印刷・製本業を代表的な産業とする文京区は、大手印刷会社はもちろんのこと、中小規模の事業所が数多く存在しています。近年では教育・学習支援産業、区内の大学が保有する知的財産を活用したベンチャー企業の台頭も見逃せません。

そんな文京区には中小企業を支援する数多くの助成金があります。昔ながらの小さな印刷業者も、産学連携スタートアップを目指す学生企業もぜひ活用してみませんか?文京区の助成金について詳しく解説します。

中小企業エコ・サポート事業

省エネ改修などをしたいけれど費用が足りない……そんな時におすすめの補助金です。

こんな時に活用できる!

空調設備、照明設備、受変電設備、衛生設備、ボイラー設備、太陽光などの再生可能エネルギー設備などを省エネタイプに改修する際に活用できます。

支給対象

文京区内で1年以上操業している中小企業で、前年度の年間原油換算エネルギーの使用量が15,000kl未満の事業者が対象です。

いくらまで支給される?

省エネ改修費用の3分の2以内とし、上限50万円が支給されます。

平成29年にこの補助金を利用した利用器具卸売業の株式会社カワダでは、エアコンの改修により消費電力を41%まで削減することに成功しました。「エアコンの立ち上がりが早くなり、朝一番の商談でもお客様を不快にさせないのがうれしい」という喜びの声も。そろそろ、空調設備を新しくしたいと考えている企業は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

展示会等出展費用補助事業

展示会は新たなビジネスチャンスの宝庫です。参加費用が足りずに出展を躊躇しているならば、補助金を利用してみてはいかがでしょうか。

こんな時に活用できる!

異業種交流や市場開拓のために国内外の展示会に出展するための費用の一部として活用できます。展示会等出展料、輸送費、現地通訳費などに使うことが可能です。

支給対象

文京区内の中小企業、中小企業で組織された団体を対象としています。ただし、文京区または補助金申請者が主催・共催する展示会に出展しようとしている事業者は対象外です。

いくらまで支給される?

補助対象経費の2分の1以内、国内展示会ならば10万円、国外展示会ならば30万円までが支給されます。

Check!

「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!

助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

大学発ベンチャー支援補助金

文教地区でもある文京区では、大学発ベンチャー企業も少なくありません。資金調達に融資という方法もあるかもしれませんが、返済の必要がない補助金の方がよりローリスクといえるでしょう。

こんな時に活用できる!

大学発ベンチャー起業が「新製品や新技術を開発したい!」という時に活用することができます。

支給対象

大学発ベンチャー企業とは、大学での研究内容や特許のもとに設立された企業、設立にあたって大学が出資した企業、現役の大学生・大学院生が経営している企業のことです。これらのうち、申請時に創立10年未満の事業者が対象となります。

いくらまで支給される?

補助対象経費の3分の2以内、上限を100万円として支給されます。

地域ブランド創出支援事業補助金

「文京区の魅力を伝える地域ブランド・商品を作り出したい!」と、考えている中小企業が利用できる補助金です。区内で操業していなくても利用できるという、自治体による補助金の中ではめずらしいタイプになります。

こんな時に活用できる!

イベント、グッズ制作などで文京区の魅力を発信する事業に活用できます。地域活性化、地域ブランドなどに興味がある人におすすめです。具体的には、情報発信、イベント会場設営、物品の購入、試作品の製作などにかかった諸経費にあてることができます。

支給対象

小売商業者などの地域グループやNPO法人を対象としています。ただし商店街は対象外です。

いくらまで支給される?

補助対象経費の3分の1以内、上限を30万円として支給されます。

中小企業エコ・サポート事業

省エネ改修などをしたいけれど費用が足りない……そんな時におすすめの補助金です。

こんな時に活用できる!

空調設備、照明設備、受変電設備、衛生設備、ボイラー設備、太陽光などの再生可能エネルギー設備などを省エネタイプに改修する際に活用できます。

支給対象

文京区内で1年以上操業している中小企業で、前年度の年間原油換算エネルギーの使用量が15,000kl未満の事業者が対象です。

いくらまで支給される?

省エネ改修費用の3分の2以内とし、上限50万円が支給されます。

まとめ

以上のように文京区には多種多様な補助金があります。なかでも、大学発ベンチャー企業や、環境問題に注視し持続可能な社会への取り組みをしている企業に対するサポートに力を入れているところが特色といえるでしょう。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。