群馬県高崎市で起業するなら助成金や補助金を活用しないと損をします。高崎市は群馬県で最大人口をほこる中核市です。江戸時代は高崎藩の城下町で、中山道の宿場町、商業、物の集散地として栄えました。2019年現在はビジネスの街として知られ、高崎駅周辺に宿泊施設が集まっています。新幹線を使用すれば東京まで約50分で行ける交通利便性も、ビジネス都市として発展した要因のひとつでしょう。

ビジネス以外にも、高崎駅周辺は日本人だけでなく外国人の姿も多く見られ、観光地としての強みを持っています。観光販売、ものづくり、サービス、さまざまな分野でのビジネスチャンスがあるのは高崎市の魅力です。ただ、起業や新しいことへのチャレンジなら十分な資金がないと不安になります。高崎市は助成金や補助金を設けていますが、具体的な内容をチェックしておきましょう。

まちなか商店リニューアル助成事業補助金

目的

店舗の改装や、よく使う備品についての購入費を助成。魅力ある商店づくりのため。

対象企業や事業

店舗などで営業している人。すでに店舗を借りて営業、スタートしようとしている店舗所有者、高崎市内に法人開設届を出しているチェーン店、フランチャイズ店が対象。業種は、小売、宿泊、飲食サービス、生活関連サービスなど。暴力団排除条例に該当、食品衛生法など各種法令違反、市税滞納があると条件を満たしても受けられないため注意してください。性風俗関連特殊営業は取得できず、店舗の床面積も得られる条件として関係するため事前確認しましょう。

助成金額

費用の1/2で上限は100万円2回まで。1年度当たり申請できるのは1回限り。店舗改装などの工事は20万円以上で1/2。店舗でよく使用する備品購入は1個1万円以上で合計10万円以上(税抜き)1/2の補助。

店舗の老朽化や現代的な外観にしたいなど、店舗に関連する問題は多いです。よく使う備品も、ひとつひとつはたいした金額ではないかもしれませんが、ちりも積もれば山となり経営を圧迫します。高崎市は商業を活性化させるための補助金を設けているためチェックしましょう。商売を営む人以外に今からスタートさせようとしている人も対象です。

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展示会等補助金

目的

新製品開発や技術水準の向上から販路拡大。技術の宣伝支援。

対象企業や事業

出展補助と開催補助があります。出展補助の対象は高崎市内に主な事業所を有する中小企業。製造業や群馬県一社一技術に選定されている製品を出品する事業者。開催補助は展示会などを主催する市内に事業所を有する中小企業者で構成された商工関係団体など。対象事業は、販売促進だけ目的とした展示会以外。公的機関や商工業関係団体が主催、後援などをしている展示会など。民間事業者が3年以上連続して開催している展示会、出展企業数が100社以上の展示会。

助成金額

出展補助では補助対象経費の合計1/2以内の金額。上限は国内展示会で20万円。国外は30万円。開催補助は開催経費の合計額1/2以内。上限は50万円。

Check!

「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!

助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

ISO等認証取得補助金

目的

高崎市内の中小企業の競争力への強化。地域社会の環境保護対策などへの貢献。

対象企業や事業

高崎市内に事業所を有し、市税滞納がない中小企業者。ISOシリーズ、エコアクション21、エコステージ、KES認証取得で必要となった経費などの一部。コンサルタント料なども含みます。

助成金額

取得にかかった必要経費の1/3以内。上限は70万円。予算範囲を超えると受付停止。

ISOなどの認証を取得すれば企業としての信頼性アップが期待できます。申請方法は、取得計画が決まり、コンサルタント等に依頼する前に『ISO等認証取得事業計画書(様式第一号)の提出が求められるので注意してください。予算に限りがあり、事前に市役所などへ問い合わせしましょう。

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高崎市ぐんま新技術・新製品開発推進補助金

目的

高崎市内の中小企業者を対象にした新技術、新製品開発のための支援。

対象企業や事業

高崎市内に主たる事業所を有する中小企業など。新技術や新製品開発のために必要となった原材料や機械装置、外注加工、調査研究委託、知財出願などの費用に対して一部補助。

助成金額

経費のうち20万以上は企業負担。80万円以内を市と県が1/2ずつ負担。予算に限りがあり、範囲を越えれば申請の受付は停止。

新技術や新製品の開発には莫大な費用がかかります。それを一部、高崎市と群馬県が連携して補助してくれる制度です。しかし、申請すれば必ず取得できるものではありません。申請書類に基づく書面審査、現地検査を突破する必要があります。事業実施年度終了後2年間は、1年ごとに事業成果や企業状況を報告する義務が発生することも留意しましょう。

中小企業特定求職者雇用開発補助金

目的

障害者や高齢者の雇用促進。

対象企業や事業

公共職業安定所の紹介で対象労働者を新しく継続して雇入れ、群馬労働局から『特定求職者雇用開発助成金』の支給決定を受けた中小企業の事業主が対象。中小企業事業主とは中小業基本法により中小企業と定義される事業主。

助成金額

65歳未満の障害者の方に群馬労働局支給の『特定求職者雇用開発助成金』支給決定金額1/2相当額。対象期間は1年6カ月。45歳未満の障害者も同じく群馬労働支局支給の『特定求職者雇用開発助成金』支給決定金額1/2相当額。65歳以上65歳未満だと群馬労働支局支給の『特定求職者雇用開発助成金』支給決定金額1/6相当額。それぞれ対象期間は1年。

助成金支給額の基準は群馬労働局の『特定求職者雇用開発助成金』です。障害者や高齢者は就職が困難な状況と言えます。しかし、仕事ができなければ生活も困難です。そのような方を支援するための助成金で、企業も雇用リスクを減らせます。

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まとめ

高崎市は市内に主な事業所を持つ事業者に対し支援を積極的に行っています。ご紹介した以外にも、中小企業の負担を支援する助成金や補助金を設けているためチェックしてください。ISO取得に関しては、企業にとって大きなチャンスです。ISOという客観的な評価基準を持っているのと持っていないのとでは、信頼性が異なります。しかし、取得に関してはコンサルタントに依頼するなど費用負担があるのは否めません。少しでも負担を軽くしたいなら助成金や補助金を活用しましょう。

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弊社担当のご紹介
黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。