地域の企業を対象とした助成金や補助金は、上手に活用すればビジネス発展に必要な研究開発や販路開拓にかかる費用をサポートしてくれる便利な制度。「申請するのが面倒くさい……」「どんなものがあるのかわからない……」というのを言い訳に活用しないでいるのは、もったいないことかもしれません。もちろん厚木市でも多岐にわたる補助金や助成金事業を実施しています。
厚木市は、交通の要所として栄え、流通やサービス関連企業や企業の研究開発機関が多く集まっているエリア。なかでもロボット関連の補助事業は他エリアと比べても多いのが特徴です。今回は、厚木市で事業を営む企業が使える助成金や補助金をご紹介します。

厚木市ロボット関連産業等創出事業補助金

厚木市の企業向け補助事業・助成事業の中でも特に充実しているのがロボット関連産業等創出事業補助金です。
市内で事業を営む中小企業や共同事業体を対象とした同補助金制度は、ロボットやロボットの部品、ロボットに使われるセンサーや制御システムなどの開発にかかる研究開発費を補助金として交付してくれる制度です。

対象経費と補助額

厚木市ロボット関連産業等創出事業補助金の交付対象となる経費は主に次の通り。

  • 研究開発費用
  • 専門家への謝金
  • 調査研究や情報収集に必要な旅費
  • 調査分析費
  • 普及啓発費(展覧会出展費用など)
  • 雑費

補助金額は、上記に記載している対象経費の合計金額の1/2以内、最大100万円となります。補助金は、助成金と違って申請すれば誰でももらえるものではなく、交付にあたって審査があります。交付を確実に受けたい方や、初めての申請でよくわからないという方は、申請前に厚木市の産業振興課に相談してみるといいでしょう。

また、厚木市ではロボット産業への参入を考えている企業に相談員を派遣するロボット関連産業等相談サポート事業や、ロボットの製品開発費用をサポートする補助事業・厚木市オープンイノベーション促進補助金を実施しています。

厚木市見本市等出展事業補助金

販路開拓や、新たなビジネスパートナーとの出会いを作るのに欠かせない見本市などの出展は、出展料だけでなく設営費やパネル制作費、資料作成費、運搬費用などさまざまな経費がかかります。

こうした見本市に出店する際に必要な費用を補助してくれるのが、厚木市見本市等出店事業補助金です。神奈川県内だけでなく国内外の見本市への出展で使える補助金なので、ぜひ予定している方は申請してみましょう。

対象経費と補助額

厚木市見本市等出店事業補助金の補助対象経費は主に次の通りです。

  • 出展料
  • 会場設営費
  • 運搬費
  • 資料作成費
  • その他

補助金額は、県内で開催される見本市なら上限15万円。県外(海外も含む)の見本市なら上限20万円。いずれも補助対象経費の1/2以内の範囲で交付されます。

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助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

厚木市特許等出願支援補助金

企業の財産を守る上で重要な特許出願などの産業財産権です。特許権や意匠権、商標登録を取っていなかったがばかりに、大きなビジネスチャンスを失ってしまうケースも少なくありません。
厚木市では、市内の中小企業を対象に特許などの産業財産権を取得するのに必要な費用を補助しています。

厚木市特許等出願支援補助金の対象となるのは特許権・実用新案権・意匠権・登録商標件の4つ。製造業だけでなく卸売業やサービス業、小売業者も補助対象です。

対象経費と補助額

厚木市特許等出願支援補助金の補助率は、以下に挙げる補助金対象経費の1/2以内。最大で10万円が交付されます。

  • 出願料
  • 審査請求費用
  • 登録料
  • 弁理士等代理人費用

まだまだある!厚木市の中小企業向け補助金・助成金事業

今回ご紹介したもの以外にも、厚木市では金融支援や経営支援、企業・創業支援、勤労者支援などさまざまな中小企業向けの支援施策が用意されています。特に厚木市はロボット産業の振興に力を入れていることから、ロボット開発や特許出願への補助金が手厚いのが特徴。また、既存企業の事業拡大をサポートするだけでなく、企業誘致も課税免除などの施策で行なっていますから、補助金・助成金以外の支援策もチェックしてみるといいでしょう。
「こんな補助金ないかな?」と思ったら、気軽に市の担当窓口に相談してみるのがオススメです。

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弊社担当のご紹介
黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。