東京都墨田区には、どんな助成金と補助金があるのでしょう?事業者が得する助成金・補助金について、

  • ファッション産業人材育成支援事業
  • 新商品・新技術開発支援事業
  • 区内生産品等販路拡張補助
  • 知的財産権取得補助金
  • 商店魅力アップ支援事業
  • 新・元気を出せ商店街事業

6つからまとめてみました。

ファッション産業人材育成支援事業

ファッション産業人材育成機構では、多くのプログラムが選べます。そのうち、

  • プロフェッショナルコース
  • マネジメントコース

を受講する際に、費用の一部を助成してもらえるのです。ただし申請できるのは、自宅もしくは勤務地が墨田区という場合のみ。金額は受講料の半分以内で、上限は15万円です。

プロフェッショナルコースは全20回。既にファッション業界で経験をしている人を対象に、実施されるコース。内容は、商品企画や事業開発演習など。
マネジメントコースは全8回。交渉やマーケティング、ブランディングやHRM改革など、ファッションを支えるビジネス的部分を学ぶコースです。

これから新しくファッション業界を支える人材を育成…というより、ファッション業界をより深い場所から支えようとする人材を育成…というコースになっています。

新商品・新技術開発支援事業

新しい商品や技術を開発する際にかかる経費の一部を、助成する事業です。これまで、10を超える企画に助成が行われました。

浜野製作所が生みだした「FACTORY ROBO DOG」もそのひとつ。金属をつくり方に従って組み立てることで、「小さな犬」が生まれるのです。その犬はとても小さく、可愛らしいもの。同製作所による「FACTORY ROBO」とともに並べると、より癒し度は増すでしょう。

「金属をつくり方に従って組み立てる」と聞くと、難しそうに聞こえます。しかし、驚くことに、ペーパークラフトのようなかたちで折り畳めるよう加工された金属なので、誰でもかんたんにつくることが可能です。しかも治具工具つきなので、何かを用意する手間もありません。

新しい商品や技術の開発には、時間とコストがかかります。しかし完成すれば、人の生活に潤いをもたらしたり利便性が高まったりすることも事実。それらを助けてくれる事業なのです。

Check!

「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!

助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

区内生産品等販路拡張補助

対象は、区内に事業所を構えていて、かつ、海外や国内への販路拡大、もしくは産業展の出展など、特定の目的を持っている中小企業。

補助金額は、

  • 国内での販路拡大:対象経費の半分か85万円のどちらかで少ないほう
  • 産業展への出展:対象経費の半分か10万円のどちらかで少ないほう
  • 海外への販路拡大:対象経費の半分か30万円のどちらかで少ないほう

となっています。

販路拡大は、ビジネスに欠かせません。また、販路を拡大する際に宣伝も行うため、知名度アップも期待できますよね。この補助により、販路拡大と集客力向上の2つが見込めるのです。

知的財産権取得補助金

墨田区では区内で事業を行う中小企業者が特許権等の知的財産権を取得する際、出願料や登録料などの費用の一部を補助しています。
対象者は、墨田区内の事業者であること、知的財産権の活用事業計画があること、大企業が経営に関与していないこと等です。その他の条件は荒川区のホームページをご参照ください。

補助対象となる知的財産権は

  • 特許権
  • 意匠権
  • 商標権
  • 実用新案権
  • の4つで補助額は、かかった経費の2分の1、または20万円のいずれか低いほうの額が支給されます。

    商店魅力アップ支援事業

    「商店の魅力を高めて、リピーターや新規顧客を増やし、盛り上がりのある商業空間を」というコンセプトのもと、行われる事業です。

    流れとしては、下記の通り。

    • 経営プラン作成のお手伝い
    • プランを実施する際のお手伝い(ここで補助金が登場、上限は50万円)
    • 2年目以降にアフターケア

    助成を受けることができるのは、墨田区で3ヶ月以上事業を続けている、フランチャイズ店やチェーン店でないなど、7つの要件を満たす事業者だけです。

    事業者だけでは経営の課題に気付かないことも多々。そうした課題や実施によって経営面に良い影響をもたらす事柄を、プラン作成や実行を通して支援してもらえるのです。

    新・元気を出せ商店街事業

    対象は、商店街振興組合連合会や商店街連合会に加盟する団体で、セールや集客力向上などのイベントを開催する際に、補助してくれるもの。補助金は、限度額300万円または対象経費の3分の2、どちらか少ないほうとなります。

    イベントを行うことで、集客につながりますが、コストや期間などから諦めてしまうことも。しかしこの補助を受けることで、コストの悩みは減るでしょう。なお平成30年度から、「商店街チャレンジ戦略支援事業」に名称を変更しています。

    墨田区の助成金・補助金で特徴的なのは経営支援と人材育成

    墨田区の助成金・補助金で特徴的なものは、

    • 経営プランの作成・実行のサポート
    • ファッション業界の人材をより深い位置から育成

    こうした深い位置からのサポートは、自分だけで行うと、高額だったり手間がかかったりすることも多いですよね。しかし制度を利用すれば、コストや負担の軽減に役立ちます。
    積極的に活用していくことをおすすめします。

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    弊社担当のご紹介
    黒沢晃
    黒沢晃(助成金コンサルタント)
    商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。