都心から35km圏内というアクセスしやすい立地からベッドタウンとして多くの人が暮らす春日部市。東北自動車道、常磐自動車道のちょうど真ん中に位置していることから交通の利便性も高いエリアです。こうした立地特性を生かし、市内の産業指定区域に事業所を新規開設もしくは拡張すると企業誘致奨励金を交付するなど企業誘致を積極的に行なっています。春日部市で事業者が活用できる助成金や補助金には、どんなものがあるのか、ご紹介していきましょう。
目次
春日部市創業支援事業
平成27年2月に経産省と総務省が策定する「創業支援計画」の認定を受けた春日部市。創業支援に関する支援事業を数多く実施しています。創業啓発セミナーの開催や、創業相談、春日部ビジネスプランコンテストの実施に加えて、次のような補助金や税金優遇制度を用意しています。
春日部市法人設立応援補助金
春日部市法人設立応援補助金は、春日部市内で起業した人に対して登録免許税などが補助される事業です。補助対象は、登録免許税で、最大3万7,000円もしくは補助対象経費の1/4が補助されます。
春日部市商店街等連携ふれあい事業費補助金
春日部市商店街等連携ふれあい事業費補助金は、市と連携して販売促進活動を行う商業団体(商店街など)に対して、市内の商業活性化に貢献しているとして、補助金を支給しています。
平成29年度には、大池商店街、豊春駅西口商店街、春日部市商店会連合会などが事業に認定されています。
補助対象になるのは、敬老会や音楽祭、成人式などの市の事業と連携して販促活動を行う商店街等の販促費用の一部。
補助金額は、補助対象事業費の100%以内の額で、最大50万円。ちらしやポスター、のぼりの制作費などが50万円以内であれば全額補助してもらえる事業です。
「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!
助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説春日部市企業誘致奨励金
春日部市の産業指定区域(庄和インター周辺地区)に流通業務施設・工場施設・商業施設を新たに建設する企業に対して、春日部市では企業誘致奨励金を支給しています。
申請条件は、敷地面積3,000平方メートル以上・従業員数は10人以上など制約があるものの、基準内であれば、固定資産税相当額が交付される魅力的な制度。
固定資産税相当額は事業を開始後、最初の課税年度から最大3年間。1年目には固定資産税相当額の全額、2年目には9/10、3年目には8/10が交付されます。
春日部市中小企業退職金共済掛金補助制度
市内で1年以上事業を継続していて、100人以下の従業員を常時雇用(卸小売・サービス業は20人以下)している企業に対して、交付されているのが春日部市中小企業退職金共済掛金補助制度です。
市内で働く人の雇用安定化などを目的としてこの補助金は、退職金共済の掛け金の一部が補助してもらえるというもの。
毎年2月中に、前年12月までに払い込んだ共済掛け金に交付されます。
補助金額は従業員1人あたり月々の掛け金2,000円を限度とし、掛け金の1/10が3年間補助してもらえます。
補助金・助成金以外にもビジネス支援が盛んな春日部市
商店街の活性化や、企業誘致、法人設立サポートなど幅広い補助金・助成金事業を実施している春日部市。なかでも企業誘致に関しては、特区を設けて固定資産税分を還元するなど優遇策を積極的です。補助金事業以外にも、販路拡大支援や人材育成支援などの経営支援事業を多く実施しています。
また、埼玉県では「埼玉県の稼ぐ力」強化に向けて、地域未来投資促進法を活用した設備投資支援措置が実施されています。興味のある方は、春日部市の産業振興課などに問い合わせてみるといいでしょう。
補助金以外にも、海外ビジネス支援や工場・空き店舗のマッチング制度といった、使える事業が意外とたくさん!ぜひフル活用してビジネスに生かしてみてくださいね。