江東区は1965年頃から急速に都市型産業の街として発達を遂げてきたエリアです。現在では約1万9千の事業所でおよそ29万人の人々が働いているといわれています。
昔ながらの繊維、木材、ガラス、印刷・製本に加えて、最近では情報関連産業の台頭も目覚ましいものがあります。そのような江東区では、中小企業向けのさまざまな補助金があることはご存じでしたか?江東区の補助金制度について詳しく紹介します。
目次
新製品・新技術開発補助金
「新製品・新技術を開発して競争力をつけたいが、費用が足りない」という時に利用できる補助金です。
こんな時に活用できる!
新製品の開発はもちろんのこと、サービスを高度化するためのシステム開発、省力化・自動化のための新技術開発などに活用できます。
支給対象者は?
江東区内で1年以上操業していて、前年度の法人住民税や法人事業税を滞納していない中小企業が対象となります。
いくらまで支給される?
補助対象経費の3分の2以内、上限を300万円として支給されます。
新製品・新技術広告宣伝費補助
どんなに優れた製品や技術を開発しても、宣伝が不十分では売上げを伸ばすことはできないでしょう。「でも、広告費はあまりかけられないし……」という中小企業のお悩みを解決する補助金です。
こんなことに活用できる!
自社開発の製品や技術を新聞・雑誌などに掲載する時に必要な広告費の一部として活用できます。ただし、最初に出した広告だけが対象となり、インターネット広告は対象外となるので注意しましょう。
支給対象者は?
江東区内で1年以上操業していて、前年度の法人住民税や法人事業税を滞納していない中小企業が対象となります。
いくらまで支給される?
補助対象経費の3分の2以内、上限を100万円として支給されます。
新製品が実用化され取引実績を積めば「江東ブランド」の認定を受けることもできます。「江東ブランド」とは、江東区内で優れた技術でものづくりを行い、継承し、発展を続ける企業であることの証しです。専用ウェブサイト「江東区ものづくり団地」での紹介など、区をあげてのPRもしてもらえるので、売上げアップが期待できるのではないでしょうか。
「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!
助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説環境認証等取得費補助
ISO14001とは環境に配慮した事業を行っていることを証明する国際規格です。これを取得すれば官公庁の仕事で入札の可能性が高まるなど、ビジネスチャンスが広がります。中小企業にとってISO14001などの環境認証を取得することは費用面の負担も小さくありませんが、補助金を使ってチャレンジしてみませんか?
こんなことに活用できる!
ISO14001などの環境認証を取得するには、審査登録機関に申請しなければいけません。申請書類作成、申請に必要な各種証明書の発行、外部コンサルタントへの委託などにかかる費用として活用できます。
支給対象者は?
江東区内で1年以上操業していて、前年度の法人住民税や法人事業税を滞納していない中小企業が対象となります。
いくらまで支給される?
補助対象経費の2分の1以内で、環境認証の種類によって20~50万円が支給されます。
ホームページ作成費補助
最近では、自らホームページを立ち上げてPR活動や直販を行う個人商店や中小企業もめずらしくありません。まだ、ホームページを作ったことがないならば、補助金を使ってみませんか?
こんなことに活用できる!
初めてホームページを作る際には、何かとコストがかかるものです。ドメイン取得、サーバー初期設定、ホームページ作成ソフトの購入などの費用の一部として活用できます。また、外部委託費として利用し、すべて外注にしてしまうことも可能です。
支給対象者は?
ホームページを初めて立ち上げようとしている江東区内の中小企業、江東区中小企業団体名簿に登録がある中小企業団体が対象となります。
いくらまで支給される?
補助対象経費の2分の1以内として、中小企業には上限5万円、中小企業団体には上限30万円まで支給されます。
展示会等出展費補助
区内における産業の製品や技術を、販売目的ではなく市場に広めることが目的で展示会等に出展した場合の経費を補助する制度です。
こんなことに活用できる!
展示会で使用する会場使用料や、什器備品や看板などの展示装飾費に活用できます。
支給対象者は?
江東区内の中小企業、江東区中小企業団体名簿に登録がある中小企業団体が対象。平成29年度、30年度連続でこの補助金を利用した場合、今年度は申請が不可となります。
いくらまで支給される?
対象となる経費の2分の1以内で上限20万円まで支給されます。
まとめ
以上のように江東区には数多くの補助金があります。新製品・新技術を開発したり、インターネットを活用した宣伝や販路拡大をしたりすることは、競争力を備えるために欠かせないものです。しかし、中小企業は「そこまでコストはかけられない」というところも多いでしょう。そんな時こそ活用できる補助金が整備されているのです。活用できそうな制度があれば積極的に導入して、ビジネスチャンスに生かしましょう。
また、江東区では補助金の他にも、創業支援セミナー、経営戦略セミナー、江東区地域クラウド交流会など、各種セミナー・イベントを積極的に開催しています。人脈づくりのためにもぜひ参加してみてはいかがでしょうか。