埼玉県川越市は多くの助成金や補助金を設けています。川越市は、埼玉県内では、さいたま市、川口市に次ぐ第3位の人口です。中核市、業務核都市、保健所政令市に指定され、江戸時代には小江戸とも呼ばれていました。首都圏のベッドタウンと同時に、交通利便性のよさから流通業や商工業や観光、農業まで幅広い分野の産業で発展しています。だからこそ、埼玉県川越市で起業したい人もいるでしょう。すでに会社を設立した人もいるはずです。ただ、経営を継続するには十分な資金が必須でしょう。資金に悩んでいる人は川越市が設けている助成金や補助金をチェックして損はありません。金銭面でサポートしてくれるのですから頼らない手はないです。川越市の助成金や補助金をご紹介します。

川越市商店街空き店舗対策事業補助金

目的

空き店舗の活用促進。同時に、商店街の振興と活性化のため。

対象企業や事業

商店街が行う共同事業や新規出店者による小売業やサービスが対象。その他商店街、新規出店者が行う事業で、商店街振興や地域活性につながると市長が認める事業。

助成・補助金額

改修などの経費は補助率1/3。上限40万円で初年度のみ1回。他に、敷金、礼金を除いた賃借料を補助。補助率は1/2で上限は月5万円。12月以内となります。

川越市内にある空き店舗を放置しても、利益は出ません。川越市内の事業者は、空き店舗を活用した事業を計画してみませんか?ただ、空き店舗ならなんでも対象物件というわけではありません。『川越市商店街等空き店舗情報登録制度』に登録されている物件の中で過去に商業用に供され、営業していた実績がある、3カ月以上事業が行われていない、その状態が継続しているなど条件があります。

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川越市商店街振興促進補助金

目的

川越市内の商業振興。商店街が設置する共同施設や共同事業にかかる経費への補助金。

対象企業や事業

商店街の共同施設が対象。新設、増設、移設、改修など幅広い事業。防犯カメラ、水銀灯、蛍光灯、LEDなどの照明施設などが対象です。

助成・補助金額

事業費(既存施設の撤去費用や土地購入費は除く)補助率は1/3で上限2,000万円。照明施設の新設や増設の補助率は1/3、1基あたり10万円。ただし、LED街路灯は1基あたり15万円。照明施設の移設、改修は補助率1/3で1基15万円。照明施設などの維持管理事業については事業費の補助率1/3、上限100万円。駐車場や駐輪場の建設や改修、運営事業費として補助金が設けられています。規定の認定で行う国の補助対象事業でも補助金が出るのでチェックしてください。規定の認定とは『中小小売商業振興法第4条第1項』『中心市街地の活性化に関する法律第9条第7項』『商店街の活性化のための地域住民の需要に応じた事業活動の促進に関する法律第4条第1項』です。補助率は1/3で上限は3,000万円。共同施設、共同事業に関する事業にも補助金がたくさん出ているのでチェックしましょう。

川越市内の商業振興を目的とし、施設や共同事業にかかるものに補助金が出ます。商店街を盛り上げていきたいという声は全国にありますが、人に来てもらわなければ話になりません。施設の老朽化や路面がボロボロでは魅力的な商店街とは言えないでしょう。まずは、商店街全体の環境をよくすることが大事です。

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川越市障害者雇用奨励金

目的

障害者雇用促進のための奨励金

対象企業や事業

川越市内に事務所や事業所、営業所を有する事業者。市内に本社機能を有する事業者が対象。ただし、常時雇用する従業員数や資本、出資額も条件として細かく定められています。サービス業の場合、常時雇用する従業員の数が100人以下、資本又は出資の額が5,000万円などの条件あり。川越市税の納税義務者で滞納の有無、風俗営業等を行う事業者ではないことも条件に含まれています。

助成・補助金額

対象労働者1人につき20万円。雇用期間の3カ月ごと5万円を4回交付。1年度1事業者につき事業者3人まで。予算の範囲内で交付。

障害者を雇用したくても受け入れる体制が整っていなければトラブルにつながるだけです。施設、設備を作るとしても、資金不足だとできません。障害者の雇用が困難なのもしかたないでしょう。川越市は障害者雇用を促進するための奨励金を設けているので企業は利用してください。

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川越ものづくりブランド「KOEDO E-PRO」PR補助金

目的

『川越ものづくりブランドKOEDO E-PRO』に認定された川越発の工業製品や技術を市内外に広く情報発信し、市内の工業振興を図るため。

対象企業や事業

川越市内を前提とし、開発、製造された工業製品や技術でKOEDO E-PROに認定された企業が対象。PR費用についての補助金を交付し、販路開拓や拡大を支援することが目的。工作マシンなどの技術も対象。ただし、工芸品やクラフト品、物産品は異なります。

助成・補助金額

補助率は対象経費の2/3以内。上限は1回につき20万円。

KOEDO E-PROの認定は補助金以外にメリットがあります。川越市、川越商工会議所の認定を受けていることは、お墨付きを得たのと同じであり、PRをする上で大きな武器となるのです。かわごえ産業フェスタに認定製品紹介コーナーに出展もできますから、多くの人々に認知されて、チャンスが広がります。

まとめ

埼玉県の中でも大きな規模を誇る都市の川越市は、起業する上で助かる助成金や補助金が多く設けられています。『川越ものづくりブランドKOEDO E-PROPR補助金』は補助金を得られるだけでなく、川越市内外に、自社製品や技術を知ってもらう大きなチャンスとなるのです。製品や技術に自信を持っている会社は、積極的に参加して補助金を取得してみてください。結果的に、川越市内だけでなく、日本全国の活性化につながるのではないでしょうか。

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弊社担当のご紹介
黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。