藤沢市は、神奈川県の県央部の南側に位置する自治体です。人気のあるスポットのため、商業施設も多くありますので、事業者の数もとても多いでしょう。

事業者が利用できる制度に、助成金制度や補助金制度があります。これらの制度は、全国一律に実施されるものだけではありません。地方の特色や施策などにおいて、重視されているような項目について、独自に助成金制度や補助金制度が設定されているのです。

そのため、藤沢市で事業を行う方が、事業運営に関わる助成金制度や補助金制度があるかどうか確認してみることをおすすめします。

今回は、この藤沢市の事業者が活用できる助成金制度や補助金制度についてみていきましょう。

ロボット産業推進事業補助金

ロボット産業推進事業補助金は、藤沢市にある中小企業の事業者が、ロボット産業へ参入することを促進したり、ロボットに対する研究開発を促進したりすることを目的として、生活支援ロボットなどを開発する費用について、助成する制度です。

この補助金を受けるためには、藤沢市で中小企業を営んでいるという条件だけでなく、1年以上継続して同一事業を行っている、市税の滞納がないなどといった条件を満たす必要があります。

ロボット開発に関する補助金は、上限額を100万円としており高額ですが、補助の条件がありますので、それらも満たすことが必要です。

なお、募集に際しては受付期間が設けられており、一定の必要書類を提出する必要がありますので、募集外でもある程度準備しておくと申請しやすいでしょう。

エコアクション21等認証取得補助制度

エコアクション21等認証取得補助制度は、環境マネジメントを推進することを目的としてなされる補助金制度です。

これらの認証を取得するために、係る審査費用の2分の1を上限として、補助金が支給されます。

なお、対象となる認証制度は以下に定められているので、そのほかについてはこの補助金の対象ではありません。

  • エコアクション21
  • エコステージ
  • KES・環境マネジメントシステム・スタンダード

環境保護の認証は、ISO14001が有名ですが、上記の認証は中小企業でも取りやすいものになっています。

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軽減税率対策補助金

軽減税率対策補助金は、2019年10月に導入される予定の消費税率引き上げに伴い、消費税軽減税率制度が実施されますが、この対応が必要とされる中小企業などに対して補助金を支給する制度です。

さらに、この補助金制度は、A型とB型という2種類の申請類型に分けられているのが特徴です。

A型は、複数税率対応のレジを導入するための補助金が支給される申請形態になります。スーパーマーケットなどは、対象品目などによって、一律10%ではなく一部に軽減税率である8%が適用されるものもあるでしょう。こうした場合、今までのレジでは対応することができなく、新しいレジに買い換えるか、レジのシステムを改修する必要があります。こうした費用を補助するものです。

B型は、受発注システムの改修等に必要な費用に対する補助金を申請する場合に利用します。

これらの補助金を支給することで、消費税率引き上げに対する対応を円滑に進むことを目的としているのです。

まとめ

藤沢市の事業者が活用できる助成金制度や補助金制度として、ロボット産業開発や環境に対するマネジメント認証取得、消費税率の引き上げに伴う対応があります。

ロボット産業開発などは、新しく始める事業として、何かと費用がかかるため、補助金制度を利用して少しでも資金調達の大変さから免れることが可能になっているのです。

また、環境マネジメントシステムの認証取得は、取引先などからも広く求められるようになってきていますので、取得を検討している事業者も多いのではないでしょうか。こうした方は補助金制度を積極的に利用して、認証取得を実現することをおすすめします。

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。