台東区は助成金・補助金が豊富！おすすめを解説します

東京都台東区にはたくさんの助成金・補助金制度があり、特徴的なもの多いです。
今回は、台東区の助成金・補助金制度のなかでも特に活用しやすいものをピックアップしてご紹介いたします。

新市場開拓支援

台東区内の中小規模事業者で、卸売や製造業を扱い、起業から1年以上経っていることが条件です。自社で制作もしくは取り扱っている製品の販路開拓を行う際にかかる費用の一部を、支援してくれます。

助成金は、対象経費の半分以内で、上限は50万円。

【対象となる費用の一例】

• 旅費：社員旅費
  近距離やタクシー代・ガソリン代など対象とならないものもある
• 事務費：製本や広告装や備品購入・内装や備品購入費・広告掲載など
• 謝金：通訳謝金・専門家謝金など
• 委託費：営業サポート委託費・調査委託費など

販路拡大はとかく時間もコストもかかるもの。そうした面を支援してくれるのは助かりますね。

新製品・新技術開発支援

起業してから1年以上がたっている台東区の中小企業が対象となります。学術研究機関がある大学などで協力して、技術を開発することが条件です。
世間にはでてない先駆けとなる製品や技術を開発すれば、企業はさらなる成長がみられるのではないでしょうか。
しかし、新しいものを作り出す研究には膨大な費用がかかるため、一部でも助成金を使えると経費削減につながります。

助成額は、対象となる経費の1/2まで。上限額は100万円です。

【対象となる費用の一例】

• 研究開発事業費：原材料・工業所有権導入費など
• 事務費：資料購入費など
• 謝金：専門家などに支払う費用など

展示会出展支援

展示会への展示を支援します。とはいえ、すべての出展が対象となるわけではありません。初めての出展及び2回目までを対象としているのです。またその際、

• BtoBの商談が目的
• 合同ではなく単独での出展

といった要件もあります。

• 初出展で国内：助成率は半分以内で限度額は10万円
• 初出展で海外：助成率は半分以内で限度額は20万円
• 2回目で国内：助成率は半分以内で限度額は5万円
• 2回目で国内：助成率は半分以内で限度額は10万円

展示会は、販路拡大につながる大切なイベントです。しかしコストがかかるため、出展をためらう場合も多いでしょう。その際、この支援を活用することで、出展しやすくなります。前述した新市場開拓支援と並行すると、より販路拡大が見込めるでしょう。

個人研修（スキルアップ）助成金

台東区内に事業所や本社を構える中小企業が、従業員のために知識や技能向上を目的とした講座を受講する際、受講料の一部を支援します。対象となるのは、

• 業務に関係する内容
• PhotoshopやIllustrator、CADなど専門的な内容

です。WordやExcelといった事務的なパソコンスキルは対象となりません。

助成率は、対象となる費用の半分以内で、上限は3万円。より専門的な内容を掘り下げて学ぶ、つまりスペシャリストの育成に活用できる助成金なのです。

プライバシーマーク取得支援

プライバシーマークを取得する際にかかる費用の一部を支援します。

プライバシーマークとは、「JISQ15001」にもとづいて、個人情報を適切に管理していることを示すマークのこと。取得により、「個人情報の保護や管理が適切に行われている」ことを内外に示すことができるのです。

対象となる経費の種類は、申請や審査、そして付与登録料。助成率は、対象費用の半分以内で、限度額は10万円です。

プライバシーマークを取得することで、既存の取引先そして潜在顧客に、大きな安心をもたらします。集客そして既存取引を良いものとする際には、欠かせません。

外国語ホームページ新規作成費用支援

外国語によるホームページを初めてつくる際にかかる費用の一部を支援してくれるもので、申請は、1年に1回までと定められています。助成内容は、

• ホームページやコンテンツ（画像や動画、音声といった素材）の制作費
• 外国語への翻訳費

の2種類。助成率や費用は下記の通りです。

• ホームページやコンテンツの制作費：助成率は半分以内で上限は5万円
• 外国語への翻訳費：助成率は半分以内で、上限は5万円

つまり2つ合わせて10万円となるのですね。

外国人おもてなし講習支援助成金

台東区内の中小企業が、従業員に外国人に対する接遇マナー向上等の講習を受講させ、自社で受講料を全額負担する場合に経費の一部を助成するという制度です。
通信講座や、自社に講師を招いて実施する講習も含みます。
助成額は対象経費の1/2で上限5万円までです。

台東区の助成金・補助金のうち特徴的なものは「外国語」

台東区は、上野の森美術館や上野動物園、アメ横や浅草など、外国人に人気のスポットも多い区です。また、これからますます訪日外国人は増えるでしょう。それに伴い、外国人を雇用したりふれあったりする機会も増えると想定されます。

自社や店舗を知ってもらったり、より楽しんでもらったりするためにも「外国語でのホームページ」は必須といってもよいほど。支援を活用して、外国語に対応したホームページをいち早く作成しましょう。

弊社担当のご紹介

黒沢晃（助成金コンサルタント）

商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。