足立区には約27,000社もの事業所がありますが、大手・中堅企業はほんの一握りで、ほとんどが中小企業というエリアです。製造業が盛んですが、二次請け・三次請けの加工業者がメインで、景気の波にさらされやすい産業構造にあるといっても良いでしょう。

そんな足立区では、中小企業のための助成金がいくつか整備されています。足立区の助成金についてご案内いたします。

創業プランコンテスト

斬新なアイデアはあるものの形にできる資金がない……という時には、創業プランコンテストに応募してみませんか?

こんな時に活用できる!

足立区の治安向上・子どもの学力向上・健康寿命の延伸・貧困の連鎖を断絶などに役立つ事業プランを実現するのに活用できます。専門家によるマンツーマンサポートを受けることもできるので安心です。

支給対象

足立区で操業して3年未満の企業または個人で、創業プランコンテストで表彰された方が対象となります。

いくらまで支給される?

補助対象経費の2分の1、上限を200万円として支給されます。

この助成金によって、足立区の子どもの思考力・判断力・表現力を向上させる作文教室、人工透析社が治療中に使用する見守り保温カバーの販売、子どもが病気になった時に家庭で症状をスマホに記録できるアプリ開発などを営む企業が誕生しています。ビジネスを通じて子どもや高齢者が暮らしやすい足立区を実現したい人は利用してみてはいかがでしょうか。

ISO認証取得助成金

国際標準化機構であるISOの認証を取得することは「世界各国で通用する管理基準で生産を行っている企業」であることの証しでもあります。競争力を獲得するためにも、助成金を利用して取得を目指してみませんか?

こんな時に活用できる!

ISO9001(品質管理基準)を始めとして、ISOの環境管理基準、情報セキュリティ管理基準、食品安全管理基準などの認証を取得する際に活用できます。具体的には内部監査員要請研修等に関する費用、認証のための審査や登録にかかる費用、経営改善指導を依頼したコンサルタントへの謝礼などにあてることが可能です。

支給対象

助成対象経費の2分の1まで、上限を50万円として支給されます。

Check!

「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!

助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

技術支援補助金

足立区内の中小企業が、大学または専門機関などの持つ知識を活用して、技術の向上・課題の解決を図る際の費用を助成する制度です。足立区の産業活性化を目的として設けられました。

こんな時に活用できる!

製品の技術的課題にたいして大学教授から指導や助言を得た際や、試作・分析のための試験を依頼した際にかかった経費が補助されます。

支給対象

足立区内に本社がある中小企業者で、法人税や住民税を滞納していない事業者が対象となります。

いくらまで支給される?

補助対象の経費の1/2で同一年度内の上限額は以下となります。
補助対象事業に掲げる1の上限額は20万円。
補助対象事業に掲げる2の上限額は5万円。
ただし、区内大学の技術支援を受ける場合は補助対象経費の3分の2(同一年度内の上限額は同額)

IT・IoT導入補助金

ITやIoTなどの技術を導入したいと考えながらも資金力不足に悩んでいるならば、助成金を使うというのもひとつの方法です。

こんな時に活用できる!

IT技術を使ったクラウドサービスやアプリケーションの開発、IoT技術によるデータ分析や監視システム構築などに活用できます。ただし、IT活用とIoT活用は併用できない点に注意しましょう。

支給対象

足立区内で1年以上操業している中小企業で、法人税や住民税を滞納していない事業者が対象となります。

いくらまで支給される?

補助対象経費の2分の1までとし、IT活用は10~50万円、IoT活用は10~100万円までが支給されます。

小規模事業者経営改善補助金

経営改善に取り組みたいと考えても、そもそもどこに相談すべきかわからないとお悩みの方もいるかもしれません。そんな時は、足立区中小企業相談員などのアドバイスも仰げるこの補助金を利用してみてはいかがでしょうか。

こんな時に活用できる!

機械設備等の購入や店舗改修などの一部として活用できます。また、利用にあたっては経営改善計画書の提出が必須ですが、必ず足立区中小企業相談員による無料相談を受けて作成するシステムです。

支給対象

足立区内で3年以上操業している小規模企業者が対象です。小規模事業者とは、常時使用している従業員が20人以下、商業・サービス業の場合は5人以下の事業者になります。

いくらまで支給される?

補助対象経費の2分の1以内とし、10~60万円が支給されます。ただし、建築士、店舗デザイナーなどに相談した費用が30万円以上になっても、上限は15万円です。

まとめ

以上のように足立区には数多くの助成金があります。経営状況がおもわしくない企業でも「立て直したい」と真剣に考えているならば、資金を支給してもらえるチャンスがあることが足立区の特徴ともいえるでしょう。助成金を賢く活用して再出発してみませんか?

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。