加速する業界競争で波に乗る！PCらいふパソコンレンタルサービス

今回の「ISOプロが訊く」は、岡山県の「PCらいふパソコンレンタルサービス株式会社」様に、リモートでお話を伺いました。PCらいふパソコンレンタルサービス株式会社様は、2018年に設立した、パソコンレンタル業の会社です。個人向けの事業を法人向けの事業へと発展させ、全国各地にパソコンレンタルのサービスを届けています。インタビューでは、PCらいふパソコンレンタルサービス株式会社様がISO27001認証を取得した理由や、取得前後での社内外の変化を詳しく伺ってきました。

全国にパソコンレンタルを提供するPCらいふパソコンレンタルサービス様

ーーまずPCらいふパソコンレンタルサービス様について、会社概要や具体的な事業内容などをお聞かせください。

平岡様：
弊社は2008年に事業化し、2018年にPCらいふ株式会社より分社化した、パソコンレンタルを手がける会社です。従業員は私を含め5人で、私のほかに社員が2人、パート社員が2人います。具体的な事業内容は、ノートパソコンをメインとしたIT機器のレンタルサービスです。北海道から沖縄まで全国対応しており、1日だけの短期レンタルから、年単位の長期レンタルまで可能。台数も1台～100台以上と、お客様の要望に合わせて臨機応変に対応しています。

ーーPCらいふ株式会社様から分社化されたということで、その経緯も教えてください。

平岡様：
PCらいふ株式会社は私の父が代表取締役を務めており、パソコン教室の運営を主に行っている会社です。2000年の創業当時は、ちょうどWindows98が出てきて、インターネットが流行し始めた頃でした。そこでITブームが来ることをを見越した父が、パソコン教室を始めたのが、PCらいふ設立のきっかけです。時期がよかったこともあり、教室は1年間で3箇所に増え、現在は20箇所になっています。ただ、黒字化が難しい事業だったこともあり、少しでも利益を増やそうと生徒さん向けにレンタルサービスを始めたのが、弊社立ち上げのきっかけでした。当時は競合が2～3社しかなく、しかも法人向けでしたので、個人向けのパソコンレンタルサービスを始めました。

運営を続けていく中で転機になったのは、東京の大きい会社様から「100～200台ほど、1年間貸してほしい」という依頼が入ったことです。当時パソコンの在庫は10台ほどしかありませんでした。しかしそれを機に、「在庫を増やす一方で、1年間でやっと利益が出るような見積り」を出したところ、ご依頼いただけたんです。そこで一気に在庫を増やすことができ、今では保有在庫数は1,000台以上となり、有名大手企業様からもお問い合わせを頂けるようになりました。

ーーPCを購入ではなくレンタルするメリットとは、具体的にどのようなものですか？

平岡様：
パソコンは場合によっては、購入するよりもレンタルする方が、手軽でコストパフォーマンスが高いんです。ご依頼の目的としては、「イベントや研修で使用したい」「短期間だけパソコンを数十台用意したい」という内容が多いですね。また、官公庁をはじめとして「社内の手続き上、購入ではなくレンタルにする必要がある」というケースもあります。パソコンは3年もすると型としては古くなってしまいますが、レンタルであれば、月額料金はそのままで新しい機種と交換することも可能です。そういう意味でも、購入と比べた時にメリットがあるのかなと。また、「パソコンが壊れたから代替機として使いたい」「出張の時に個人で使いたい」という、個人のお客様からのご依頼もありますね。

ーー貴社の強みや、サービス提供において大事にしていることも教えてください。

平岡様：
一人ひとりのお客様に対し、親切丁寧に臨機応変な対応をすることを心掛けています。岡山県の津山という田舎町で事業をしていますので、競合他社に勝つためにも、お客様への対応はとても重要なことだと考えています。女性スタッフが多いことを生かし、細やかで親切丁寧な対応をお届けできればと思っています。

「ISOプロを選んで正解」スピーディーな対応に感謝

ーーISO27001の導入を意識されたきっかけを教えてください。

平岡様：
「取得しなければ取り残されてしまう」という危機感を、すごく感じたからです。というのも、大手企業や官公庁からお見積り依頼を頂く際、セキュリティに関するチェックシートへの記入を求められることが増えまして。その内容に、「ISO27001を取得しているか」という項目が、ときどきありました。お客様は絶対に相見積もりをされているでしょうし、競合他社を調査したところ、やはりどこもISO27001を取得していて。「ISO27001を取得しているか」という項目にチェックがつけられるかどうかは、かなり大きいポイントだと思うようになったのがきっかけです。

ーーISO27001に関し、競合他社様の状況は今どのようなものですか。

平岡様：
コロナ前から意識していた他社様は3社ほどだったのですが、コロナ禍でリモートワークの需要がものすごく増えて、競合他社もかなり増えました。最近できた企業はわかりませんが、以前から意識していた3社は、いずれもISO27001を取得していましたね。そのうち1社は以前取得していなかったので、先に取得しようと思ったのですが、おそらくタッチの差で今年取得したようです。それでも、早めに取得してよかったと思っています。弊社の強みは、その3社と違って岡山県以外に営業所がなく、固定コストが抑えられている点です。その分、価格勝負では絶対に負けないと思っているので、そこにISO27001の取得という武器を加えることができました。

ーーISO27001の取得に際し、弊社を選んでいただいた理由を教えてください。

平岡様：
営業の方の対応が、とてもよかったからです。3社ほど問い合わせや見積りを依頼したのですが、その中で一番ISOプロの反応が早くて。問い合わせ後に電話を頂いたのですが、「ちょうど来週岡山に行く用事があるので」と、実際こちらに来てくださいました。実際、お話しした感じもよかったですし、最初に来ていただいたので、一番具体的な相談をさせていただきました。価格も各社そこまで変わらなかったですし、営業の方のスピード感と印象の良さが決め手でしたね。

ーーISOプロのサポートを受けてみて、感想はいかがでしたか。

平岡様：
もう、本当に助かりました。ISO27001を早く取得したかったのですが、ほぼコンサルタントの方が進めてくださって、とてもスピーディーでした。Zoomミーティングでいくつか宿題をもらったくらいで、あとはマニュアルもほぼ全部作ってくださいました。ヒアリングした内容も、いい感じでそのマニュアルに落とし込んでくれていて。こちらもなるべくコンサルタントの方の負担にならないよう、早めのお返事を心がけていたのですが、大変なことはほとんどなかったです。ISOプロを選んで正解でした、本当に感謝しています。

セキュリティ意識の高まりを受け、社内の仕組みも改善

ーーISOプロへのご依頼を通して、導入の効果や社内外の変化は見られましたでしょうか？

平岡様：
従業員たちのセキュリティに対する意識が、かなり向上しました。情報マネジメントにおいて、一番大事なのは従業員の意識だと思っています。セキュリティにおいて何かトラブルが起こるとしたら、原因はヒューマンエラーであることが多いからです。どんなにセキュリティの高いソフトやシステムを導入しても、従業員が変なサイトに飛んだり、怪しい添付ファイルを開いてしまったりしたら、トラブルになりかねませんよね。

ISO27001を取得した結果、日々の業務の中でもセキュリティに関する工夫が増えました。例えば、怪しいメールが届くなど違和感や危険を感じたときは、各自がGoogle スプレッドシートに入力して、状況を共有するようにしています。そして、その内容に関して3か月に1回、リスクマネジメントミーティングをするようになりました。これまではそういう取り組みも全くしていなかったので、日常的な活動においても、かなりセキュリティ面が改善できたと感じています。

そして、ISO27001を取得したことで、相見積もりで競り負ける確率はさらに減っていくと思います。弊社のHPを見ていただくことで「ちゃんとISO27001を取ってるんだ」ということが伝わるので、新規問い合わせの増加にもつながっていくと考えています。

ーー今後、ISO27001をどのように活用していきたいですか？

平岡様：
HPなどで、ISO27001を取得していることをPRしていきたいです。また、コンサルタントの方からアドバイスを頂いたSDGsへの取り組みについても、少し興味を持っています。従業員に女性が多いことや、レンタル事業による資源の持続的な活用を、SDGsへの取り組みとしてPRしていくかもしれません。そこに関しても、また相談に乗っていただけると嬉しいです。

まとめ

PCらいふパソコンレンタルサービス様は、コロナ禍により競争の激しくなったパソコンレンタル業において、競合との商戦を勝ち抜くべくISOを取得されました。コロナウイルスの流行でリモートワークの需要が増えた昨今、パソコンレンタル業はもちろん、インターネットを利用する企業において、リスクマネジメントの必要性はより増しているのではないでしょうか。ISO取得を通じて従業員のセキュリティ意識を高めることは、ヒューマンエラーの防止にも役立つでしょう。ISOプロでは、お客様に合わせた柔軟な対応を心がけております。ISOの取得を検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。