茨城県水戸市は商業・サービス業を中心とする第3次産業が盛んな、北関東を代表する商業都市のひとつです。水戸駅は東京駅からJRの特急ひたち・ときわで約1時間と「意外と近い」立地にあることはご存じでしたか?家賃相場は東京よりも安い上に、那珂川沿いには緑豊かな自然にも恵まれていて、気持ちよく働くことができそうです。
しかも、水戸市は地方創生を目的として、若い世代が働く場所を創出するための創業支援、企業誘致などに積極的です。ベンチャービジネスを育成・支援する助成金も充実しているので、利用してみるのも良いのではないでしょうか。水戸市の事業者が活用できる助成金・補助金をご紹介します。
水戸市創業期支援補助金
起業を成功させるカギは、どのような商品やサービスを提供しているのかをいかに素早く周知できるかにかかっているといっても過言ではありません。しかし、スタートアップ間もなくは広告にかける費用をなかなか捻出できないのも悩ましいところです。
そんな時に活用したいのが水戸市創業期支援補助金です。
- ホームページの作成
- 新聞への広告掲載
- 展示会の開催
- 販売促進品の作成
といったことにかかる費用を10万円まで補助してもらえます。創業5年以内ならば3回まで申請可能で、何回か広告を出稿できるのは心強い限りです。
ただし、水戸市創業支援事業計画で「特定創業支援等事業」として認定されている創業者だけが対象となります。この認定を受けると免税措置、融資保証枠の拡充なども受けられるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。まずは水戸市役所商工課窓口に相談してみることをおすすめします。
商店街空き店舗対策事業
商業の街、水戸市でさえエリアによっては空き店舗が目立つ昨今です。シャッター商店街が増え、街全体が活気を失うのは自治体としても望ましいことではりません。そこで中心市街地区で3ヶ月以上空き店舗になっている物件を借りて起業しようとしている創業者などに補助金を給付する事業がスタートしました。
対象となるのは小売業、飲食業、サービス業など一部の業種で、原則として12時以前に開店、17時以降に以降に閉店するお店です。「空き家をリノベーションして、おしゃれなカフェをオープンしたい」というような希望を持っている人は活用してみてはいかがでしょうか。
補助金の上限は、店舗面積が30㎡未満は50万、30㎡以上500㎡未満で100万円です。ただし、使用目的は内装、電気工事、看板設置などの改装限定となります。また、フランチャイズ加盟店は対象外となるので注意してください。
「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!
助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説商業活性化支援策
ベンチャー起業を誘致するには、街そのものが起業家に魅力を感じてもらえるようでなければいけません。商業活性化支援では、活気あふれる街づくりを目標として、商店街団体などを対象として給付金制度を設けています。
商店街の次のような取り組みを応援していることが特徴です。
- イベント、販売促進事業、宅配事業など
- インターネットを活用した販促
- 商店街のパンフレットやマップの作成
- 高齢者や障がい者のための宅配事業
- ユニバーサルデザインへの改装
補助金の上限はひとつの商店街につき250万円、複数店舗による商店街連合には550万円となります。
また、商店街街路灯のLEDへの交換は30万円(商店街連合90万円)、商店街美化や環境整備には30万円(商店街連合は60万円)を上限として補助。街ぐるみで若い起業家を迎える準備が進められています。
まとめ
以上のように水戸市は小売業、飲食業、サービス業などを始めたい起業家に対してさまざまなサポートを行っています。「開業をきっかけに水戸市に引っ越したい」という人にとっても、移住支援制度が充実している水戸市はおすすめです。
たとえば「水戸市安心住宅リフォーム支援補助金」では、10万円を上限としてリフォーム工事の補助を受けることができます。また「水戸市子育て世帯まちなか住替え支援補助金」では、子育て世帯が中心市街地に住宅を購入したり借りたりした金額の一部を補助してくれるというのも助かりますね。詳しくは水戸市役所の公式サイトをチェックしてみてください。