あいまいなルールを明確化!取得過程を教育にも活用したハイキス
クライアントプロフィール
- ハイキス株式会社
- 取締役 事業開発責任者 木村将 様辻隆寛 様
- 課題
- 営業面でのPRや社員教育を強化し、事業をステップアップさせたかった
- 業種
- 製造業
- 規模
- 21~50名以下
- 規格
- ISO9001,ISO27001
今回の「ISOプロが訊く」は、滋賀県の「ハイキス株式会社」様に、リモートでお話を伺いました。ハイキス株式会社様は、1997年に創業した製造業の会社です。半導体の部品製造や各種機能部品の製造、セラミックスやガラスといった難削材の加工を手掛けられています。インタビューでは、ハイキス株式会社様がどのような理由で2つのISO認証を取得し、会社全体がどのように変わっていったのかを、詳しく伺ってきました。
セラミックスやガラスの加工、部品製造を手掛けるハイキス様
――まずハイキス様について、会社概要や具体的な事業内容などをお聞かせください。
木村様:
弊社は1997年に設立し、主に半導体の部品製造や、各種機能部品の製造を行っています。事業内容は大きく3つで、材料を削り出して部品を形作る「加工」、装置を組み立てる「アセンブル」、商品出荷前に行う「検査」に分かれます。特に加工の分野では、ファインセラミックスやガラスなどの硬くてもろい材質に特化しており、材料の切断から仕上げまでを一貫して請け負っています。
セラミックスは、ご家庭にある包丁や、電柱の上部にある白くて丸い絶縁体(がいし)にも使われています。弊社が加工を請け負うセラミックスは、半導体を製造する装置や医療機器の中にも多く使われていまして、普段目に触れることは少ないかもしれません。しかし、自動車やPCの部品である半導体の製作には欠かせない部品として、皆様の生活に深く浸透していると考えています。
今回ISOを取得した部署は、まさにこの「加工」を扱う部署です。取得した規格は、ISO9001とISO27001の2規格です。
役立つコンサル資料でスムーズに2規格を取得 コスト面・サポート面も◎
――2つのISO規格を同時取得されていますが、同時取得を検討されたきっかけを教えてください。
木村様:
まずISOの取得を検討した理由は、営業におけるPRや、社員教育の一環として効果的だと思ったからです。そして当初はISO9001のみの取得を検討していたのですが、コンサルの方との打ち合わせを通じて「昨今、製造業でもISO27001を取得する企業が増えている」と知りました。それまでは、「ISO27001はIT企業向けの規格だ」というイメージがあったんです。そのイメージが変わったため、事業をステップアップさせる意味でも、ISO27001とISO9001の同時取得を検討するようになりました。
――2規格同時取得にあたって、不安や懸念点はありましたか?
木村様:
正直なところ、同時取得を進めると、ISO取得のための工数が多くなるのではと懸念していました。しかし実際には、貴社から非常に実用的な資料を頂き、スムーズに各種対応を終えることができました。
――ISO取得を外注された理由と、弊社をお選びいただいた理由を教えてください。
木村様:
ISO取得の情報収集を開始した頃は、外注しないことも視野に入れていました。しかし、複数のコンサル会社様に話を伺うなかで、「外注を通して、社内にもISOの取り組みを浸透させること」が、弊社の状況や目的に合っているのではと考えるようになりました。
外注先を決めるにあたっては、各社から見積もりを取り寄せました。なかでも貴社はコスト面がリーズナブルで、サポートの内容も自由度が高かったため、弊社にマッチしていると考え契約させていただきました。
――ISOの取得に際し、実際にどのような取り組みをされましたか?
辻様:
ISO9001については、取引先の企業様が取得されていたこともあり、要求事項がある程度分かる状態で取り組み始めました。そのため、新たな取り組みを始めたというよりは、これまでやってきたことを整理し、明確化したという印象です。
ISO27001については、不足していた部分も出てきたため、新たに導入する取り組みもありました。それ以外の部分については、ISO9001と同様に内容を整理し、明確化を進めた形です。
既存の業務もより円滑に!社外からの監査にも生きる2規格
――ISOの取得前後で、導入の効果や社内の変化は見られましたか?
木村様:
社員たちが業務に取り組む姿勢を見ていて、「意識が向上しているな」と感じました。また、これまであいまいになっていたルールや仕組みが、ISOの取得過程で明確になり、業務がより円滑に進むようになっています。営業面でも、弊社の体制が信用に値するものだということを、効果的にPRできると思います。品質面に加え、情報セキュリティ面でも適切な管理体制が維持できるということで、2つのISO規格を強みとして生かしていきたいです。
――今後、ISOをどのように活用していきたいですか?また、貴社の今後の展望を教えてください。
木村様:
営業時に弊社の紹介をする際、体制を分かりやすくアピールする手段として活用していきたいです。また、既存の取引先企業様に関しても、監査を実施する企業様が増えてきている印象です。ISO9001に基づいたヒアリングや、現場の確認を受けたこともあります。今後は、ISO規格を生かして、こうした監査にもスムーズに対応していきたいですね。
まとめ
ハイキス様は、ISO9001とISO27001の2規格を、スムーズに取得されています。もともとISO9001にはなじみのあったハイキス様ですが、取得過程においてあいまいなルールを明確化し、既存の業務もより円滑に。コンサルを通じて2規格を取得したことで、営業面のみならず、社員教育の面でも効果が表れているようです。複数規格の取得を目指すのであれば、コンサルに外注することは、社員教育の面でも効果的といえるのではないでしょうか。
ISOプロでは、お客様に合わせた柔軟な対応を心がけております。ISOの取得を検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
会社情報
社名 | ハイキス株式会社 |
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設立 | 1997年 |
資本金 | 3560万円 |
所在地 | 滋賀県長浜市加納町288-1 |
URL | http://www.hikis.co.jp/index.html |
記事掲載日:2022年11月01日