければ、廃棄処理をいい加減にやっている、不正に処理していると考えられる場合もあるのです。廃棄物の処理に違反すると、刑事処分の対象となることがあります。違反内容によっても異なりますが、最大で5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金に科せられることもあります。また、許可のない事業者への処分委託についても、法第12条第5項に該当します。

過去の事例では廃棄物処理を受けた業者が自ら処理をせず、無許可の業者に委託し不正に処理した例があります。処理の委託だけでなく運搬に関しても無許可の業者に委託する例も見られているのです。なかには山林に不正投棄したり、生活に支障がある投棄をしたりして、措置命令の違反に当たる事業者もまれにあります。このように依頼者にとっても、知らなかったでは済まない問題であるため、産業廃棄処理業がISO27001取得していることで、安心して依頼できる業者だと判断することは重要だといえるのです。

産業廃棄処理業では機密性のある情報を取り扱うケースもあるため、管理体制の強化が必要となります。セキュリティ対策を講じることにより、同時に依頼者への安心も高まり、お互いに信頼関係を築くのに役立つでしょう。

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