助成金には、厚生労働省から支給されるものと自治体から支給されるものがあります。今回は、千葉県で起業するなら是非活用したい魅力的な助成金をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
目次
1. 新商品・新技術・特産品等開発助成
千葉県に本社や事業所を置く起業が、新商品や千葉県の特産品などの開発をする場合に支給される助成金です。対象となる事業は様々で、新エネルギー、福祉、レジャーや観光分野、食品などあらゆる分野の新商品開発に必要な費用が助成されます。
アイデアはあるのに、そのアイデアを形にするための資金がない……と考えている方は是非活用してみましょう!
助成額
500万円を上限とする研究開発などにかかった経費の1/2以内の資金。
2. ビジネスモデル構築・事業化助成
千葉県の資源や経営資源を活かして新規事業や新しいビジネスを構築し、継続する場合に必要になる経費の一部を補助してもらうことが可能な助成金です。
例えば、千葉県といえば海苔や佃煮が有名ですが「佃煮をサンドイッチにして佃煮サンドというブランドで売り出す」みたいな事業を始める場合に、必要な経費や広告宣伝費などを助成してもらうことができます。
助成額
1,000万円を上限とした経費の1/2以内の資金
「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!
助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説3. 地域プロデュース支援事業
千葉県内にある地域ブランドの卵を発掘し、商品化に向けてプロデュースを進めていく場合、イベント実施や企画に必要になった業務に必要な一部の経費を助成してもらうことができます。
例えば船橋市の非公認ゆるキャラ「ふなっしー」などがわかりやすい例でしょう。ふなっしーのメディア露出によって船橋市の梨はその知名度を急激に上昇させました。
助成額
200万円を上限とする経費の1/2以内の資金(東日本大震災の震災復興を目的とする地域活性化については300万円を上限とする経費の2/3以内の資金)
4. ちば創業応援助成金
創業を予定する人や創業5年以内の中小企業に対して、その事業に将来性がある場合に事業継続を目的とした経費を一部助成してもらうことができます。
とりわけ一億総活躍社会で社会進出が推奨される退職済みの高齢者や女性、学生などが対象となっており、ビジネスプランの先進性や創造性が重要視されます。
助成額
200万円を上限とする経費の2/3以内の資金
5. トライアル雇用助成金
創業間もない頃は人材の確保に大変な労力が必要になります。そんな場合に活用したいのが、トライアル雇用助成金です。この助成金は、ハローワークなどを通じて就職が困難とされる求職者を試験的に3ヶ月間雇用することで最大15万円の助成金を受けとることが可能です。
もちろん、トライアル期間が経過した後もそのまま継続して雇用することもできますし、「正社員にしなければならない」などの縛りもないため、資金不足の創業間もない頃は積極的に活用していきたい制度です。
トライアル雇用助成金はとにかくミスマッチによるリスクを分散させることができるというメリットがあります。
助成額
3ヶ月を上限として、雇用1名につき月額4万円。(片親家庭の母親もしくは父親の場合は月額5万円)
6. 人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、労働者のキャリア形成をバックアップする助成金で、新たな能力を身につけるために必要な研修やセミナー参加の費用を一部厚生労働省が負担してくれるというものです。
事務処理ができるようにエクセルの研修を行ったり、IT導入に伴うツールの研修を行ったりする場合、労働者に時給を支払う必要がありますので、「時給が発生しているのだから、そんなものは勤務時間外にやってほしい」というのが経営者の本音でしょう。
この人材開発支援助成金を活用すれば、研修時の賃金・経費を助成してもらうことができるのです。エクセルの関数を使いこなせずに3時間かかる仕事があったとして、関数を使って5分で終わらせることができるようになれば、その人材ができる業務の幅も広がります。
トライアル雇用助成金などと合わせて利用すると効果的かもしれませんね!
助成額
申請するコースによって異なるため、詳しくは人材開発支援助成金の詳細ページをチェックしてみてください。
7. 特定求職者雇用開発助成金
高齢者を雇い入れるような場合には、特定求職者雇用開発助成金を申請することができます。この助成金は、60歳以上の高齢者を雇い入れる場合、1年間雇用を継続することで年間最大70万円の助成金を申請することができます。
特に高齢者が自ら事業を立ち上げ、高齢者を雇い入れる場合などは助成額の上限は200万円にもなります。シニア企業を考えている高齢者の方などは、是非とも活用したい助成金ですね。
まとめ
今回は、千葉県で起業する場合に活用することができる助成金についてご紹介してきました。開業時というのは、何かと資金不足で苦しくなるものです。今回ご紹介させていただいて助成金の他にも、様々な助成金があるので、皆さんの事業計画に合う助成金を見つけて、少しでも開業時に必要な資金を抑える経営努力をしていきましょう。