所沢市は、埼玉県の南西部にある自治体です。人口は埼玉県の中でも5番目と比較的活気のある地域といえるでしょう。この地域において事業を営んでいる事業者が活用できる助成金制度や補助金制度はどのようなものがあるのでしょうか。
助成金制度や補助金制度は、国の機関が交付している全国一律のものだけでなく、各自治体がその地域の特色に応じて独自に実施するものもあります。
助成金制度や補助金制度を利用すれば、費用を全額捻出する必要がなくなり、より取り組みやすくなるのです。そのため、事業者にとっては、国の実施だけでなく、自治体の実施についても確認する必要があります。
今回は、埼玉県所沢市の事業者が活用可能な助成金制度や補助金制度についてみていきましょう。
所沢市スマートエネルギー補助金
所沢市スマートエネルギー補助金は、再生可能なエネルギーの導入や省エネルギーの推進を目的として、太陽光発電システムを導入した事業者を対象に支給される補助金制度です。
補助対象者は、いくつかの条件を満たす必要があります。
さらに、経費の合計が100万円以上となる事業が対象となっているのが特徴です。
今年度の対象となるのは2019年4月1日から、2020年3月25日までに工事の完了、機器の取得をした事業者です。申請期間は、毎月1日から10日まで。
しかし、補助金の申請額が予算に達した場合は、受付が前倒しに終了しますので、申請をしたいと検討している場合は、早めに申請することがおすすめです。
なお、このスマートエネルギー補助金は、個人が設置する住宅用の制度もあります。
ものづくり総合支援補助金
所沢市市地域資源活用・ものづくり総合支援補助金とは、市内事業者が連携して新製品やサービスを開発したり、販路の開拓を行ったりする場合の経費を一部補助する制度です。
市内の製造事業者や農業者の基盤強化と地域経済の活性化を目的としています。
このことから、中小企業の事業者だけでなく、個人事業主も対象となっていますが、いくつか提示されている条件をすべて満たすことが必要です。
なお、事業者の連携が必要な事業の場合は、製造業や農業を営む中小企業が参加している必要があるなどの条件もあります。
補助の限度額は、事業の種類によって、10万円から100万円と幅があるので、確認してから行うことがおすすめです。
「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!
助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説障害者雇用推進企業支援補助金
障害者雇用推進企業支援補助金は、障害者を雇用するために行う事業の経費などを補助する制度になります。雇用するために、建築物や設備などを改修するための費用だけでなく、障害者を雇用するための事前調査や社員研修などに要した費用なども補助金の対象です。
さらに、市内に居住する障害者を新たに雇用したり職場実習をしたりした場合も、補助金が支給されます。
魅力ある商店街創出支援事業補助金
魅力ある商店街創出支援事業補助金とは、商店街などが設置する共同施設や共同事業のためにかかった経費について補助金を支給する制度で、商業振興対策のひとつになっているのです。
共同施設とは、街路灯やポイントカードの機械、イルミネーション装飾など来客者が利用しやすい施設を指します。
共同事業は、歳末大売り出しや夏祭り、商店街マップ、情報誌の作成など、販売促進や地域コミュニティを活性化するために行われる事業を指しています。
これらの事業について、一定金額の補助金が支給されるという制度です。
さらに、街路灯やアーケードなどには、電気代が必要ですが、この電気代の一部について補助される商店街等照明施設等の電気料補助という制度もあります。対象となっている商店街は、こちらの受給も検討してみることがおすすめです。
所沢市は商業関連の補助金制度が充実
所沢市は、地域の活性化のための商店街への補助金制度や障害者雇用に関する補助金制度があります。
これは、住民が生活しやすくなるための補助金制度だともいえるのではないでしょうか。特に障害者雇用については、所沢市に居住している障害者を雇用した場合には、雇用助成金を受けることができるからです。
今回ご案内した制度以外にも、経営者育成のために、商業経営者グループの研究活動費の一部を助成するというユニークな補助金制度もあります。
所沢市で事業を営んでいる事業者は、ぜひ所沢市の助成金制度や補助金制度を確認して積極的に活用していきましょう。