出産についての産後休暇、育児のための育児休業を経て、いよいよ会社へ復帰しようという方もいるのではないでしょうか。しかし、一旦仕事の現場から離れてしまうと、復帰後にきちんと仕事をしていけるのか不安という場合もあるかもしれません。また、子どもがいなかったときと比べて働き方が制限される場合も多くなります。そのため、復帰しても、退職してしまう人も少なくないというのが現状です。

人手不足が叫ばれている中、会社はさまざまな取り組みを始めています。今回は、育児復帰を促すユニークな企業の取り組みなどについてご紹介します。

なりキリンパパ・ママ制度

なりキリンパパ・ママ制度は、キリンビールやキリンビバレッジなどで実施されている制度で、労働生産性を向上させることを目的としています。

この制度は、子どもを持たない社員も含めて、子どもを持つパパやママになりきり、1ヶ月単位で時間制約や突発的な事態への対応を要する働き方を行うようにしています。このような体験を通して、実際に女性が子どもを持つようになっても、きちんと働くことができるという自信を持つことができたといいます。さらに、周囲のマネジメント能力の向上や組織カルチャーに変革が起こったのです。

女性のキャリアについて、前倒しで実施することによって、出産・育児前に得意分野を極めることができ、仮に出産や育児でブランクができても、円滑に職場復帰できるようになっているのです。

こうした取り組みなど、キリンビール株式会社は、出産や育児から早期に職場復帰支援することに意訳的な企業として有名になっています。

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帰宅後プラス1時間リモート制度

UNCOVER TRUTH社では、17時までの勤務プラス1時間のリモートワーク制度を実施しています。この制度は、通常のオフィスでの時短勤務にプラスして、1時間自宅などで仕事をする働き方です。この制度を採用することによって、時短制度ではなく、通常の8時間勤務が可能になっていることに特徴があります。

また、裁量制も採用しており、時短勤務を選択することも可能になっているのです。当社は、「優秀な人材を採るためなら、その人に合わせて会社の制度を作っていく」という会社の文化が育っており、モチベーションにつながっているといいます。

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育休復帰支援プラン策定マニュアル

厚生労働省のホームページでは、育休の取得から育休後の職場復帰について、会社で円滑に進むことを目的として、「育休復帰支援プラン」策定マニュアルを公開しています。

中小企業を対象としていますが、小規模な企業から大企業まで、参考にできる部分はあるので、ぜひ参考にしてみてください。

さらに、厚労省のページは、育児プランナーによる無料支援制度も実施しています。育児プランナーは、育休復帰や経営支援のノウハウを持っている社会保険労務士や中小企業診断士など専門家が担当しているのです。

そのため、育休復帰のための制度を作ろうと思っているけれど、よく分からないなどという場合に支援を無料で受けることができます。

育児休暇後に退色する社員を減らす取り組みを行っている企業の事例を紹介してください。

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子育て支援に取り組み退職を防止しよう

近年、人材不足が社会問題になっています。人材不足のために、業務がまわらなく、経営を悪化させる要因にもなっているほどです。こうした事態を防ぐためには、少しでも退職者を減らして女性の人材流出をなくしていく必要があります。

育休復帰支援プラン策定マニュアルや育児プランナー支援なども利用することができます。他の企業のユニークな取り組みも少しずつ実施・公表されています。ぜひ参考にして、子育て支援制度を作るなどしていくことをおすすめします。

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弊社担当のご紹介
道政典子
道政典子(助成金コンサルタント)
入社3年目。助成金申請サポート含む複数事業を展開する会社の経営経験を活かし、主に助成金を活用した女性が働きやすい環境づくりをサポート。現在は年間80社以上の企業を支援する。